誘惑調教ひとりじめ 義母の秘密メニュー

白い布地の上に匂い立つようなボディラインを浮き上がらせた叔母が言う。

「きみも似たようなものかもしれないけど、やっぱり男なんだからね。時には男の方から強く出てあげないと。女の方はずっと待ってるものなんだよ」

「な、な、何を言ってるのかわかんないよ、千夏さん」

だーからあ、難しいことを言ってるわけじゃあないんだよ──と年上女性は耳元で悩ましくささやく。何かの果実のような匂いがふっくらと鼻先にまといついてきた。

「ほら。きみも、もっとあたしの好きなところにさわっていいし、あたしを自由にしていいって、さっきからそう言ってるのよ」

「そ、そんな」

肉棒をつまむ叔母のたおやかな指に、少し力が加わった。くに、くに……。

「そんなにあたし、魅力ないかなあ?」

「そういうことしながら訊かないで……その、その、魅力的だと思います……」

本音だった。小柄で大人っぽい落ち着きをたたえた義母と対照的とはいえ、千夏さんは千夏さんでフェミニンな魅力でいっぱいだ。頬は色艶もよく、瞳は強い生命力をたたえてきらきらと輝き、胸果実とお尻はその長身に優美な起伏をつけ加えている。

「あたしが練習台じゃ、不満?」

「え。あ。その……」

口の中いっぱいに溜まった唾液をごくんと飲みこんでから、修介は答える。

「そ、そんなことは、ないです。ていうか、だから練習台って何?」

練習台の意味が本気でわからない。

「んふふ。ね、じゃあはっきり訊くけどさ。あたしのこと、欲しくない?」

スリムな肢体の持ち主はいきなり修介を抱き寄せ、くちびるにくちびるを当てた。

(うわ、や、やわらかくて濡れたものが、ぼくの口に……!)

びっくりして修介は目を閉じてしまった。

くちゅ、と叔母のくちびるが押しつけられている。衣服越しに触れた叔母の胸の感触ともまた違うやわらかさだった。くちびるの表皮と表皮の密着したところから顔へ、ヒリヒリするような心地よい痺れが広がってくる。

その痺れがだんだん喉から胃の方にまで下がり、下腹部の熱いうねりに直結し、ペニスはいっそう硬さを増してきた。

息が苦しくなって離れようとしたが、叔母の手は男子高校生の頭をしっかりと押さえこんでいた。キスをつづけながら叔母の指腹がそっと首すじへ触れてくる。首からも、くちびるで感じているのと同じようなピリピリした快感の波紋が身体に広がる。

と──十七歳のくちびるを割って今度はやわらかな肉が口の中に侵入してきた。

生温かくて濡れた肉にくねくねと口腔内をまさぐられる。千夏さんの舌だった。修介の舌先を探り当て、ねっとりとからみついてくる。

「ふちゅ、修介くんも、遠慮しないで、弄んで、いいよ……むちゅ、んちゅ」

(うう……千夏さんの舌に、ぼくの舌が食べられてるみたいな……!)

口の中で肉と肉のからまる感覚。それまで以上の戦慄が腰に向かって走った。修介はしゃっくりするみたいにビクンと身体を弾ませた。まぶたを上げると、意外にも叔母は目を閉じていた。うっとりしたような表情で修介の舌をまさぐりつづけている。

「修介くんの口、おいしいね。あたしも、おかしな気分になってくるよ……くちゅ」

(も、もう、ぼく、息ができなく……)

叔母は甥の口中にふうっと息を吐き出してくる。修介にはそれは真似できなかった。千夏さんはそのまましばらく修介の口の中をむさぼるように舌を動かしつづけたが、修介が胸や肩を苦しそうに震わせると口をゆっくり離してくれた。

「ふはーっ、ふはーっ」

伸びた唾液の糸が、自由になったばかりのくちびるにぺちゃりと張りついた。

「ね、修介くん。あたしのパンティー、下ろしてもいいんだよ」

千夏さんはいつの間にか修介の肉棒からも手を離していた。今度はいきなり手首を摑み、自分のスコートの中へと導く。

「そ、そんな、千夏さん」

「女子のパンティ、脱がしてみたかったんじゃないの?」

「そんなこと、ぼくは」

「ないなんて言ったら、嘘つきになっちゃうよん」

キスの強い余韻で頭の中に靄がかかっている修介には、叔母の手を振り払うゆとりはなかった。

指先が布地に触れた。テニスウェアとは違う。絹か何かのようになめらかな感触。

「さあ、指でつまんで、下ろしてちょうだい。剥いてちょうだい」

「で、でも、でも、やっぱりだめなんじゃ……」

戸惑いつつも修介は叔母の下着の縁に指をかけた。

指先がはっきりと年上女性の体温を感じた。肉棒と同じくらいに身体の芯が硬直してしまって、もうこれ以上動かせそうにない。

「ち、千夏さん、ぼく……やっぱり無理」

「無理じゃないわよ。じゃ、手伝ってあげる」

叔母の手が修介の手首から手の甲に移った。上から包みこむように握られる。導かれるままに叔母のショーツを剥き下ろしていく。

その興奮だけで股間の若竹はいっそうトランクスを持ち上げてしまった。先端は内側から擦れて痛いくらいだ。

躊躇して手を止めると、甲に重ねられた叔母の手が、さあ、とでも言うように力を加えてくる。

膝のあたりまでショーツを下ろしてしまうと千夏さんは、よくできたわね、という風に微笑み、後は自分でふくらはぎの上を滑らせ、爪先からぬるりと抜いてしまった。

謎の積極的行動をつづける叔母は、その布きれをリビングのソファの上に置く。