なまめく美人三姉妹 レオタードの誘惑

「だって、信用できなかったんだもん。だからあなたを私のそばに置いて、手なずけるつもりだったの。でも……まさかミイラ取りがミイラになるなんて」

「へ?」

「でも、これでちょっとは安心したかも。エッチまでしちゃった仲なんだもの。もし私がクビになったら、あなただって二度と気持ちのいい思いはできないってことよ」

女教師は、淫らな関係を継続する意思があることを言外に匂わす。

(やばい、やばいよぉ。友梨香先輩がべったりの状態なのに、今度は杏奈先生とまでつき合わなきゃいけないなんて)

澪の怒りの表情が、脳裏に浮かんでくる。

思わず困惑した顔つきをすると、杏奈は優しく微笑んだ。

「そんなに心配しなくていいわ。あなたと澪が好き合っていることは、よくわかっているから」

「え?」

「二人がうまくいくように協力はするつもりよ。そのほうが、私の安心感も増すし」

「せ、先生は……あの、それでいいんですか?」

「ふふっ、教師と生徒じゃ、最初から許されない関係だもの。私が澪と同い年なら張り合うところだけど、これはどうにもならないことでしょ? あなたの気が向いたときに、つき合ってくれればいいわ」

杏奈の本音を聞いた卓郎は、正直ホッとした。

確かに彼女の言うとおり、二人の立場を考えれば、とても交際できるような間柄ではない。

(でも……澪ちゃんに対しては、やっぱり不誠実すぎるよな。どうしよう?)

ちゃんと断らなければと思っても、熟れた肉体の魅力が心をとらえて離さない。

卓郎が逡巡しているなか、杏奈はことさら甘ったるい声で呼びかけた。

「……ねえ」

「は、はい?」

「もう一回ぐらいイケそう?」

顔を上げた杏奈は、しっとりと潤んだ瞳を向けてくる。

すっかり盛りがついてしまったのか、豊満な肉体は一度や二度の情交では満足できないようだ。

「今日だけは、いいでしょ? あなたのおチンチン、もう一度じっくりと味わってみたいの」

美人教師の誘いに、節操のない股間の逸物がまたもや疼いた。

「え、ええ」

いけないと思いつつも、イエスの言葉が口をついて出てしまう。

杏奈が指先でペニスをぷるぷると振りたてると、条件反射とばかりに、肉筒は再び体積を増していった。

第五章 可憐な美少女との初体験

週末の土曜日の午後、卓郎はほくほく顔で澪の家に向かっていた。

杏奈はもちろん、友梨香とのその後の接点は部活動だけに限られている。

二人とも顧問、先輩という垣根を越えてくるようなことはなかった。

(友梨香先輩のほうは、まだ怖いかな。部活のときは杏奈先生の目があるから、おとなしくしているみたいだけど。それとも、元彼のことはもう吹っ切れたのかな?)

見かけは気まぐれで軽そうだが、一途な面を見ているだけに油断はできない。

(それにしても……杏奈先生はすごかったなぁ)

体育倉庫室での痴態を思いだすと、下半身が疼いてしまう。

女教師はあのあと、レオタードを脱ぎ捨てて全裸になり、騎乗位の体勢で快楽を貪った。

股間に受けるヒップの重みがやけに心地よく、手ずから豊乳を引き絞り、肉厚な腰をしゃくる姿は娼婦のようだった。

高らかな嬌声が、いまだに耳について離れない。

まさに一滴残らず吸い取られたという感じで、二回戦を済ませた直後は、しばらく放心状態が続いた。

(杏奈先生は、気が向いたときにつき合ってくれればいいと言ってたけど、俺のほうが我慢できなくなって、頼みこんじゃうかも)

鼻の下を伸ばした卓郎は、すぐさま口元を引き締めた。

今はよそ見をしているときではない。

憧れの美少女と二人で会う初めての機会であり、うまくいけば本当の恋人同士になれるかもしれないのだ。

この日のために、四日間の禁欲生活を強いている。

股間の肉槍はひくつき、早くも三分勃ちの体勢を示していた。

教えられた住所を頼りに、閑静な住宅街を突き進んでいく。

「あ……あそこの家かな?」

白いモルタル外壁の瀟洒な建物は、敷地面積が少なく見積もっても八十坪はあるのではないだろうか。

別荘を所有しているだけのことはあり、川村三姉妹はやはり正真正銘のお嬢様たちだったのだ。

(杏奈先生と友梨香先輩は、お嬢様のイメージとはかけ離れているけど……)

ヨーロピアンスタイルの黒い門扉の前で立ち止まると、すでに澪が玄関口に佇んでいた。

「卓郎君」

「あ、澪ちゃん」

丸襟に花の刺繍が施されたワンピースは、とても少女らしく、可憐で愛くるしい。

淡い水色の布地は、裾が膝丈より短く、太腿の下半分とまっさらな膝が覗いている。

胸をときめかせた卓郎は、思わず口元をほころばせた。

「そのまま入ってきて」

「うん!」

門扉を開け、大股で近寄ると、澪の身体からフローラルな香りが漂った。

香水をつけているのだろうか。

目いっぱいのおしゃれをし、自分の来訪を心待ちにしていたのかと思うと、うれしさで胸が弾んだ。

「お姉さんたちは?」

「買い物に出かけたよ。帰ってくるのは、五時過ぎぐらいになるって」

現在の時刻は午後一時。

澪と二人きりでいられる時間はたっぷりとある。

「あがって」

玄関扉が開けられ、室内に促された卓郎は、ニコニコ顔で足を踏み入れた。

「私の部屋は二階なの」

階段を昇っていく少女のあとに続きながら、徐々に緊張感が込みあげてくる。