目の当たりにすると、莉奈の身体は思っていた以上に細く、またしなやかな弾力を秘めているようだった。
余分な脂肪がついていないだけに、胸や恥丘の膨らみがよりいっそう目立ち、男の性本能を苛烈に刺激してくる。
肝心の秘園の割れ筋はまだ確認していなかったが、するすると太股のスロープを水着が滑り落ちていくと、芳彦は期待感に胸を打ち震えさせた。
足首から水着を抜こうと、莉奈の片膝が曲げられる。その瞬間、芳彦はこれ以上ないというほど目を見開いた。
こんもりとした恥丘の真下、確かに二枚の肉帯が見える。それは足を曲げていたためか、やや外側に捲れていたようだったが、赤みがかった粘膜が視界にはっきりと映り込んだ。
(あぁぁ、見えた! 莉奈先輩のあそこが、今くっきりと見えたぞ!)
一瞬のこととはいえ、芳彦は学園のマドンナの淫裂まで瞼の裏にはっきりと焼きつけたのである。
天にも昇るような愉悦に包まれ、凄まじい性衝動が込み上げてくる。
芳彦はズボンのチャックから剛直と化したペニスを引っ張り出すと、夢中になってしごき立てた。
先ほどの授業中にも、射精寸前まで達していただけに、すぐにでも放出してしまいそうだ。
芳彦は指の動きを調整しながら、さらにマドンナの裸体を目で追った。
莉奈が水着をバッグの中にしまい込もうと、今度は逆側に半身の体勢をとり、小振りのヒップが向けられる。白い小山は全体が引き締まりながらも、プリッとしており、まるでプラムのようだった。
(シミの一点もないし、なんてツルッとしたお尻なんだ。あぁ、あのヒップに顔を埋めたら、どんな感じがするんだろう)
そんな芳彦の心情など露ほども知らず、莉奈はバッグからパンティとブラジャーを取り出す。
上部の中央に小さなリボンをあしらった、女子高生らしい無地のコットンパンティ。乙女の股間を包み込んでいた神秘の布地が、少年の目を強烈に射貫く。
莉奈はウエストの縁を両指で広げると、再び片足ずつ上げ、愛らしい下着に足を通していった。
今度はやや背中を向けている状態なので、秘芯までは覗けなかったが、丸みのあるヒップが小刻みに揺れ、細い腰にパンティがぴっちりと喰い込んでいく。
臀裂に沿って微かに浮き上がった布地の皺が、尻朶の質感をより際立たせ、それが芳彦の性感をさらに煽り立てた。
ペニスを握り込む指にも力が入る。肉胴がビクビクといななき、早くも射精の瞬間を訴える。
(あぁ、だめだ。もう……我慢できないよ)
芳彦は空いている左手でズボンのポケットからハンカチを取り出し、すでにひくつきを見せはじめている尿道口へと持っていった。
瑞々しいヒップにぴちっと貼りついたパンティを見ているだけで、何回でも射精できそうだ。
莉奈がブラジャーを手に取ると、芳彦の指の動きも苛烈さを極めていった。
当然のことだが、このあとはブラウスとスカートを穿くのみで、最高の射精シーンは、今この場面しかないはずだ。
そう判断した芳彦は、必死の形相でペニスをしごき立てた。
ブラジャーを身に着けた莉奈が、カップの中に手を入れ、乳房を中央へと寄せる。
そしてブラウスを取ろうと、やや前屈みになった瞬間、臀裂の真下のぷっくりとした恥丘が後方に突き出されるように盛り上がった。
(あぁぁぁ! 布地が、布地がおマ○コの割れ目に喰い込んでる!?)
縦筋に沿って捩り込んだパンティの皺を目にした瞬間、肉筒が膨張し、我慢も限界へと達する。
芳彦は目を虚ろにさせると、亀頭を包み込むハンカチに向かって、熱い迸りを何度も放っていた。
3
君江が女生徒と戻ってくると、射精後の甘い余韻に浸る間もなく、芳彦は精液を拭ったハンカチを慌ててズボンのポケットへとしまい込んだ。
「稲垣さん、大丈夫?」
すでに莉奈はブラウスとスカートを身に着け、ベッドへ横たわろうとしているところだった。
その光景を確認したあと、芳彦もすぐさま同じようにベッドへ仰向けになる。
「カーテンを開けるわよ」
「は、はい」
シャッという音が聞こえ、しばし沈黙の時間が流れる。どうやら君江は、莉奈の様子を見ているようだ。
「うん。顔色はそんなに悪くはないみたい。水着はどうしたの?」
「は、はい。今ここで着替えました。シーツが濡れちゃいけないと思ったので」
「バカね。そんなこと気にすることないのに」
君江がそう告げたあと、再び室内が静まり返り、芳彦は薄目を開けて様子を窺った。
(どうしたんだろう? 薬でも飲ませてるのかな?)
そう考えた直後、カーテンに君江らしき黒い影が映る。芳彦が瞬時に双眸を閉じた直後、ベッドのカーテンがさっと引かれた。
「あなたのほうはどう?」
「は……はい」
いかにもこれまで眠っていたかのように装いながら、芳彦は気怠そうに上体を起こした。
「なんとか気分はよくなりました」
目を手の甲で拭いながら君江を仰ぐと、彼女は突然眉を顰め、小鼻をひくつかせる。
(ん? 君江さん……どうしたんだろう?)
母親や女きょうだいのいない生活環境で育ってきたことが影響しているのか、あたりに精液の匂いが充満していることを、このときの芳彦はまったく気づいていなかった。
「さあ、あなたはもう教室に戻りなさい」
「はい?」
「教室に戻りなさいって言ってるの」