幼馴染みと学園のアイドル 女子高生たちの恥じらいの放課後

ピストンの動きを速めると、膣壁がさらに狭まり、ペニスが凄まじい力で引き絞られた。

うねる媚肉が、上下左右から怒張を揉み上げる。肉胴に絡みついた二枚の濡れ羽が、剛直の表面を苛烈に擦り上げる。

やがて二人の性感は、絶頂の扉を同時に押し開こうとしていた。

「あぁぁぁぁぁ、また何か変! 変なのぉぉぉお!!」

莉奈が金切り声をあげたかと思うと、顔を上下動させ、上半身をガクガクと痙攣させる。そして顔を横向きにさせながら、頭を床にペタリと押しつけた。

瞳はしっかりと閉じていたが、その顔はまるで天国を彷徨っているかのように恍惚としている。

(莉奈先輩がイッた? 僕がイカせちゃったんだ!)

芳彦はそう確信したあと、さらに激しい腰振りで膣奥を穿つと、ペニスを引き抜き、小高いヒップの膨らみめがけ大量の精を放った。

床に寝転び、しばらく射精の余韻に浸っていた芳彦だったが、その顔には晴れやかな表情は決して浮かんでいなかった。

莉奈は芳彦のとなりでうつ伏せ状態のまま、伏し目がちにそっと口を開く。

「このことは、二人だけの秘密だから。絶対に内緒にしてね」

「え、ええ。もちろんです」

芳彦はそう答えながらも、心に引っかかっていた疑念を問い質した。

「あ、あの……莉奈先輩。痛くは……なかったんですか?」

「うん。最初はちょっとだけ痛かったけど、そのあとは平気だった。私オナニーばかりしてたから、もしかすると処女膜が破けてたのかも」

予想していたとおり、莉奈はバージンだったようだ。マドンナの初めての男になったという事実に、身体が震えるほどの愉悦が込み上げてくる。

これから育まれるであろう、美少女との恋人関係。マドンナとの楽しい学園生活やデートが待ち受けているのだ。

そんな芳彦の気持ちをよそに、莉奈はあっけらかんとした顔つきで言葉を連ねた。

「ああ、でも責めも責められる立場も勉強できた上に、男性器もしっかりデッサンできて、これでいい漫画が描けそうだわ。芳彦君」

「はい?」

「またお願いするときがあるかもしれないけど、そのときもお願いね」

「わ、わかりました」

芳彦は返答しながらも、一転して莉奈を複雑な表情で見つめていた。

女の子にとって、初めての体験は大切な思い出となるものではないのだろうか。

(なんか……ずいぶんあっさりとしてるような感じだけど。バージン喪失の感慨もなさそうだし。ボーイズラブに没頭しているだけに、莉奈先輩の感性は普通の女の子とはちょっと違うのかもしれないな)

やはり莉奈が芳彦を誘った一番の理由は、漫画の資料のため、男性器を観察したかったことらしい。

(僕のことが好きで……エッチしたわけじゃなかったんだ)

頭に思い描いていた、莉奈との甘い交際シーンが音を立てて崩れ落ち、女を外見だけで判断してはダメよ、という君江の言葉が脳裏を過る。

芳彦は莉奈の本音を知って少々がっかりするも、学園のマドンナとの淫らな密会は確かに魅力でもある。

(これでいいんだろうか? こんな関係を続けていて……僕は満足なんだろうか?)

何か満たされない思いを抱いたまま、芳彦はやや冷めた表情で口を開いた。

「あ。僕、そろそろ帰らないと」

「うん。帰るときも裏口から帰ってね」

莉奈はまだエクスタシーの余韻にまどろんでいるのか、床にうつ伏せになったまま、起きようともしない。

芳彦は服を着ながら、壁時計の時間を確認した。

時刻は五時三十分。この時間なら、まだ夏美は部活中だろう。

彼女のいないときに帰宅し、すぐにシャワーを浴びてしまえば、今度はうるさく追及されることもないはずだ。

「それじゃ、僕行きます」

「気をつけてね」

芳彦は挨拶を済ませ、莉奈の家を後にした。

(夏美もそうだけど、女の人って、ホントに何を考えてるのかわからないや)

釈然としない思いに駆られながらも、憧れの君と結ばれたという事実は素直に喜ぶべきなのかもしれない。

小さな溜め息をつきながら裏口の木戸をくぐり抜けた芳彦だったが、表の道へ出ると、一瞬にして背筋を凍らせた。

莉奈の家を見上げている一人の少女。それは紛れもなく、夏美だったのである。

「あ、あ。な、なんで夏美がこんな所に?」

夏美は裏口の木戸と莉奈の家の位置を確認したあと、芳彦の顔をキッと睨んだ。

「調子が悪くて、早引けしたの。胸のあたりが、妙にざわついてね」

「そ……そんな。ひどいよ」

「何がひどいのよ」

夏美がずいっと歩み進んでくると、反射的にどうしても身を竦めてしまう。それでも芳彦は、無理して自身を奮い立たせた。

(なんでビクビクする必要があるんだよ。夏美は単なる幼馴染みなんだし、義理立てすることなんて何もないじゃないか)

芳彦は胸をグッと張ると、夏美と対峙した。

「約束破ったのね」

「や、約束なんかしてないよ」

「今日もいやらしい匂いがプンプンしてるよ」

「え?」

もちろん、シャワーは浴びずに莉奈の家を後にしている。芳彦が気まずそうな顔をすると、夏美はさらに畳み掛けるように問い質した。

「エッチしたの?」

「そ……それは」

「莉奈先輩とのエッチ、そんなに良かったんだ?」

芳彦は、あまりの羞恥から頭に血を昇らせた。

「ああ、そうだよ。夏美の足コキなんかより、全然良かったよ!」

てっきり激しい反撃を予想していた芳彦だったが、夏美は次の言葉をグッと呑み込み、瞳に涙を滲ませた。