「ふうむ」
下呂井は従順な女学生に目を細めながら、新たな指示を出す。
「静かにしているんだよ」
「はヒ……ッ、センセエ……ッ」
小雪がうなずく暇もあればこそ、下呂井が小雪のスカートをまくり上げる。
──!!!──
下着をあらわにされて、悲鳴をあげるいとまもなく、下呂井が小雪のその下着、ショーツの上端に指先をかけ、脱がし始める。
──!!!──
「あああ……ッ、センセエ……ッ!」
息つく暇もなく、次から次へと行われる保健教師の行為に身を固くしながらも、小雪は従うより他なかった。もちろん、恥ずかしさを感じないハズはなかったが、先ほどの情熱的な抱擁と接吻、献身的なまでの胸への愛撫と口づけが、本来あるべきハズである不安と恐怖を大きく減殺していた。
(この男性は信じてもよいのかもしれない)
それに何より、昨日処女喪失してしまった影響が大きい。
さらに小雪にとって劣等感のひとつだった胸を、念入りに、いたわるように唇と舌で愛撫された効果も出ていた。
下腹部と臀部を覆っていた布地が太腿から膝小僧、ニーソックスを履いたふくら脛からさらに下へと滑り落ちてゆくのを感じ、頭の中まで真っ赤にする小雪の耳に、保健医師の新たな指示が届く。
「右足を上げなさい」
──!!!──
それが、その指示に従うという行為がどんな意味を持っているのかを知りながら、まぶたの裏まで真っ赤にした小雪は言われるままに、片方の足を動かし、宙に浮かせた。
「は……ッ、は……ッ、はひィ……ッ、センセエぇ……ッ」
小雪の体温が移っている布地が、右の足首から靴先へと抜き取られてしまう。
(あああ……ッ)
今まで味わったことのない激しい羞恥に懊悩する女学生に下呂井は新たな指示を送る。
「今度は左足だよ」
こっくりッ。
小雪は素直に従った。もう片足を脱ぎ取られ、抵抗しても無駄だとわかっていたからかもしれない。
下呂井の動作に素直に応じて左足を上げて宙に浮かせる女学生の足首からショーツが剥ぎ取られてしまう。
「ああ……ッ、センセエ、恥ずかしい………ッ!」
女性として最も隠しておきたい部分を裸にされて、羞恥を口にしてしまう小雪に下呂井が優しく諭す。
「ごめんね、白瀬クン、いいや、小雪ちゃん」
下呂井は小雪の背中から、その真っ赤になった顔を覗き込みながら、穏やかに話しかける。
「こんなコトを昨日キミに乱暴を働いたボクが言うのはおかしいンだけれど、キミのソコに異常がないのか、確かめておかないといけないからね。言うまでもないけれど、ソコは女の子にとって最も大切な、デリケートな部分だからね。万が一にでも、裂けでもしていたら大変だからね」
こっくり。
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ、センセエぃ……ッ。わかりました……ッ」
正直に自らの非を認め、医療行為を施そうという保健医師に羞恥に全身を染め上げながらも小雪はうなずく。
「それじゃあ、診るからね」
そう言うと、下呂井は小雪の背後に椅子を持ってきて座った。
ミドルティーンの女学生の小さな丸いお尻が下呂井の正面、目の前にやってくる。
(それにしても良い形をした、可愛いお尻だなあ)
下呂井は胸の奥でため息交じりの歓声をあげていた。
こうして見ると、小雪の臀房は本当に真ん丸で、桃の果実を思わせた。それも、果肉や蜜がいっぱい詰まった、熟れた果実ではなく、まだまだ青く固い、甘酸っぱさを感じさせる引き締まった果実だった。
しかも、その真ん丸な質感、情感を膝近くまである長い靴下、黒いニーソックスと、引き締まった長い脚がいっそう引き立てている。
(十四歳かそこらで、こんなに長くて細い、魅力的な脚をしているんだから、もっと成長すればどんなにキレイになるのかわからないな)
そんな未来を夢想しながら、下呂井は青春の香気をあたりに振り撒く、収穫にはまだまだ早い肉の果実をあらためてしげしげと見やった。
(まったく可愛いなあ。本当に食べたくなっちゃうよ)
下呂井はその固く、白い果肉に歯を立ててかじりつきたい衝動に駆られてしまう。
成熟した女性が放つ色香とはまったく異なる魅力にあてられながら、下呂井は小雪の小さく丸まっちいお尻を両の手に掴む。
(ヒィッ!!)
声にならない悲鳴をあげてしまう小雪に下呂井は、芝居っ気たっぷりににこやかに話しかける。
「お姫様、どうか僕に診察させてくださいませ。どうか、気をお楽になさって、深呼吸をなさってください」
「…………」
自ら遜った物言いに小雪は思わず、緊張の糸を緩めてしまう。そして言われるままに深呼吸をし始める。
すぅぅぅぅぅッ。はぁぁぁぁぁッ。
すぅぅぅぅぅッ。はぁぁぁぁぁッ。
従順可憐な女学生の裸の双臀を掴んだ指先に力が入れられる。
ぐいッ。
臀房が割り開かれ、そこに刻まれた深い谷間があらわになる。
「は……ッ、は……ッ、恥ずかしい……ッ」
覚悟していたとはいえ、男の視線にさらされて、羞恥に身を焼く小雪の鼓膜を、中年男性教諭の言葉が震わせる。
「キレイですよ、お姫様。とってもキレイですよ」
──!!!──
思いがけない賞賛に小雪は射すくめられ、どうしてよいのかわからなくなる。ただ、羞恥以外の感情で耳たぶが熱くなるのを小雪は自覚した。