(あああ……ッ、あああ……ッ)
人生が終わってしまう予感に、全身を甘酸っぱく痙攣させる女学生の胸の裡など知らない様子で、下呂井は突き上げ、
ずっぎゅンッ! ぢゅッぐンッ! ぢゅっぐンンッ!
「あッ……ッ、ああン……ッ!」
あどけない面差しを舐めしゃぶる。
ぴちゃくちょぉッ。
「ボクの治療もこれまでだね、明日から来なくてもいいよ。いや、今すぐやめてしまおうか?」
言葉だけでなく、下呂井は小雪の純白のブラウスの間から小さな乳房を揉みたてていた手を離し、腰を引き始める。
ぢゅっっぷッ、なぁっぷッ。
「ああ…ッ、イヤぁぁ……ッ!」
宙に浮いていた爪先が床に着いてしまった小雪は、自分の膣腔から抜けていこうとする男根を裸の双臀を揺すって追いかけてしまう。
普段は引っ込み思案でうつむき加減な、地味な女学生が腰を振りたくり、臀部から追いかけてキたトコロを待ち構えていた下呂井が勢いよく突き上げる。
ぢゅづづづるるるンンンッッ!!
「はがぁ……ッ!」
最奥までの再挿入、ただ、それだけの行為に小雪は白目を剥いて悶絶してしまう。
ぶるッ、ぶるぶるぶるるッ、がたがたがたたッ。
きぃぃぃ──ッ。
下呂井の、いや男根の衝撃と快感が、幼い女子中学生の左右の鼓膜をつんざく──。
あまりの快感に串刺しされたように身動きできなくなる小雪に緩やかに腰を使いながら、下呂井が再び意地悪く尋ねる。
ぢゅっぐッ、ぢゃっぶッ。
「どうだい、気分は?」
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ」
つぅ──ンッ、つぅ──ンッ、と破滅の予兆が小雪の全身を駆け抜け、胸をときめかせる。
小雪は我知らず、うなずいていた。
「とっても……ッ、とっても気持ちイイです……ッ」
ぢゅんぢゅンッ、ぢゅこぢゅこッ。ぢゅんぢゅんッ、ぢゅこぢゅごごッツ。
「そうかい、そうかい」
ぐふふふふッ。
下呂井が嗤いさざめきながら、腰を使い、女学生の膣腔だけでなく、その子宮、全身まで揺さぶり、こねくり上げながら質問を重ねる。
ぢゅっぐッ、ぢゃっぷッ。
「それじゃあ、ボクの診断について、キミの意見をもう一度聞こうか?」
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ♡」
小雪は総身をくねらせながらうなずいていた。
「さ……ッ、さきほどの……ッ、さきほどの私の意見は、間違えていました……ッ。ああンン……ッ」
ぢゅんぢゅんッ、ぢゅこぢゅこッ。
ぶるぶるッ、わなわなッ。
ぽたぽたッ。
全身であえぎ泣きし、汗やよだれ、涙に鼻水まで滴り落としながら、小雪は屈服の言葉を絞り出す。
「わ……ッ、わたし……ッ、白瀬小雪は、下呂井センセエの見立て通り、オマ○コだけじゃなくって……ッ、全身ビョーキ……、頭の中まで冒されて、狂っちゃっています……ッ。あああ……ッ、スゴヒ……ッ!!」
ずんずんッ、ぢゅこぢゅこッ。
下呂井に、その男根にまるで頭の中まで犯されているような錯覚に陥りながら、小雪は異性に征服され、支配されるメスの歓喜にむせび泣いた。
「よしよし」
下呂井は可憐な獲物を捕らえた蟷螂さながらの嗤いを浮かべながら、さらに要求を重ねた。
「その机の上に、ファイルがあるだろう?」
ぢゅんぢゅんッ、ぢゅこぢゅこッ。
「は……ッ、は……ッ、はひぃ……ッ」
断続的に襲い来る、快楽の荒波に意識を途切れがちにしながら、小雪は机の上に置かれているブックスタンドに立てかけられているファイルを見やった。背表紙には『診断票』とあった。
「こ……ッ、コレですか……ッ」
先ほどまで下呂井の机に爪を立てていた指先で、その『診断票』ファイルを手前に倒し、開いた。
姓名や学年、住所に連絡先などの個人情報を書く欄と、その下には、病気や怪我についての詳細などを記入する空欄があった。
「そうそれだ。それに今、キミが述べたコトを書きなさい」
──!!!──
下呂井はさも気軽に言ったが、小雪の受けた衝撃と驚きは凄まじかった。
(そ……ッ、そ……ッ、そんな診断票、自分で書いちゃったら……ッ)
(自分で自分のコトを……ッ、自分がビョーキであるコトを……ッ、自分が狂っているコトを、自分で認めるようなモノだわ……ッ)
そう思わずにはいられない。
昨晩、下呂井から貰った、成年向きジュブナイルアンソロジー小説集『お姫様凌辱特集号』の中にも、見目麗しく、上品で気高いお姫様が卑劣な罠に嵌められて、悪い魔物たちと屈辱的な『奴隷契約書』を交わす作品があったが、そんな『奴隷契約書』より、今小雪が書かされようとしている、自筆で書かされるイヤらしい『診断票』の方がはるかに屈辱的で、常軌を逸していた。なぜなら、『奴隷契約書』なるモノはソレが作成される前は、互いが互いを認め合い、ある意味対等の立場であるコトを確認した上で結ばれた契約を文書にしたモノであるが、今小雪が書かされようとしている『診断票』は、その診断票が作成される前から小雪がイヤらしいビョーキに冒され、狂っている、異常であり、常人と違っているというコトを小雪自身が認める書類に他ならないからだ。
(あああ……ッ、ひ……ッ、ひどい……ッ。こんな診断票、書かされたら、わたし……ッ、もう、普通の女の子に戻れなくなっちゃうぅ……ッ)