きゅんきゅんッ、きゅんきゅんッ。
完璧な破滅だけでなく、行方もしれない堕落の予感に頭の芯を痺れさせながら、小雪はその白く細い指をフルわせつつ、ペンを手に取る。
そうして下呂井に求められ、言われるままに小雪は恥ずかしい、破廉恥極まりない診断票を作っていった。住所氏名、生年月日や連絡先、家族構成だけでなく、病気の現状についてこと細かく、普段は口に出すどころか、目にもしない露骨きわまりない猥語や卑猥な表現を使って、赤裸々な浅ましい言辞と形容、図解を用いて書かされた。
(こ……ッ、こんな診察票、書かされたら、万引きの現場写真より、言い逃れできやしないわ……)
万引きをした現行を写した写真なら、「魔が差して」「つい」とか、さらには女性特有の「生理不順による精神の失調」などの言い訳をつけることができる。しかし、この自筆による恥ずかしい、恥ずかしすぎる診断票は、小雪が「いかにビョーキであるのか」「どんなにおかしいのか」「狂っているのか」を自ら打ち明けた、しかも理性を用いて書かれたモノであり、たとえ後でどんなに「強制されたのだ」と弁明しようとも、説得力に欠け、「ならばどんな状況で強制されたのだ」と問われても、まさか「性行為の真っ最中に、『書かねば(性行為を)中断する』と脅されて」などと言えるはずがなかった。
女性器、男性器という単語を乱用した、到底名門『清芳学園』に通う良家の子女が自ら(望んで)書いたとは思えない、頭の悪い、超ハレンチで異常な診断票も、最後の空欄を残すのみとなった。そこは『これからの治療に望むこと』を書く空欄だった。
ぢゅっこッ、ぢゅっぷッ。
「あ……ッ、あああ……ッ、あアあアあ……ッ」
ペンを握っている間中、ハメられ続け、小雪は二度、三度昇りつめてしまっていた。
「さあさ、白瀬クン。それで最後ですよ」
びちゃぐぢゃッ、びちちッ。
半ば以上、意識を虚ろにする可憐な女学生の頰を音をたてて、舐めくり回しながら、下呂井がささやく。
『あああ……ッ』
ふるふるッ。
長い睫毛を揺らめかせながら小雪は、これから行われるであろう治療の名を借りた凌辱・調教を求める文章を書き始める。しかし、それは思いの外、簡単なようにも感じられた。なぜなら、もうすでに記入した、『今まで行われた治療』の欄ですでに『オマ○コに対する治療』『チンポを使った治療』『お尻叩き』などと書かれていて、同様の文章を書くだけで済むと思われたからだ。
うふふッ。
ぴしゃぴしゃッ。
ぐんぐんッ。
「はうンン……ッ、ああン……ッ♡」
少女の心理など完全に見抜いたように腰を使って少女を揺さぶり上げながら、下呂井は少女のお尻を平手打ちする。
そのたびに少女は腰を振って甘やかな鼻声をあげて泣きあえぎ、下呂井の男根をきゅうきゅうと締め付ける。
下呂井の男根を根元まで深く咥え込んだ少女の粘膜から夥しく分泌した愛液はあふれかえり、鼠蹊部や内腿だけでなく、そこで恥ずかしそうに縮こまっている暗紫色の窄まりまでぐっチょりと濡れていた。
「それだけでいいのかい?」
ふふふッ。
下呂井はそう嗤いながら、少女の恥ずかしい窄まりに人差し指の先を突き入れた。
ぬるんッ。
「ひやうッ!」
小雪は奇妙な悲鳴をあげて下呂井を顧みた。
「せ……ッ、センセえ……ッ」
鼻を鳴らしてそう訴えかける声はすでに涙にまみれていた。ジュブナイル様式をしたSMポルノ小説を読んだ、頭の良い少女は、早くも己の運命を悟っていたのかも知れない。
「ッそ……ッ、そこわ……ッ、そこは、違います……ッ」
「何が違うんだい?」
ぬぷぬぷッ。
下呂井は少女の排泄孔に指を抜き差ししながら、尋ねる。
ひぃッ、ひぃぃッ。
白い喉首をのけぞらせ、か細い悲鳴で掻きむしりながら、小雪は涙声で訴えかける。
「そ……ッ、そこは……ッ、お尻の穴です……ッ、そこは……ッ、そこわ……ッ、汚いトコロです……ッ」
ぱあぁぁぁッ。
小雪は満面に朱を散らし。そして
わなわな。ぽたぽたッ。
総身を震わせ、大粒の涙を流しながら、こうべを打ち振る。
こんなに穢されてもいまだに羞恥を示す少女の姿が下呂井にとってはたまらない。ますます嗜虐欲を掻き立てられ、もっともっと可愛がってやりたくなってしまう。
「でも、キミの、小雪姫のカラダの一部だよ。違うかい?」
ぬぷぬぷッ、ちゅぐちゅぐッ。
下呂井は腰を使いながら、少女の窄まりに指を抜き差しする。男根が挿入されている秘所からあふれかえった愛液にぐちょぐぢょに濡れた、少女の秘めやかな窄まりはほぐれ、妖しい、ぬめったような輝きを放チ始めていた。
「あ……ッ、ああン……ッ」
悲鳴を飛ばしながら、小雪はうなずいた。
「そ……ッ、それは……ッ、それは……ッ、そうなンですけれど……ッ」
「そうだろう、ココもキミの大事なカラダの一部だよ」
ぐぢょぐぢょッ。
「あう……ッ、はうぅぅンン……ッ」
少女の恥ずかしい窄まりに指を抜き差しして少女の涙を絞った後、背後からそっと耳打ちをする。
「だから、ココもきちんと治療してあげないとね」