ぶっぢゅうぅぅぅッ。
「あフ……ッ」
泣きあえぐ少女の鼻息が心地よい。まるで天国にいるような、あるいは雲の絨毯の上を歩いているようなフワフワした気持ちになってしまう。
下呂井と唇を重ね、お互いの唇を重ねあい、互いを互いで貪りあうような、あるいは互いで互いを満たしあうような濃厚な口づけを交わしあい、唾液を交換する。
ぶぢゅぶうぢゅぶぢゅぢゅづるるッ。
ぼたぼた、ぼととッ。
二人の間から滴り落ちた唾液が、純白のブラウスだけでなく、二人の体、さらには小雪がはいている黒いタータンチェックのスカートや、下呂井の机、保健室の床まで濡らしていた。
づっぢゅッ、ぢゅっぷッ。
「あ……ッ、あああ……ッ」
お互いの唇が絡みあうだけ絡みあい、睦みあいながら、さらに互いの舌で互いの口の中を舐め回し、舐めくり回しながら、少女の幼い乳房を揉みたて、腰を前後に振る下呂井の頭の中にはシンと醒めた部分があった。
(さっき、昨日のことをあれほど反省したのになぁ)
(今日は自制しようと思っていたのになぁ)
そんなコトを頭の隅で考えてしまうが、先ほどの、そして今も下呂井の心どころか魂までも奪ってしまう、普段の地味な様子からは絶対に想像できない強烈な、魔性と呼んでもよい、魅力に逆らえるとは思わなかった。
「あああ……ッ。あああ……ッ」
性の歓喜にむせび泣く様は男心を誘ってやまず、猛烈な保護欲求と同時に、この少女の何もかも破壊してしまって完全に自分の所有物に、自分だけの所有物にしてしまいたい衝動に駆られてしまう。
ちゅぽんッ。
粘り気のある湿音を残して、ふたりの唇が離れた。
「センセぇ……ッ」
全身を上気させた女子中学生がハメられたまま、下呂井を振り返る。
ぞくぞくッ。
ミドルティーンの女学生が発する目の妖しい光と、男心を惑わす、いや狂わせる体香、鼓膜を通じて脳幹をわしづかみにする、鼻にかかった甘ったるい声に下呂井は背筋を震わせた。
「今度はなんでしょうか? 小雪姫」
具体的に少女が何を言うのか、何を求めるのかわからないが、おおよその見当はついた。
果たして、少女はためらいながらも、口を開いて、さらなる被虐をねだった。
「わたしのお尻をブッて♡」
そして、満面に朱を散らしながら、未熟な腰を振って下呂井の男根を締め付けてみせる。
きゅうンきゅうンンッ。
──!!!──
少女の媚態に下呂井は度肝を抜かれ、精を放ちそうになってしまう。
もし、昨日の晩、あれほどこの少女とSEXして、したたかに射精しておらねば、下呂井はとうに自失してしまっていただろう。
下腹に力をこめ、先ほどとは違う意味で自制しながら、一生懸命平静を保とうと努めて、口を開く。
「おやおや」
可憐な女学生の求めに、さもアキれたような態度を作り、下呂井は応じた。
「ボクの大好きな、大切なお姫様はマ○コだけじゃなくって、他の所もビョーキみたいですね?」
「ああンン……ッ♡」
全校生徒、とりわけ女生徒たちから『気色悪い』と嫌悪されている保健教師からの罵りに小雪は長い睫毛を揺らめかせながらあえかに鼻を鳴らしてみせる。その様子には男心、とりわけ嗜虐心を誘わずにおかない、成熟した女性もかくやという、獰猛なまでに強烈な媚が含まれていた。
ぐびッ、ぐびびびッ。
下呂井の喉が鳴る。
(……ホントウに、こんな娘が、こんな女性がいるんだ)
下呂井はそう思わざるを得ない。
(普段はおとなしい、地味な女の子なのに、いったん男にハメられてしまうと、急速に女性として開花し、男の独占欲と征服欲、嗜虐欲を誘ってしまう女性)
(誰に教わったのでもない、一人の女性として、いいや一匹の牝として牡に保護してもらうために、生まれ持ってきた本能を発揮してしまうような女性、いいやメス──)
少女のメスとしての魅力にからめ捕られてしまう下呂井に小雪は熱いため息と、陶然とした表情でうなずく。そして先ほどよりも大胆に、そして淫らに腰を振りうねらせて、自分の最奥まで挿入された男性器を締め付けながら答えた。
「あああ……ッ、そうです……ッ。わたしは、マ○コだけじゃなくって、他の所もビョーキ……ッ、オカシいンです……ッ」
ふりふりッ、きゅうきゅうッ。
(うおぉぉぉッ!)
少女の膣腔がうねりながら下呂井を締め付け、その肉襞が妖しく蠢いて擦り上げる。あまりの気持ちよさに下呂井は持っていかれそうになり、腹の底で低く呻きながらこらえる。
そうして落ち着きを払った、いかにも大人びた冷静さで少女を突き上げる。
ずんずんッ、ぢゅこぢゅこッ、ずんぢゅんッ。ぢゅこぢゅくくッ。
なぁっぷッ、ぢゅくッ。ぽたぽたッ、ぽたぽたぽたたッ。
「ア……ッ、ああン……ッ」
生徒と教師の接合部、その粘膜と粘膜が絡みあい、擦れあっている部分から夥しいまでの粘液が滴り落ちる。
少女は哭き、さらなる被虐を言葉によらず、求めた。
いまや小雪は両腿を広げるだけ広げきって、完全に下呂井の机に身を預けてしまい、その両方の爪先は床から離れてしまっていた。
ほとんど自分の全体重を下呂井との接合、男根にゆだねて身悶えしてあえぎつつ、乳首を尖らせる少女の幼い胸の膨らみを、シコった乳首ごと乱暴なまでに激しく揉みしだきながら、下呂井が背後から囁きかける。