少女が胸の裡で被虐的な自己陶酔に酔っているうちに、下呂井は、裸になった、裸にした少女の下半身に愛撫を始めていた。
ぴちゃぺちゃッ。
少女の下半身は上半身以上に潤い、甘い芳香を放ち、熱を帯びていた。
しっとりとした乙女の柔肌に、下呂井は口づけ、
ちゅッ。
「あふぅンッ」
少女は華やいだ、どこか甘ったれた鼻声をあげる。
ほとんど何も知らないオトコに純潔を奪われ、いいように犯されるのは本来、気持ち悪く、おぞましく、けがらわしくてたまらないハズだった。事実、小雪は嵐の夜に、巣から放り出された雛鳥のようにおびえていたが、ただ、恐怖と不安に満ちた感覚に苛まれているばかりではなかった。下呂井からもらった薬のためか、肉体が不思議に熱く、そればかりか奇妙な晴れがましさ、喜びがあった。
それは、憧れのお姫様と同じような悲惨な目にあえるという、倒錯した、選民意識だった。
「うふぅンン……ッ♡」
甘ったるい鼻声を漏らす少女の翳りは淡く、まだ生え始めたばかりだった。
その柔らかな春草の感触を顎や頰で味わいながら、下呂井は少女の裸のお尻を撫で、こすり、
さわさわッ。
ゆっくりと下肢を広げていく。
「あ……ッ」
小雪は戸惑い、ためらいがちではあったが、下呂井のなすがままになっていった。
下呂井の行動、その指と舌、それに吐息が秘めやかな部分に近づいてくると、さすがに気恥ずかしいのか、体を強張らせてしまうこと幾たびかあったが、下呂井が二度、三度と抱擁と口づけで促すと、しだいしだいに緊張を解いてゆき、その行為を受け入れていく──。
ついに、下呂井の舌先が小雪の最も敏感な部分、淡い翳りの下に刻み込まれた縦一筋の、肉の合わせ目に触れた。
「ヒあ……ッ!」
小雪は小さな悲鳴を放った。
そんな少女の不安を和らげるように、あるいはさらなる恐怖を煽るかのように、下呂井は唇と舌を使い始める。
ぺちょぺちょッ。
「あ……ッ! ああン……ッ!」
びくびくッ。ぴくぴくッ。びくびくンンッ。
半裸にされた少女の、か細い肢体が、喫茶店の個室のテーブルで大きく、小さくのたうち、わななき、慄える。
ぴちゃぺちょッ。
下呂井は丹念に、そして丁寧に少女の肉の合わせ目に口づけし、そして舌先に力をこめて押し広げていく。
ぴちゃッ、くちょッ、ぴちゃぴちょッ。
下呂井の舌は小雪の固く縮こまった肉の合わせ目、秘めやかな割れ目をなぞるように舐めしゃぶり、時には舌先でほじくるように、くすぐるようにしていらいまくる。
ぴちゃぴちゃッ。くちゅくちゅッ。
「あぁぁ……ッ」
(わたし……ッ、わたし、見られちゃっている……ッ)
自分以外の人間に触れられるだけでなく、小雪自身よく見たコトのない箇所が見られているという思いが小雪の感覚をさらに鋭敏にさせ、反応を機敏にさせた。そして「見られている」「触られている」という思いに、小雪の体奥が熱くなり、甘く疼きだしてくる。
未知の感覚に急き立てられるように小雪は、おずおずと、おずおずと緊張を解いてゆき、お臍から下の力を抜いていく。愛らしい縦長の窪みが刻まれた、少女のなめらかな腹部がヒクヒク、ヒクヒクとのたうつ。
少女の秘裂は、下呂井が想像したよりも簡単に解けてゆき、ほころんでは、その奥から汗ばむようにして果汁を沁み出させてくる。
ぴちゃぺちょッ。
下呂井は少女の秘蜜を舌先にすくい、舐めしゃぶりながら、おのが分身を痛いくらい滾らせていた。そこに血が集まりすぎて、貧血になってしまいそうだった。なのに鼻血が出そうなくらい興奮し、心臓が破れそうなくらい大きな脈を打っていた。
下呂井はさらに舌先に力をこめ、少女の秘めやかな亀裂を押し広げ、分け入っていく。
「あ……ッ、あああ……ッ」
少女の幽かな悲鳴は嫌悪や拒絶を意味するものではなく、戸惑いやおののきの表明であり、さらには承認や誘いの成分が多く含まれていた。
ぴちゃぴちゃッ。
下呂井は舌先に力を込めて、少女の秘腔をほじくると、一転してその天井、左右の肉襞が合わさっていく箇所を奥から前、前から奥へと舌でなぞりまくる。
ぴちゃぺちょッ。
「ひぁぁぁ……ッ!」
小雪は全身を弾ませるようにうねらせながら、今までとは違う悲鳴を放った。
がくがくッ。
少女の華奢な肢体がわななき、肉付きの薄い全身がフルえる。
それははっきりと快感だった。
その証拠に、下呂井がいらいまくっている箇所の頂き、下呂井の鼻先にある部分が尖り、恥ずかしがりながらも存在を示してくる。
クリトリスだった。
下呂井はその、初めて充血したような肉の真珠を鼻先や舌でくすぐりながら、そっと口に入れ、優しく優しく噛みしゃぶる。
くちゃくちゃくちゅちゅッ。
「あ……ッ、あああンン……ッ!」
びくんびくん、と半裸の幼い肢体が大きく小さく波打ちながら、のたうつ。
その少女の反応は完全に誘いだった。
もう下呂井は辛抱できなかった。
自分の分身がいまだかつてないほどまでに熱く、固く激しく怒張し、邪魔にすらなっているのを感じながら手早くスラックスと下着をいっしょに脱ぎ、おのが欲望を解放する。下呂井のイツモツは本当にまるで鉄でできたかのように固くなり、火傷しそうなくらい熱くなっていた。