女探偵眞由美の誘惑事件簿

正太郎がそれらの喜悦を飲み下そうとするうちに、今度は逆の動き方。右胸が下へ走り、左胸はカリ首を捲る。向きをそっくり入れ替える愉悦も、青年はがっつくように味わった。

「眞由美さんっ、この動き方もっ……いいです! 俺っ、もっとしてほしいっ……!」

「あふっ……喜んでもらえると……ん、張り合いが出て来るわ……っ」

求められた眞由美は、踊るようなテンポで、乳肉を交互に動かす。精液の残滓もどんどん広げられて、美乳を穢していった。そこへ新たな先走りと、互いの汗まで加わって、愛撫はじわじわペースアップだ。濡れた音も高まっていく。

「は、ん……ぁ、ぁあっ……正太郎君……はぁぁ……」

触覚を刺激されたのか、あるいは牡の匂いが好きなのか、眞由美も息遣いを荒くしてきた。

女性の感じる声なんて、正太郎は今まで生で聞いたことがない。

もっと聞きたい、大きく響かせたい──直感的な欲求に、彼は腰を上下へ揺する。それは無意識の動きだったから、振れ幅も大きくはない。だが、貪欲さが滲み出ていた。

「やンっ!」

眞由美のパイズリも煽られたように変化だ。今度は左右を別々に使うのではなく、揃えて急上昇させる。

解放された竿の付け根は、いっぺんに軽くなった。ただし格段に感じやすい亀頭が、乳の谷間にすっぽり埋まる。もう鈴口も無事では済まず、蒸されたように熱くなる。

「正太郎君、もっと気持ち良くなりたいのね?」

女探偵がねちっこく笑った。

そのまま、強弱付きのマッサージ。動き自体は出だしでやったものの再現だが、今度は肉棒の切っ先に集中だ。乳肉と一緒に亀頭が歪み、張り出すエラも変形させられそうに疼いてしまう。

「あ、く、うっ……俺っ……眞由美さんにも感じてほしくて……んぐっ!?」

言い返そうとすると、圧力はさらにきつくなった。

「焦っちゃ駄目……。今日は初めてなんだから……私に任せて、ね……?」

緩やかに思えたパイズリも、相手の気分で過激に変わる。青年へ身の丈を教え込むように、緩急は加わり続け、それに引っ張られて、精液までがざわつき始めた。

正太郎は浮き上がりそうな腰を、懸命にソファーのクッションへ押し込み続けた。子種も竿の底へ留めようと足掻く。

そこへ二つ並んだバストが、下降してきた。膨らみの谷間もフルに使われ、亀頭と竿を擦り立て、仕上げに丸みの端が、平たく歪む勢いで、陰毛の生え際へ衝突する。

「は、うっ!?」

少年が息を吐く間に、眞由美は下を向き、泡立つ唾をトロリと垂らした。

狙いは正確で、亀頭の先を直撃だ。液にも重みが乗っており、出来上がっていた精子の膜と同化しながら、鈴口の奥まで侵す。

正太郎からすれば、唾を垂らされるという立場も、ひどくマゾヒスティックに思われた。

攻めはまだまだ終わらない。

再びカリ首を裏返しそうな勢いで、駆け上りだす眞由美。バストは特大だし、嬲られる竿の方も長いから、摩擦はたっぷりと続いた。

いや、終わらないどころか。

「あ、お、おおっ!?」

精液の出口まで包囲しきった後は、本格的な往復が開始される。

下がって、上がって、また下がって。

乳房も卑猥に変形し、全体が下る時には肉竿へ絡まるように、谷間だけを浮かせた。昇れば、その合わせ目が内側へ巻き込まれる。しこる乳首も周囲を見回すように、ウネウネと場所を変え続けた。

女探偵眞由美の誘惑事件簿

一応は約束通り、動きに優しさが残っているものの、それでも射精を堪えるのは難しい。青年は竿を引き締めながら、徐々に崩れていく足元をイメージさせられる。安全な場所を探したくても、周囲はことごとくドロッとした肉悦の海だ。

逃げられない。後ちょっとで呑まれてしまう。

「ん、くっ!」

眞由美がペニスへのしかかるように、体重をかけてきた。前進した乳首は、正太郎の股座へ引っかかり、薄い皮をくすぐってくる。柔らかい奉仕の中に、少し硬いものが混じるだけでも、かなりのアクセントだった。

しかもその衝突で、眞由美も声を揺らがせている。

「ん、や……大きなおちんちん、ガチガチで……ぅンっ、正太郎君がイキそうなのを我慢してるって分かるのっ……んあ、あっ、あはぁんっ……」

男と押し合うたびに、乳首はもげてしまいそうに捩れた。上へ、次いで下へも。

彼女は意図的にそれをやっているらしい。青年を弄びつつ、ちゃっかり自分の快感まで増しているのだ。

挙句、腰のしなやかさを活用し、横向きの動きまで。引っこ抜くように肉幹を揺さぶりながら、汗ばむ裸の肩も、スカートに包まれたままの尻も、一緒に振っていた。

「正太郎君……このまま出してっ……精液の匂い……また嗅がせてほしいのぉっ……」

いつの間にか、縦の振れ幅も増していた。昇りきった乳房は、鈴口より上で合わせ目をぴっちり閉じてから、滝の水さながらに落とされる。

牡粘膜はそれを強制的に切り開かされた。今にも燃えだしそうな擦れ合い。

そこへまた糸を引きながら、唾の塊が襲来だ。ベチャリッ。

「うあっ! あぁうっ!」

正太郎はソファーへ肩と尻を擦り付け、握り拳を震わせていた。だが決壊の時はどんどん近づく。

「出ます! くあっ! お、俺……もうイキますっ!」

「うんっ、出してっ! 私を汚してぇえっ!」

眞由美はとどめを刺すように、顔を亀頭へ伏せてきた。ちょうど出てきた粘液まみれの鈴口へ唇を密着させると、肉竿をストロー代わりに、