「ん……むっ!」
正太郎は導かれるように、膣口へ舌を移した。円運動を一回り小さくして、ピンクの穴周りを丹念に縁取っていく。
舌触りが軟体動物じみたものへ変わると、眞由美も快感を胎内へ行き渡らせるように、ヒップをくねらせだした。
「ふぁ……ぁあんっ……そっ……うんっ……そんな感じで……もっとぉ……っ」
そうして彼女の舌遣いは、次のステップへ。
「ん、ふっ! あ……んむぅうっ!」
水面へダイブするような勢いで、極太ペニスを一度に頬張る女探偵だ。正太郎を見舞う愉悦も、尿道を突っ切って、底まで届いた。
「う、あぐっ!」
想い人に触発されて、青年も愛撫を膣口へねじ込んだ。途端に舌を熱いヌメりで揉みしだかれる。
蜜壺は最低限の幅までしか広がらず、全ての襞が愛液で濡れていた。
勢い任せにお返ししたはずが、舌粘膜と肉棒を挟み撃ちされてしまう。
「まゆ……さ……ん、ぐ、くっ!」
「ん、ふっ、ひぅううっ!」
正太郎の危うい舌遣いに、女探偵も呻きを漏らし、快感を突っ返すように顔を浮き沈みさせ始める。
陰茎の皮を弄ばれて、正太郎は波打つように神経が疼いた。
しかも眞由美は、舌を亀頭から離さない。ピストンと同じテンポで、執拗に擦り立ててくる。
「んぐっ……ぅううっ、ふっ、ふっ、ひっ、ひぶっ……んぅうんっ!」
女探偵は舌先を器用に持ち上げていた。やっぱり上下の動き方で、エラの段差へ引っかけていくのだ。
「う……おぅうっ!?」
正太郎は肥大化しきった牡粘膜が、唾液で消化されそうだった。竿も鋼じみた硬さを保つ一方、スペルマの通り道を緩めかけている。
咄嗟に息めば、却って肉棒が反り、脆い亀頭を舌へとめり込ませた。
「つあっ!?」
彼が早々と限界間近なのは、眞由美もお見通しらしい。ここぞとばかりに攻勢へ出て、
「んっ、くっ、ぅむううんうっ!」
美貌どころか、上体まで持ち上げては落としだす。自分を支えるのに使っていた左肩は、腕立て伏せさながらに屈伸だ。生き物のように跳ねる髪でも、青年の股座をくすぐってくる。
正太郎は脂汗が止まらなかった。それでも舌を連続で動かし、地下室でフェラチオされた時のように、顔の角度も変えてみる。
「む、く、ぐ……!」
「ひぅうふっ! くっ、うっ、ゃはぅぅうっ!」
一応は眞由美にも効いているらしい。しかし彼女は、こういうテクニックもあるのよと示すように、律動を短いストロークへ変える。裏筋とエラを続けざまに伸縮させる。
しかもオマケさながら、巨乳をぶつける速度まで上げてきた。さっきまで腹をくすぐる程度だったのが、ムニュンムニュンとブラジャーの弾力まで使った体当たり。
ただし、正太郎もまだ降参したくない。
彼は四つん這いの眞由美がやっているように、頭を上下させてみた。
「まゆ……ぐっ、お、俺……っ……! んんぉぅううっ!」
動きは拙いものの、首周りは丈夫な方だ。柔道で鍛えたのを活かし、休むことなく筋肉のバネを利かせる。
がむしゃらな往復が始まると、擦り出される愛液の量も倍近く増えた。しょっぱさは口中へ広がり、唇周りまでベタつかせる。
こうなると、時々は舌を引っ込め、汁気を飲み下さなければならない。
「ふぉう!」
彼も気が急いていて、下がる時、挿入の時、どちらも無意識に勢いを付けた。ゾリゾリと牝襞を乱暴に拡張する格好だ。
やがて、自分で気付く。愛液を嚥下する時、想い人は特に悩ましい反応を見せてくれる。
「んぐっ!」と舌を引っこ抜けば、
「ひゃうっ!?」
盛大に痙攣したし。
荒っぽくねじ込めば、
「ん、ぃいむぅう!?」
くぐもったよがり声で空気を震わす。
クンニのリズムが崩れる時、女探偵は愉悦を予測しきれなくなるらしい。
だったら、彼女が読めない動きを連発すれば──攻守逆転できるかも!
悶える眞由美を思い描いた刹那、正太郎は猛獣のように血が騒ぎだす。
もう屋外なのも気にならなかった。むしろ官能のスパイスだ。
「んぐぉっ!」
正太郎は唇を吸盤のように割れ目へ密着させた。そのまま、地下室で覚えたバキュームを、蜜壺内にお返ししてやる。
次の瞬間、変態じみた水音が公園の隅で破裂した。ズズッ、ズヂュズズゥウッ!
眞由美の声色も狼狽え混じりに変わる。
「んぁうっ! ひっ、ぃひうっ!?」
肢体を震わせた拍子に、肉竿を一段と深く咥え込む彼女。
「つ、ぁおうっ!?」
口蓋垂を自ら刺激してしまったためか、硬直を解けないうちから、二度目の硬直だ。
これは上手くいっている──正太郎は吸引しつつ、顔を横へ振ってみた。空気の流れに揺らぎを付けて、あらぬ方へ襞を引っ張って。両手で美尻を押さえてしまえば、眞由美も苛烈な反撃を受け続けるしかない。
「んぐっ! ひうっ、ひゃっ……や、そ、それだと……っ、音が……大きっ……やう!?」
堪えかねたように、顔を浮かせて何か言おうとする眞由美。しかし、フェラチオが途切れれば、正太郎が一方的に舌戯をやれる。
眞由美が吸引を待てと言いたいのなら──!
彼は唇をくっ付けたまま、運動部仕込みの肺活量で、息を吹き込んでやった。
敏感ヴァギナを空気責めだ。びしょ濡れの唇と陰唇の間で、牝蜜をブチョブチョッと派手に泡立たせた。鳴らされる音の卑猥さは、吸引の時の比ではない。
「や、ぁうぅうっ!?」