女探偵眞由美の誘惑事件簿

さらにバストの大きさまで、再認識させられる。柔肉は盛り上がりつつ、下に三日月形の影を二つ並べていた。指が沈むほど柔らかいのに、描かれる曲線はあくまで優美だ。

チョコレート色の乳首も、ツンとしこったままだった。

加えて、左の乳房へは粘液が多量に残る。本人の動きで表面が揺れるのと合わせ、光の反射具合も変化し続けた。

「今日も生で……いい?」

「は、い……っ」

上ずる青年の返事に、眞由美が微笑んだ。彼女は勃起しすぎて臍寄りに倒れていたペニスを、右手で優しく引き起こす。

肉竿の根元へかかる圧迫につられて、正太郎は股へ目を向けた。

するとちょうど、ヴァギナの下方まで視界へ入る。

女性器はろくに触れられてもいないのに、ローションを塗られた他の場所と競うかのように、いやらしく潤っていた。

しかも眞由美の左手が、大洪水のそこをクパァッと開く。陰唇は左右へ分けられ、隠れていたサーモンピンクの秘肉を丸見えにした。膣口も、尿道口までも。

陰唇の端でプクッと膨らむ小さな突起は──きっとクリトリスだろう。

「ぅ……」

正太郎は重なっていく二つの性器から、目を離せなくなってしまう。

直後、膣口が亀頭へぶつかった。

「ふぁ……おっ!?」

暴走寸前だった肉棒だ。些細な接触でもとことん痺れ、腰を弾ませそうになるのを、青年は全力で堪えなければならない。

その間に、眞由美は握るペニスを前後させだす。猫じゃらしを使うようなやり方で、粘膜同士をズリズリ摩擦。亀頭が入口へ嵌り込んだら、後は腰を落としてきて、

「ふぅう……ぅうんっ!」

動きはスローモーションめいており、膣口と牡粘膜も丹念に睦み合う。反面、中の媚肉の蠕動は、挿入を待ち焦がれていたように情熱的だ。

息苦しくなる正太郎の上で、眞由美もクッと頭上を仰いでいた。

「ん、く、あぁうっ! あぁあ……は、入ってくる……ぅ……しょ……たろ、くぅぅんっ!」

自分自身を追いつめているような感じ方。

正太郎が緊張感を抱いて見守るうちに、亀頭は丸ごとクレヴァスへ埋まって、次に竿まで潜り始める。

「は、ぉ、ぉお……っ」

襞も複雑なうねりで四方から襲ってきた。そして結合が進めば進むほど、肉悦は膨らんでくる。

やがて、眞由美はペースを乱すことなく、肉棒を最深部まで迎え入れた。

「んぁ……ぁ、はぁああっ!」

喜悦と達成感、両方を噛みしめるように息を吐き、

「ど、どうっ……やれた、でしょう……?」

まるで経験の浅い小娘のように、得意げな口調で正太郎へ告げる。

彼女は肛悦と虚脱感に苛まれ、本調子ではないのだろう。それでもわななく正太郎を見下ろしたことで、多少の自信を取り戻してきたらしい。

「じゃ……動くわ、ね……っ?」

そう言って、落としたばかりの陰唇を前後させだした。

咥え込んだ亀頭と裏筋を、交互に揉むやり口だ。竿も根元から振り回すため、張りつめた表皮を伸縮させてくる。

「く、お、ぉおっ……おぉおっ!」

正太郎が咄嗟に腹筋を硬くすれば、弄ばれていた肉幹は、膣の中でグイッと反った。

「ふぁっ!?」

眞由美はいなないてから、合図を送られたように目尻を下げる。

そして浮き上がる女体。動き自体はゆっくりのままだが、ヒップ周りが肉感的なので、ペニスを思い切り引っ張り上げるような雰囲気となる。

事実、青年のカリ首へは、すっぽ抜けそうな快感が押し寄せていた。亀頭も淫熱に見舞われる。

「くぉぅうっ!」「ぅくぁあんっ!」

身体を前へ倒しかけた眞由美は、ペニスが抜ける直前で動きを止めて、姿勢を一旦直した。それから再びヴァギナを下げてくる。

「ひぁはぁあっ!」

「く……うっ!」

一回目よりはやや速く、快感も一層強まった。

それでいて、夢うつつだった眞由美の声音は、歓喜を取り戻しつつあるようだ。

「んぁあっ! 正太郎君のおちんちんっ……今日も太いの……ぉっ!」

段階を踏んでいくこのやり方は、イッて間もない肢体に対するマッサージも兼ねているのだろう。

そして続けられると判断したらしく、眞由美は上下のピストンを開始した。

ジュブッ──ジュブッ──と緩慢なテンポで愛液が鳴る。特大バストもユサユサ揺れる。

「は、ふぅう……あっ! うっ、んっ……んぁふっ! おちんちんでかきまわされるのっ、気持ち……いぃ……! ど、どう……正太郎君はっ……気持ちいいっ!?」

「はいっ! 眞由美さんのおマ○コッ……素敵っ、ですっ!」

三回目のセックスとなると、正太郎だって照れずに淫語を使えた。

そして、言い返すことでやる気も高まる。

出だしこそ怯みかけたものの、持久力をつけた彼のペニスは、片道ごとに形を変えていく快楽を、余すことなく受け取れていた。

坂道を着実に登るような抽送のおかげも、あるのかもしれない。とにかく、膣肉で抱擁されるのも、エラの裏を転がされるのも、うっとりするほど心地よい。

眞由美はいよいよピストンを強めていった。もう前屈みのまま、姿勢を正そうとしない。愛液を撹拌する音も大きく変わってくる。

「あ、あはぁあんっ! ほらっ、ねっ……正太郎君っ! んぁ、あぁああっ! 君に心配してもらう必要っ、ぁンッ……なかったっ……でしょっ!?」

「そ、ですねっ!」

彼女の言い分を認めながら、しかし正太郎は妙な予感もした。