女探偵眞由美の誘惑事件簿

救いの手とは正反対の猛攻を受け、眞由美もよがり声を張り上げている。

「ぃひおぉおうっ! ひゅおう! おほぉおおっ!? やっ、やっ、やはぁんやぁあっ!?」

もはや、まっとうな人間の上げる声とは思えない。正太郎はそこへ問いを投げかけた。

「眞由美さんっ、前も後ろも塞がれてっ、まだ気持ちいいですか!?」

女探偵は身悶えしながら顎を何度もシーツへぶつける。そして必死に人語を使おうとする。

「んぃっいやらしい女でぇっ、ごめっ、ごめんなさいいぃっ! 私っ、正太郎君にっ、貫かれてっ! んバッ、バイブの方までおチンポでゴリゴリッ、は、弾かっ、れっ……ぇぅうっ! 駄目ぇえ!? き、気持ちいいのがぁっ、終わらないのぉおおぉっ!」

そんな美人探偵へ、正太郎はもっと悪者らしい責めをやりたくなった。しかし、極度にのぼせている状況だ。語彙などとっくに尽きている。

「ふ、ぁ!」

言葉を出せないなら、せめて別の方法で。

もどかしさに操られた彼は、口をパクつかせた後、平手を恋人の腿へパシンと当てた。力は弱かったものの、眞由美は落雷へやられたかのように打ち震える。菊門もペニスを押し出すように脈打った。

「お、お仕置きぃいっ!? 正太郎くぅうああっ!? お仕置きなのぉおおっ!?」

右手をバイブから離し、またもシーツを掴み直す彼女。もはや両手で自身を支えなければ、ベッドからずり落ちそうなのかもしれない。

しかし悦んでもらえているようなので、正太郎は右手でも左手でも、スパンキングを開始した。内からはペニスで、外からは両手で、淫らなヒップを挟み撃ちだ。

「そうですっ! やらしくて可愛い眞由美さんにはっ、どんどんお仕置きです!」

パチッ、パチッ、ペチンッ──と、叩き方はソフトなままだが、大きな音を出すコツなら掴めてきた。

そして彼が高い音で空気を震わせるのと同時に、肛門は痙攣まがいにミチミチ狭まる。その中で居場所を確保するために、怒張の往復も一段と逞しく変わった。自分を追い払おうとする肉穴を、腸内へ力ずくでねじ入れてやる。逆に外側へ引き出してやる。

「やっ……つぁああ! んやはぁあっ!? それ駄目ぇええへっ! イクのっ! お尻叩かれへっぇえおぉうっ! わたっ、ひっ! イぃイッひゃうっからぁああっ!」

女探偵も、若い恋人から叱られるシチュエーションが、クセになってしまったらしい。挙句、エクスタシーのスイッチまで入ったように、またも舌の呂律が回らなくなってきた。

昂ぶる正太郎に、ここで自制しようなんて選択肢はない。憑かれたように、両手と腰を発情ヒップへぶつけ続ける。

「イッてください! 眞由美さんっ、早く! 早くっ! 早くイッてくださいぃっ!」

いくら軽くやっているとはいえ、掌が痺れてきた。見れば、朱に染まった女探偵の尻肉にも、赤い手形ができている。

後先考えずに動かしたペニスなど、表皮が擦りきれてしまいそう。裏筋も、さらにカリ首も、焦げんばかりに加熱して、亀頭は腸内で破裂するか、あるいは消化されんばかり。

汗もダラダラ溢れ続けており、雫が体表を滑っていく感触は、全身でくすぐったかった。

気付いた時には、正太郎も絶頂目前。

だが、足がもつれる心地でありながら、自分で自分の背中を押してしまう。最後の疾走を止められない。

「俺もイキます! く、う、うっ!? ぅおおうっ! イキそうです! でも俺は眞由美さんとっ! 大好きな恋人のあなたと! 同じ時にイキたいんですっ!」

「ひ、ぃいんっ!?」

眞由美にとって、被虐の念はエクスタシーへ加速する燃料。しかしそれ以上に、青年からの愛の言葉が、効果てき面だった。

彼女はついに自分から、尻を前後へ振り始める。ベッドへ倒れ込むような体勢のため、動ける範囲はごく僅かだが、それでも稚拙なリズムでペニスを貪った。潰れたままの乳肉も刺激し続ける。

「うんっ、うんっうんぅうっ! わ、私もぉおっ、おっおっ……ぉほぉおうっ!? 私もなのぉおっ! 正太郎君とイキたいからぁっ! おぉっぉお願いっ! ぃいひっ! ぐっ、ひ、ひぎぃいひっ!? あなたもぉおっ、イッ……イッ、イィイッてへぇええっ!」

「はい、イキますっ! 俺も眞由美さんとっ、イキッ、イッ、イクぅううおおおっ!」

正太郎は振り下ろした両手で女体を拘束すると、後は渾身の力で屹立を突進させた。排泄孔も腸内も、極太の竿が届く限りに蹂躙だ。その反動はとんでもなくて、狭い肉道の中にあっては避けようがない。

ペニスの底で、子種の堤が粉々に打ち砕かれてしまう。

「くおっ! つぉおおふぅうっ!?」

ついに尿道へ精液が殺到した。ギチギチの括約筋すらも割り開く濁流と化したゲル状は、鈴口まで一心に駆け上っていく。

「んぐひぃいいっ!?」

体内深く栓をされた眞由美も、感じすぎて嬌声を吐き出せないでいた。このままでも、次の一瞬で、確実にオルガスムスへ行き着くだろう。

しかし、彼女が真に感じるのは、抜かれる動き。

愛する人へ、最上級のアクメをプレゼントするために、正太郎は怒張を真っ直ぐぶっこ抜いた。

ズルズルズルゥッ──と猛烈な疾走に、眞由美も首を振りたくる。

「んひぃいいっ! ひぃっ、ひぃいいっ! んぎきひぃいいいんひぃいいっ!?」