女探偵眞由美の誘惑事件簿

「は……いっ!」

正太郎は両手を眞由美の前へ回り込ませた。それだけでも性器の繋がる角度が変わる。

神経は感電したように痺れ、今すぐ乳房を鷲掴みしたくなった。

だが、触るならば直接が良い。二人羽織のようなたどたどしさで、青年はブラウスのボタンを外しにかかった。

焦るな。逸るな。

自分へ言い聞かせつつ、全開までこぎつける。そこでひとまず上体を後ろへ反らし、脂汗を浮かべながらも、ブラウスの裏側をたくし上げた。

「ぁっ……」

ブラジャーのホックは、意外にあっさり発見できた。後はどうにか両手で、ズラすように外す。

「よし……!」

思わず漏れる気合。

大丈夫だ。まだイカずに済んでいる。バランスを崩さなければ、もうちょっとぐらい耐えられる。

綱渡りするような気分で、彼は力なく垂れたブラジャーの内へ、両手を滑り込ませた。

後は愛情を籠め、巨乳をどっちも捕まえる。真っ先に感じたのは、広げた十指でも受け止めるのが難しい大きさと質感だった。続けて、薄ら浮いた汗。

「ふあっ!」

眞由美も祝ってくれるように、息を弾ませる。

女性の胸がデリケートだという話なら、前にどこかで聞いていた。だから想い人へ痛い思いをさせないように、揉み方はソフトなものを心がける。

「あ、ぁ……ん!」

及第点の力加減だったらしい。美女は心地よげに肩を揺らしていた。ささやかな反応だが、正太郎には大きな一歩。やったぞ──と、単純に感激させられる。

きめ細かくて豊満な手触りも、ペニスを挟まれた時以上に実感できた。

肌は容易に窪んでしまうほど柔らかい。一方、圧されていない箇所は、指から逃げるように盛り上がる。追いかけてそちら側を掴めば、すかさず手と離れた部分が、丸みを取り戻した。だからまたそっちを揉みしだく。

パイズリの時に擦り返せなかった分を取り戻す気で、正太郎は無心に巨乳を弄った。

「あ……くあ、あっ……正太郎君ったら……そんなに色々っ……あぁあんっ!?」

眞由美の感じ方も、声に困惑が混じるほど。

調子づいた正太郎は、乳首へ人差し指をやった。かぶせてみれば、突起は親指の先ぐらいの大きさまでしこっている。

「はぅふっ!? そ、そこにまで……しちゃうのね……っ?」

恥じらいつつも欲しているような、眞由美の質問。正太郎は返事代わりに、左右の突起を摘み上げた。底なしに柔らかい丸みを揉んだ後だと、ゴムみたいな硬さが余計に際立つ。

「ゃひうっ、ふぁあんっ!?」

眞由美の喘ぎも、いよいよ切羽詰まってきた。

それをもっと聞きたくて、正太郎は乳首を捻る。両方を同じ方向へ回したり、あるいは正反対に転がしたり。

弄り方は次々閃き、それを片っ端から試した。

前方へ引っ張ってみる。短い距離を素早く扱く。おとなしい奉仕を心がけていたはずなのに、指遣いは荒っぽく変わり、下では巨乳までムニムニ揺らいだ。

「しょ……たろっ……君っ、あぁんっ……やっ、ンあっ!? 指がどんどんっ、エッチになってきて……るっ……!」

眞由美の中で芽生えた快感は、乳頭だけに収まりきらないらしい。

その証拠に、カクンッ! ビクビクッ! 突然、腰まで二連発で弾んだ。

「ふぉおっ!?」

長らく止めていた反動のように、揺れは大きい。正太郎も悲鳴を上げてしまう。

とはいえ気付かないうちに、愉悦への耐性は育っていたようだ。

脳天はひどく痺れたものの、股間部では尿道を締めるのがギリギリ間に合って、暴発だってしていない。

今なら肉棒を遣い、眞由美に身体の髄から気持ち良くなってもらえるかも──。

そう思ったら、青年は迷わなかった。

両手を女探偵の括れた腰に移し、湿った空気を肺へ溜め込んで。後は屹立を長く引き──深く、強く、肉壺へ突き入れ直す! ズプッ、ジュブグブッ!

「うあっ! あぉあっ!」

「きゃひぃいいっ!?」

変態博物館に喘ぎの二重奏が響き渡った。

一発目から激しくしたのは、途中でしり込みしないためだ。

結果、眞由美のヴァギナも竦む。

正太郎はペニスを擦られた上、キュウキュウ搾られて、粘膜が火を噴きそうだった。

だが、ここで止まったら、チャンスを逃してしまう。

自分をケダモノに変えるつもりで、彼はさらに筋肉を酷使した。

予告なしの苛烈なピストンに、多量の愛液がかき出され始める。眞由美も首を振りたくり、顔を見られないのが残念なほどの乱れっぷりだ。

「き、ひぁあんっ! 正太郎君のおちんちんがっ……か、かはうっ!? ぅあぁあっ! あっ、熱いぃいひっ! 私っ、私……ぃっ……これっ、こんなにっ! す……きぃひぃいぅうっ!」

一瞬、彼女に好きと言ってもらえた気がして、青年は今度こそ精液を通しそうになる。

「は、ぐ!」

そこで反撃するように、眞由美の方も肢体を前後させだした。ガーターベルトで飾られた瑞々しい美尻を、肉幹の付け根へ立て続けにぶつけてくるのだ。

「うあっ! ああっ!?」

横へ揺らされ、短いストロークで扱かれて、正太郎はペニスがあらぬ形へ歪みそうだった。

両手で美女を止めようとすると、逆に律動は激しさを増す。

「正太郎君っ……正太郎くぅんっ! イひっ、ィ、イキそうなのよね……っ!? ねっ、もうイッてぇっ! おちんちんから白いドロドロッ……たくさん吐き出してぇええっ!」