併せて危なっかしさを増していく、女探偵の悲鳴。
正太郎はここまで意地悪な手口を思いつく自身に驚いていた。
しかしやめる気にはなれない。眞由美に恥ずかしい思いをさせるほど、情愛はどんどん燃え盛る。
「ひはっ!? そ……その方法もっ……うっ、んくっ！ ひぶぅううふっ！」
このままではされっぱなしだと分かったのだろう。女探偵も喘ぎ声へ蓋をするように、ペニスを咥え直した。
そこを狙って、正太郎は吸引を再開させる。
「んぐっ!? ひ、ひうぅううっ!?」
蘇るバキュームの刺激と音に、豊満な女体が引き攣って、抑えたはずの喘ぎは、ますます泣き声じみてくる。
だが、制止のセリフはもはや吐きにくいはずだ。口淫を中断すれば、その隙にやられ放題なのだから。
ピンチに陥った女探偵は、主導権を取り戻したがるように、短いピストンを再開させた。責めをカリ首周辺に絞り、竿と裏筋を高速で扱き立ててくる。
「お、まゆ……み……さ、うぅぐっ!?」
追いつめられていても、男を惑わす術までは忘れていない。激流じみた肉悦に、正太郎は神経が蒸発しそう。
とはいえ、もう女探偵のマゾヒスティックなイメージは覆らなかった。
唇を浮き沈みさせる彼女は、まるでヘコヘコとペニスへお辞儀しているみたいだし、上体をくねらせ、乳肉を自ら歪ませようともしている。
正太郎は舌を繰り出して、手負いの獣のように、居並ぶ襞を引っ掻き回した。熱く蕩けた秘洞を、摩擦でさらに火照らせてやる。
眞由美もむせび泣きながら、またスピードアップだ。
「んひっ！ き、ひっ、ひうっ、やぷ、やっ、ん、んむぅうっ！」
首を傾け、先に青年を絶頂へ打ち上げようとする。
今度は正太郎の呼吸が続かなかった。
「ぷはっ！」
酸欠と愉悦で朦朧となり、堪らず顔を秘裂から離す彼。
──そこで割れ目の惨状を、至近距離から目の当たりにした。
眞由美の大事な場所は、唾液と愛液でびしょ濡れだ。
小陰唇は充血してはみ出し、大陰唇は押しのけられたように広がって。切羽詰まったフェラチオによって、拘束されながらも上下に揺れようとするのが、まるで呼吸しているみたい。
見ていられたのはほんの一瞬だけだった。あまり呆けていたら、また立場が逆転してしまう。
「う、あ、ぉあっ!?」
もう舌を使うだけでは物足りない。
正太郎は右手を相手の腰からどけると、汗まみれになった人差し指と中指を、肉壺の入口へあてがった。左手の方では愛しい女性を押さえ続けているから、狙いは至極つけやすい。
「ゃ、うぅうっ!?」
新たに感じた硬さで焦ったように、眞由美がもがこうとする。しかし、遠慮しない。ズブズブズブッと、舌が届かない深みまで、指を二本とも突き立てた。
秘所は襞をヌメらせながらも極小だ。溜まった愛液も温まり、揉みくちゃにされた正太郎は、指の血が沸騰しそう。
ただし受ける衝撃は、眞由美が格段に強かった。
「ん、くぁああむっ！」
繊細な道を蹂躙されて、打ち震える彼女。
正太郎が指を曲げれば、女探偵は呼吸困難へ陥ったように、首を横へ何度も振った。
「ひぃんむううっ！ んぎっ、ひゃ、ぉおうくっ！」
「ぉ、つ、うっ!?」
肉幹を棍棒のように揺すって正太郎を唸らせた末、のけ反りながらペニスを吐き出して。
「指っ、やっ、そこっ、こ、擦られたら……ぁっ、私が……やれなくなっちゃう……からぁっ！」
訴える声には、粘液じみた音も混じっている。牡汁が口腔に絡み付き、糸まで引いているのだろう。
ともかく、正太郎に耳を貸す気はなかった。爪で傷付けないように気は配るものの、指の腹では容赦なく擦る。周りは全て性感帯だから、ドリルさながら手首を回し、嬲る場所をどんどん変えていく。
「ひうっ！ や、んんう！ しょ、正太ろっ……君っ……待ってっ……ぅはうっ!? 嘘っ!? やっ、やっやっ、やは……ぁ!? どう……してっ……こんなっ、う、上手くなるのがっ……んはっ、早すぎ……ぃっ!?」
嬉しい評価だった。牝汁も顔へ垂れてきて、受け止めるために再び陰唇へ口をくっ付ける青年。指で膣内を踏み荒らしつつ、外側もしつこく吸いだした。
「う、くっ、ふゃあうっ!?」
背筋を反らしていた眞由美が、いきなり倒れ込んでくる。バストも平たく潰れてしまって、もう元の形に戻せない。
まるで快楽へ屈服したようなその姿勢。
しかし、眞由美は突っ伏したまま、そそり立つ肉棒を握り直して、なりふり構わぬ手コキを開始した。
「もぉイッてっ、しょ、たろ……くぅうん！ すごい臭いの精液をっ、早く飛ばしてぇえうっ！」
野外で哀願しつつ、握った手を上下。時に捻りを加えて、裏筋をあらぬ方へ引っ張った。勃起の角度もグリグリ変える。
「お、お、おぉおっ!? 眞由美さんこそっ、イッ……イッてくださいぃい！」
正太郎は唇を割れ目へ戻せない。
挙句、今まで堰き止めていたザーメンも、反乱を起こすようにせり上がってきた。
崖っぷちに立たされた彼は、指を滅茶苦茶に暴れさせる。二本の指を別々にのたくらせたり、広げて作ったＶサインを膣内で回転させたり。
濡れ襞に絡まれっぱなしだと、溺れかけているような気になってきた。だから動きはますますがむしゃらになる。指が交互にのたくれば、まるでバタ足さながらだ。
