恥辱の風習 捧げられた新妻

許してはいけないモノを受け入れている。

ダブルフェラのとき以上の罪悪感が瑞穂の全身にズンと重くのしかかった。

「い、嫌ぁぁっ!」

侵入してきたものを弾き出そうと慌てて身をよじろうとするものの、すでに若者の肉塊は瑞穂の中ほどにまで入りこんだ後だ。

おまけに正常位の体勢でがっしりと組み敷かれているため、逃げ場もない。びく、びく、と腰をわずかに震わせるのが精一杯だった。

「くうっ、すげぇ締めつけっ……!」

肉根の半ばまで入れたところで藤野が苦痛にも似た快楽の表情を浮かべて呻く。

(いけない、こんな男を相手に)

瑞穂は込み上げる悔しさで顔をしかめた。

処女に近いほど生硬でキツキツの膣壁は意に添わぬ侵入者であってもギュウギュウと絞り上げてしまう。

「くおお、いいっすよ、奥さんっ。最高だ!」

それが相手に快感を与えることになると分かっていても、瑞穂自身にも止めようがない生理的な反応だった。

ずぶぶっ、と襞肉を押し広げて、雄々しいペニスが完全に差しこまれ、瑞穂の胎内を占領した。

もちろん気持ちよくなどなかった。

不愉快な気持ちしかなかった。

征服された、という実感だけがあった。

「嫌……嫌、抜いてぇ……お願い」

「へへ、嫌よ嫌よも好きのうち~♪ ってね」

藤野はニヤニヤ笑いを顔に貼りつかせたまま、鼻歌混じりに息を吐き出すと、性急に腰を揺すり始めた。

夫の遠慮がちなピストンとも郷田のねっとりと快感を炙ってくるようなピストンとも違う、若々しさに任せた荒い抽送。

しかも二十センチはありそうな長棒は瑞穂の膣奥にまで易々と届き、亀頭部を子宮にグリグリと押しつけてくる。

連続して子宮を打たれると、まるで内臓が浮き上がるような感覚とともに全身が震えた。

「はぁぁぁぁっ、だ、駄目、強すぎるわっ……!」

たまらずに悲鳴を上げる瑞穂。

藤野はおかまいなしにスラストを強めた。

相手に快感を与えるよりも自分が楽しむことを優先した乱雑な突きこみ。が、成熟した二十五歳の女体はそんな自分勝手なピストン運動からさえも性感を抽出し、ゆっくりと女の芯を燃え立たせていく。

「へへ、奥さんも感じてきたみたいっすね。そうそう、楽しもうぜ……へへ」

「ち、違うわ、感じてなんて──あうんっ」

否定の言葉を発しようとしたところで男に深く腰を遣われ、我知らず嬌声をこぼしてしまう。

女としての生理的な反応が恨めしかった。

藤野は両手を瑞穂の胸元に近づけると、仰向けになってもほとんどお椀型を崩さない見事なバストを鷲掴みにした。

ぐに、ぐに、と二十五歳の乳房の弾力を手のひら全体で賞味しながら、楽しげに腰を揺すって蕩ける肉壺をも堪能する。

「乱暴に……あんっ、し、しないで……んんっ」

力強いセックスに瑞穂は拒絶の声とともにグラマラスな肢体をくねらせた。

夫の優しいセックスとは対極にある性の作法に本能的な不安感を覚えてしまう。

だが、そんな不安感とは裏腹に、カリ首による強烈な摩擦を受けて膣の中がじわじわと燃え上がり、肉がひしゃげるくらいに揉まれている両の乳房にもじわりと官能の熱が宿り出す。

「おいおい、お前らだけで楽しむなよ。俺の相手もしてもらおうか、奥さん」

郷田が傍に腰を下ろすと、熱いものを掴ませてきた。

それが彼のペニスだと認識して反射的に手を離そうとするが、

「ここまできて、今さら手コキくらいを嫌がることもないだろ」

郷田がニヤニヤとした顔で囁く。

「それに俺たちを満足させないと、あんたはいつまで経っても解放されないんだぜ」

(確かに──もうここまできたら、早く終わらせたほうがいいわ)

心理的な抵抗よりも諦念と割り切りが心の中で勝った。

瑞穂は腹をくくると、郷田のペニスを握り直してゆっくり上下に扱き始める。

「そうそう、いい調子だぜ。そっちはどうだ、藤野」

「へへ、この奥さんのオマ○コ、マジで絶品ですよ、ああ、気持ちいい」

新妻の蜜膣を突きまくっている藤野がうっとりとした表情で呻いた。

一方で瑞穂のGカップバストへの愛撫も続けており、ピストンのリズムに合わせるように、ぐに、ぐに、と骨ばった指先を柔乳に深々と食いこませていく。

藤野のピストンはさらに加速し、切迫したピッチに変わっていった。長いストロークから次第に短く、奥に差しこんだまま小刻みに揺するような動きへと。

「はぁっ、ま、また強く……ああっ、んっ、ふあぁっ」

がつ、がつ、がつ、と若者らしいパワフルな突きこみで下腹部を揺らされる。子宮がジンと痺れるような重い衝撃に、瑞穂はたまらず悲鳴を漏らした。

膣壁を通じて、内部に咥えこんでいる肉塊が不規則な脈動を繰り返しているのが分かる。絶頂が近いのだと知り、瑞穂は硬い表情で一心不乱に自分を貫く年下の男を見上げた。

「ううっ、マジでもうイキそ……郷田さん、いつもみたいに中でいいんスよね?」

「ああ、構わんぞ。たっぷり出してやれよ。一発で孕ませるくらいにな」

「へへへ、そうこなくっちゃ」

藤野はますます張り切ったようにストロークを強めていく。

孕ませる──その言葉を聞いて、瑞穂はハッと表情をこわばらせた。

「だ、駄目、せめて外に──」

「ンなこと言われても、もう止まらないっすよ! おらっ、おらっ」

藤野は聞く耳を持たずどんどんとピストンを加速させていく。