恥辱の風習 捧げられた新妻

すでに十分なヌメリを得てしまっている肉孔に、粘膜をミリミリと軋ませ、押し広げる勢いで逞しい器官が押し入ってきた。

「ふあぁぁっ、は、入ってくるっ……!」

バックからの強烈な衝撃に、瑞穂は背中を仰け反らせて呻いた。

張り出した肉エラで内部に溜まった蜜液を掻き出しながら、最奥に向かって一直線に突き進んでくる。

以前にも一度受け入れたことがあるとはいえ、夫よりも太さも長さも上回っているペニスは呑みこむだけで一苦労だった。

狭苦しい膣を内部からギチギチに拡張され、疼痛と愉悦の中間の疼きが瑞穂の下腹部を電流のように痺れさせる。

「ぐうぅ、んっ……」

「最後までイカずに耐えられたら、さっきの言葉は取り消してやるよ。そうだ、もう二度とあんたに付きまとわないって約束してやってもいい」

「えっ」

瑞穂は瞳に光を取り戻した。

「や、約束……あ、んっ……ですよ……んんっ」

膣を軋ませる肉棒の感触に呻きながら、彼女は乱れた吐息混じりに言った。

「耐えられたらの話だけどな。そうらっ!」

言うなり、郷田がバックから強烈な抽送を叩きつけてきた。

尻の谷間に深々と剛直が突き刺さってくる。

強烈な振動が背骨を揺らし、瑞穂は必死で四肢を突っ張り、その場に崩れ落ちそうになるのを阻止した。

獣の体位で下卑た男に尻を捧げている──。

無防備に尻を捧げた上で思うさま内部をえぐられるこの体位は、正常位よりもはるかに屈従感を味わわされる。自分が牝として暴虐的に貪られていることを実感する体位に他ならなかった。

恥辱のあまり目の前が赤く染まった。

しかし同時に、床板が軋むほどパワフルな抽送を見舞われるたびに、腰の芯を淫らな火で炙られるような感覚が生じ、肌がぞくりと粟立った。

人妻の自分がまるで男に奉仕するためだけに生きる性奴隷のような扱いを受けている。

その背徳感が、なぜか瑞穂の全身を妖しく痺れさせた。まるで背徳こそが性悦への最高のスパイスなのだと体に刻みこまれていくようだ。

「ああ、駄目……き、きつく……んっ、つ、突かない……でぇっ……」

拒絶の言葉は痛みを感じているからではない。これ以上強くされると、本格的な快感を覚えてしまう予感があったからだ。

イッてしまうわけにはいかない。

最後まで耐えきって、郷田に先ほどの言葉を撤回させるのだ。

犯され、膣内に射精まで受けてしまったとはいえ、せめて人妻としての矜持だけは保ちたかった。

そうでなければ、陵辱された敗北感と中出しされた屈辱感しか残らない。

感じては駄目、気持ちよくなっては駄目。

祈りの言葉のように何度となく自分に言い聞かせる。

しかし、彼女の願いとは裏腹に郷田が繰り出すストロークは一打ちごとに強さを増していき、下腹部に宿る官能のボルテージも徐々に引き上げられていく。

「ぐうっ、うぅ……あ、んんっ」

濡れた唇を噛みしめて呻く瑞穂だが、漏れる吐息にはかすかな喘ぎが混じっていることを否定できなかった。

「うわ、すげーエロい顔。たまんねー」

藤野が瑞穂の前に回りこんで笑う。

「嫌、見ないで……ん、あぁぁ」

背後から男に貫かれている痴態を目の当たりにされていることに気づき、瑞穂は何度も首を左右に振った。

「こんなエロい場面、見るなって言うほうが無理っすよ。AVよりゼンゼン刺激的だぜ、へへへ」

藤野はにやけた笑みを深め、美しい新妻が犯される様を特等席で鑑賞している。

股間にだらりと垂れ下がっている半萎えのペニスがムクムクと膨張を始めた。表面に太い血管が浮かび上がり、あっという間に臨戦態勢に戻る。

さすがに若者だけあって回復力旺盛だ。

見ているだけでは我慢できなくなったのだろう、まだ亀頭から精液を滴らせている肉棒を眼前に突きつけてきた。

自身の精液と瑞穂の愛液にまみれた肉竿がむせ返るような濃密な性臭を放ちながら、勢いよく上下に揺れる。

思わず顔を背けると、頬に濡れた切っ先を押し当てられた。

ぐり、ぐり、と口唇愛撫を催促するように亀頭を押しつけ、性のエキスを擦りこんでくる。

どの道、Wフェラやセックスまでしてしまった以上、抵抗は無意味かもしれない。せめて彼らに少しでも早く満足してもらって解放されたい。

そんな諦念が瑞穂に決断させた。

「咥えれば……いいのね」

切なげな吐息とともに、彼女は目の前で揺れる肉根を口に含む。

「うお、自分から──積極的だねぇ」

「んぐ……ち、違う……んんっ」

早く終わらせなければ、という一心でフェラチオに及んだのに、淫乱な女のように思われるのは心外だった。

が、言い返そうとしたところで、口の中で藤野のペニスがどんどんと膨らんでいき、たちまち口内いっぱいを占拠されてしまう。

「上の口も下の口もたっぷり可愛がってやるからな、奥さん」

背後から郷田の嘲笑が聞こえた。

そのまま、がつ、がつ、と腰を叩きつけてくる。

「あ、むぅ……!」

ピストンの勢いで全身を前に押し出されると、その動きによって藤野のペニスを根元まで呑みこむ格好になってしまう。

「へへへ、気持ちいいよ、奥さん。そうらっ」

藤野は瑞穂の頭を押さえこみ、彼女の口をオナホール代わりに抽送する。

「これなら十分『役目』に耐えられそうだな」

「へへ、適任ですね」

「むしろ喜んで腰を振るんじゃねぇか、へへ」