恥辱の風習 捧げられた新妻

「こんなにたくさん出して……ふうっ、うっ……」

胎内に宿ったスペルマの熱を感じ取りながら、瑞穂は甘い余韻に浸っていた。

「随分派手にやったみたいだなぁ」

「おっ、川崎さんの家の瑞穂さんか。この間の祭りじゃ相手をしてもらえなかったけど、今日は念願が叶いそうだ」

「見ろよ、あのおっぱい……へへ」

不意に、期待に満ちた淫猥な声が聞こえてくる。

同時に、ざっ、ざっ、という足音が響き、瑞穂は虚ろな瞳を前方に向けた。

開けっ放しだった玄関には、さらに数人の男たちが増えていた。

瑞穂たちの喘ぎ声はきっと開けっ放しの玄関から近隣にまで響いていたのだろう。それを聞きつけてやって来たのか。あるいは最初から合流する手はずだったのか。

「はあ、はあ、はあ……」

瑞穂は荒い息を吐き出し、四肢を広げたしどけない格好で横たわっていた。

上半身はブラウスを首の辺りまでたくし上げられ、丸出しになった乳房は二十五歳という若々しい張りに満ちており、仰向けになってもほとんど潰れずに美しい球形を保っている。

控えめなパールピンクは極めたアクメが持続していることを証明するかのように硬く尖りきり、ツンと屹立していた。

下半身もまたスカートを腹までまくられた上にパンティをくるぶしまで下ろされ、剥き出しの秘所が晒されている。老人の肉根を受け入れた上に濃密なザーメンを注ぎこまれたその場所は、赤く色づいた二枚のラヴィアがぱっくりと開き、その奥からは白濁した樹液をこぼしていた。

(大勢の男の人に見られている……)

中出し直後のあられもない姿を視姦されていることは分かっているのだが、もはや裸を隠す気力すら湧いてこない。未だ全身に残る甘美な余韻に浸り、倫理も理性も淡く溶け消えていく。

「浸ってるとこ悪いが、次は俺たちの相手もしてもらおうじゃねぇか」

「へへへ、さっきから瑞穂さんのエロいところを見て、もうビンビンっすよ」

「そうそう、たっぷり楽しませてもらうからな」

三人の男が同時に近づいてきた。

郷田に藤野、もう一人は祭りのときに瑞穂に手コキを強要した男だ。

三人はいずれもぎらついた視線を瑞穂の半裸身に注いでいる。ごぽ……と、口を開いたままの秘唇から先ほど注ぎこまれた白濁の樹液がこぼれ落ちた。

「なんだ立ち上がる力もないってか」

郷田たちはヘラヘラと笑いながら、倒れたままの瑞穂を引っ張り上げた。

「じゃあ今日は俺からいただくっすよ。いつも郷田さんに先越されるし」

「しょうがねぇな、譲ってやるよ」

そんなやり取りの後で藤野が床に仰臥すると、ほぼ垂直に屹立した男根がヌラヌラと妖しい光を放つ。郷田ともう一人に支えられて彼の腰を跨いだ瑞穂は、そのままゆっくりと腰を落とさせられる。

脳髄がぼんやりと痺れ、自分の体が自分のものではないような感覚が芽生えていた。

自分は道具だという自覚──村の男たちが共有する性処理の道具だという自虐だ。

瑞穂はもはや強要されてではなく、半ば自発的な動きでさらに腰を落とす。互いの性器の照準をぴったりと合わせ、一気に体重をかけた。

「ああっ……!」

がくん、と背中を弓なりに仰け反らせる。

濡れそぼった粘膜を割って熱い感触が押しこまれた。

この村に来てから、一体何人の男のモノを体に受け入れたのだろうか。結婚するまで夫しか知らなかった清純な体に、一体何人の──。

挿入されるだけで膣内に甘美な痺れが走り抜け、軽くイッてしまいそうになる。

夫しか知らなかった清楚な女体は、今や牡のエキスを何度となく受け入れ、女として完全に開花していた。すとん、と尻から着地すると、瑞穂は飢えたように腰を揺らし始めた。

「ぐうっ、中がひとりでに動いて……くああ、なんて締めつけだっ……」

下から貫いている藤野が歓喜の呻き声を漏らす。

女性上位の体位で瑞穂は思うさま腰をグラインドさせた。

脳髄に突き抜けるような爽快感。中を突かれ、こそがれ、内壁を押し潰されて──その一つ一つの刺激を自分で完全にコントロールしているせいか、信じられないくらい気持ちがいい。

いや、それだけではない。快感を得ている何よりの要因は──。

「み、瑞穂……!」

正一の呻き声が聞こえた。

夫の視線を痛いほどに意識しながら、それさえも快感のスパイス代わりに、瑞穂は均整の取れた半裸体を左右にくねらせる。騎乗位の姿勢で腰を振っていると、背後から別の男の手が彼女の尻に触れた。引き締まった尻朶を手のひらで撫でさする。

さらに五指を広げて左右の肉丘をそれぞれ鷲掴みにすると、尻肌に指を食いこませて乱暴に揉みしだいた。

「いいケツじゃねぇか。犯し甲斐がありそうだな。俺はこっちを使わせてもらうぜ」

「えっ、こっちって……あうっ!?」

男は臀裂を左右に割ったかと思うと、その奥にある窄まりを指先で撫で始めた。

湿った感触がするのは唾液を擦りこんでいるのだろうか、ぬちゃ、ぬちゃ、とアヌス周辺がヌルヌルになるまで、男は丹念に唾やペニスの先からあふれるカウパーを塗りこんでいく。

「どうやらその態度だと初めてらしいな。何、これだけ濡らしておけば大丈夫さ」

男の台詞によって、唾液とカウパーを潤滑油の代わりにするつもりだと気づく。忌避感で尻をよじって逃れようとするものの、下から熱い肉杭で射止められていてはそんな動きすらままならない。