恥辱の風習 捧げられた新妻

「ううっ」

身を乗り出すようにして、彩香の秘所に熱い視線を注ぐ男。

「欲しくてたまらないという顔ね、ふふ」

人差し指と中指をVの形にして鮮紅色のヴァギナに添えた。

膣奥からこんこんと湧く欲情の蜜液によって濡れ光る内部を見せつけると、男がゴクリと息を呑むのが分かった。

先ほどのパイズリで彩香も興奮を高ぶらせ、そこはすでに欲望の蜜で潤っている。迎え入れる準備は十分だ。

「ここが欲しいのね?」

「は、はい、欲しいですっ……! お願いしますっ」

年上の男が彩香に向かって女王にかしずく臣下のような態度を取った。

満足してうなずいた彼女は男に布団の上で胡坐あぐらをかかせると、いわゆる対面座位の格好でその腰にまたがる。屹立した男根に照準を合わせてゆっくりと腰を落とした。熟れたクレヴァスに熱い切っ先が触れる。

くちゅ、と互いの体液が混じり合う淫音を響かせながら、グッと体重をかける。肉の花弁を左右にかき分けながら、硬い亀頭が侵入してきた。

「ん、いいわっ」

自分の内部を押し分けて入ってくる肉杭の逞しさと太さに、彩香は細い喉を晒して喘いだ。

昨日セックスした男よりも太く、三日前に相手をした男よりも硬い。パイズリしたときも感じたが、こうして挿入されるとその立派さを直接感じることができる。十分に彼女を満足させられるだけのモノを持っているようだ。

「くうっ、あ、相変わらず……なんて締めつけ……くはぁ」

根元まで挿入すると、男は眉間を寄せて呻いた。

彩香の膣の感触に浸っているのか、満足げに口元を緩めたまま、男は腰を動かさないでいる。

膣内でびく、びく、と不規則に脈を打つ肉茎の感触が心地よかった。

「ふふ、じゃあ私から動こうかしら」

ふっ、と短く呼気を吐き出して、彩香はゆっくりと腰を前後に揺らし始めた。

ロデオを思わせる激しく、それでいて滑らかな動き。豊富なセックス経験によって培われた熟練した腰遣いだった。

「ううっ!? すごい、な、中がうねって……うああ」

腰の動きに連動して膣内では襞肉が複雑に蠢き、中に入っているペニスを甘く蕩かせる。

男はたちまち喜悦の声で喉を震わせた。

すうっ……。

ふたたびかすかな物音が響く。

見れば、障子戸が先ほどよりも開いていた。そしてその向こうに垣間見える爛々とした光。

嫉妬と興奮が入り混じった眼光は夫のものだった。

行為の一部始終を覗かれているという事実を実感し、彩香はあらためて胸を疼かせた。

夫を裏切って他の男と交わる背徳感。興奮。

そして夫への、倒錯の混じった愛情。

それらが渾然一体となり、熟妻の心を陶酔感で灼く。

「本当にエロくなったよな……くっ、ううっ、む、村に来たころはあんなに……ぐうっ、初心うぶだったのによ」

「私をこんな風にしたのは……はあっ、あんっ……あなたたちでしょ? んっ、もっと突いて……もっとぉっ……!」

体の芯で官能の炎が一気に燃え上がるのを感じながら、彩香は迫力たっぷりに腰をグラインドさせた。

「ううっ、こ、こう……ですかっ」

男がそれに応えて腰を突き上げる。

膣壁を摩擦されて腰周りにジンとした甘美な津波が広がった。

内部に咥えこんだペニスが、びく、びく、と不規則な脈動をしている。

男根の収縮具合をはっきり知覚できるほど鋭敏さを増した膣襞に甘痒い歓びがジンと走った。

「そ、そうよ、いい……はぁ、あっ……そのまま、来てぇっ」

彩香は長い茶髪を振り乱して喘いだ。

「す、ごい……やっぱり、さ、最高のオマ○コだ……はあ、はあ……」

「あら、まだこんなものじゃ……んっ、ないわよ」

喘ぎ混じりに艶然と微笑んだ彩香は今までの激しい腰遣いから一転、緩やかなグラインドに変えると上体を倒して男に顔を寄せた。

ちらり、と障子戸に視線を向ける。

わずかに動揺したような気配が伝わってきた。

見せつけてあげるわ、あなた──。

彩香は笑みを深め、そのまま男の唇を奪う。

「んちゅ、む……くふぅ」

夫に見られながらの、他の男との口づけは背徳の甘美な味がした。

陶酔感に満ちたキスに浸りながら、腰を揺するのも忘れない。

角度が変わるたびに膣内の圧力も微妙に変化し、男根をグイグイと締めつけていく。

「う、ああっ……」

キスで塞いだ唇から気持ちよさそうな喘ぎが漏れ聞こえた。

セックスの主導権は完全に彩香が握っていた。

彩香の意思一つで男が快楽に悶え、もっと気持ちよくさせてほしいと懇願する。

自分が男を傅かせる女王にでもなった気分がして、彼女の征服欲を心地よく満たしてくれた。

「ちゅぅ、う、ちゅむ、んんんっ……!」

濃密なキスを交わしながら互いの腰をぶつけ合う。

ふー、ふー、と荒い息遣いが障子戸の向こうから聞こえてきた。夫が彩香の不倫セックスを見て、高ぶっているのが手に取るように分かる。

しゅっ、しゅっ、という擦過音はいきり立った己のイチモツを扱き、慰めている音だろう。

これが夫の性癖だった。

いわゆる寝取らせ──他の男に自分の妻が抱かれている姿を見て興奮するという倒錯的な性愛の一種だ。

この村に来て間もないころ、彩香は村の男たちに輪姦された経験がある。

それが夫のセッティングによるものだと聞いたときにはさすがに忌避感を覚えたものだ。

だが夫から寝取らせという性癖を告白され、最終的には彼の考えを受け入れることになった。