「それとも私とする? 私も巫女だから、筆おろしの役目を担っているのよ」
彩香がにこやかに告げて、太一に流し目を送る。
「あ、あの、僕はやっぱり、瑞穂さんが……」
無垢な少年は怯えたように顔を背けた。
(……私がやるしか、ないのね)
瑞穂はようやく腹をくくり、ゆっくりと立ち上がった。秘所を隠していた両手のひらをどけて、秘められた新妻の聖域を少年の前に晒す。未だスペルマを滴らせる秘唇に冷気がひやりと染みた。
瑞穂は緊張気味の手つきで太一の褌に手をかけた。緊張しているのは太一も同じらしく、体の震えが指先に伝わってくる。
「ここに、横になって」
褌を脱がせて草むらに仰臥させると、瑞穂はその上に跨がった。大きく息を吐き出し、そろそろと腰を落としていく。屹立した若い肉根の先端に秘唇が触れ、くちゅ、と水っぽい音が鳴った。
眼下には期待と緊張に満ちた太一の顔がある。自分より十歳も年下の少年とセックスをするのだと思うと、禁忌を犯している背徳感が腰の芯をぼうっと火照らせた。
しかも彼にとっては、これが生まれて初めての肉交なのだ。無垢な少年の童貞を自分が奪う──考えただけで子宮がキュンと疼いた。
「じゃあ、する……わね?」
「お、お願いします」
遠慮がちに宣言すると、太一はもう一度コクンとうなずいた。
今から無垢な少年の童貞を奪うのだと思うと緊張感があらためて込み上げ、全身からぬるい汗がにじんだ。自分がやろうとしているのは背徳そのものの行為だ。それなのに、甘酸っぱい胸の高まりが抑えきれない。
瑞穂は大きく息を吸い、吐き出すと、意を決して一気に体重をかけた。股間にかかる圧力が急激に高まる。同時に硬い切っ先がラヴィアをズブリと押し開き、秘肉の層をかき分けながら入ってくる感触が訪れた。
初めての女体を存分に味わってもらおうと、瑞穂は少しずつ腰を落とす。
「ああ……」
太一の童貞を今まさに奪っているのだという実感に、瑞穂は天を仰いで喘いだ。
熱い肉根が徐々に自分の中に入っていくのを感じ取りながら、ゆっくりと降下し、とうとう太一の腰に尻から着地した。びく、びく、と不規則に痙攣するペニスが膣の奥深くにまで埋まっていた。
「はぁぁぁぁっ……!」
「うあっ、す、すごい、よ……!」
二人は同時に声を漏らした。
瑞穂は思いのほか逞しい中学生のペニスの感触に対しての、驚きと狼狽の声を。
太一は人生で初めて味わう女体の内部の熱や感触、心地よさに対しての声を。
「うああ、瑞穂さんの中、熱くてヌメヌメして……はぁはぁ、な、何これ……すご、いっ……!」
太一はしなやかな腰をビクビクと震わせ、十歳年上の人妻の胎内の感触に浸っているようだ。そんな様子を見ていると、夫に悪いとは思いつつも彼への愛おしさが込み上げてくる。
いや愛おしさだけではない。まだ子供だと思っていた少年のペニスは鉄のように硬く、逞しく、彼女の膣を深々と貫いている。大人のそれに比べればまだまだ成長途上とはいえ、立派な『男』なのだと感じてしまうだけの逞しさがあった。
(ああ……太一くんのオチンチン、こんなに硬くて、太い)
少年の腰に跨がったまま天を仰ぎ、瑞穂は切なげなため息を漏らした。
「ああっ、信じられないわ。すごく、逞しい……!」
挿入しているだけで、びくんびくんと力強く脈を打つペニスがさらに径を太くして膣の内壁を押し潰してくる。膣が張り裂けんばかりの膨張率。挿入しているだけで快感が高まり、瑞穂は天を仰いで細い喉を晒した。
(動いてほしい)
ごくりと喉を鳴らすものの、これが初体験になる太一は腰の遣い方も満足に分からないはずだ。ならば瑞穂が率先して動き、童貞の少年に性のハウツーを指導するべきだろう。
どの道、挿入したまま動かずにいるのはお互いにとって生殺し状態だった。
「わ、私から動くわね、太一くん」
「はい、瑞穂さん、お願い……しま、す……ううっ」
瑞穂は遠慮がちに告げると、下腹部を持ち上げてゆっくり上下動を開始した。若さにあふれた瑞々しいペニスはさらに膨張し、膣内を内側からギチギチに拡張する。
「はぁっ、また大きく……ふ、あんっ」
童貞を卒業したばかりの男根の感触に思わず声を上げて喘ぐ。先端が膣から外れそうなところまで腰を上げ、そろそろと下ろした。膣内の粘膜がひとりでに蠢き、太一の分身を甘く蕩かせる。
「んっ、ふあぁっ……! と、届くぅ」
中学生の引き締まった腰に尻肉をクッションにして着地すると、時折、肉の先端部が子宮を叩いて眼前に鮮やかな火花が散った。
奥まで突かれるのが気持ちいい。下肢に肉悦の稲妻が走り抜ける。痺れるような快感を得ているのは太一も同じらしく、上下動のたびに荒い呼気を漏らしていた。
「ああっ、いい……み、瑞穂、さぁん……」
何かを懇願するように自分を見上げる太一に、瑞穂は慈母の微笑みを返した。
「気持ちいいかしら、初めてのセックスは?」
ついそんな言葉が口を衝いて出た。
「はい……そ、それに初めてが瑞穂さんで……すごく嬉し……ううっ」
こくん、と必死でうなずく純朴な少年を見下ろしていると、征服感にも似た気持ちをくすぐられて意識が妖しく染まる。そんな自分自身の心境の変化に瑞穂は愕然となった。これではまるで無垢な少年を誘惑する悪女ではないか。