恥辱の風習 捧げられた新妻

「そらっ、そらっ、どうだ、感じてるのか……くうっ、どんどん締めつけてきやがるぜぇっ、くはは」

「ああっ、そ、そんなに突かないでっ……くださ……ふあっ、んっ……し、子宮が、押し上げられ……あんっ、くはああっ」

野性的な哄笑とともに繰り出されるストロークに、瑞穂は翻弄されっぱなしだった。逞しい肉杭が付け根まで嵌まり、そのたびに子宮に強烈な圧迫感を受ける。内臓が口から飛び出てきそうなほど痛烈な一撃一撃に、二十五歳の女体が官能で色づく。

逃げたいのか、快楽を享受したいのか。それすらも判別できなくなってきて、瑞穂は無我夢中で体を前後左右にくねらせた。

隣家の中年男の腰の上でグラマラスな肢体をバウンドさせると、その動きに合わせて左右のペニスをより強く扱く格好になってしまう。

「くおおおっ、す、すごいっ……!」

瑞穂に手コキを受けている二人が同時に喜悦の声を漏らした。

手のひらを通じて男根の火照りが増しているのが分かる。同時に、びく、びく、と脈動が強まっているのも。

射精が近いのだと知り、瑞穂は夢中で両手の動きを速めた。

周囲の男たちに自分が高ぶっている様子を逐一鑑賞されていると思うと、羞恥心で腰の芯が甘く燃え上がった。さらに、その快美感を煽るように郷田が下から突き上げのピッチを速める。

「たっぷり注いでやるぜ、中で全部受け止めろっ!」

「い、嫌よ……」

衆人環視の中で、夫以外の子種を胎内に放出されることへの忌避感から、瑞穂は本能的に腰をひねった。肉悦で痺れて力が入らない下半身に必死で鞭打ち、腰を上げて郷田の分身器官を抜き取ろうとする。

すかさず郷田が下から両腕を伸ばし、女らしい曲線を描く腰のくびれを掴むと、そのまま下に向かって引き据えた。いったん膣孔から外れかけたペニスはその動きに伴って、ふたたび根元まで嵌まり直す。

「駄目、駄目なのっ! お願いだから出さないでください!」

瑞穂が顔をこわばらせて拒絶の叫びを上げた瞬間、膣内深く潜りこんだ男根が一際大きく膨らんだ。

「くおおおっ、イクぞ! 俺の種で孕みな、奥さん!」

郷田が勝利の雄たけびを上げて腰を突き上げた。びゅるっ、びゅるっ、と剛棒が強烈な脈動を起こしながら大量のスペルマを放出し、熱い津波となって膣内いっぱいにあふれ返る。

「ああっ、熱いっ!」

瑞穂が呻くのと同時に、手コキを受けている二人の男たちも射精した。右から、左から、白濁のシャワーが瑞穂の全身に降り注ぐ。

乱れた巫女衣装にねっとりとした牡の粘液が付着し、露出している胸の谷間や首筋、顔一面にもザーメンパックが施された。

「嫌ぁ、こんなにたくさん……ふあぁ……」

体の中と外に濃厚な樹液をたっぷりと浴びた瑞穂は、切なげな喘ぎを漏らした。欲望の放出を終えた肉茎が精液にまみれた膣壺からずるりと抜き取られる。

とうとう衆人環視の中で膣への射精を許してしまった敗北感とともに瑞穂は虚脱の息を吐き出した。

「へへへ、やっと終わったか」

「待ちくたびれたぜ」

「俺なんてもうこんなにギンギンだぜ。たまらねぇ」

しかし休む間もなく、好色な笑みを浮かべた男たちが彼女に近づいてくる。

次は自分の番だと強烈に自己主張し、瑞穂に向かって鎌首をもたげるペニスの群れはいずも透明なカウパーを滴らせている。あのすべての相手を自分一人でさせられるのかと思うと、背筋がゾッとなった。

「駄目、もうこれ以上は──」

はあ、はあ、と荒い呼気混じりに拒絶の言葉を告げた。

下肢に力が入らず立ち上がることもままならない瑞穂は、地面に腰を下ろした姿勢のまま尻をずって後退する。

が、すぐに背中に硬い感触が触れ、それ以上の後退を止められてしまう。

振り向けば、背後にも瑞穂を欲望の目で見下ろす男の姿があった。

完全に取り囲まれている──。

絶望とともにあらためて周囲を見回した。

赤銅色に火照った肉、肉、また肉。そして牡臭い匂いを放つ無数の屹立。

「駄目だと? 本当に駄目なのか?」

郷田が戦く瑞穂を勝ち誇ったように見下ろした。

「あんたのオマ○コは嫌がってなかったぜ。むしろ嬉しそうに俺のチンポをグイグイ締めつけてきたがな。この前も、今回も」

「う、嘘ですっ……デタラメ言わないでください……!」

叫ぶ瑞穂の声には、自分でも驚くほど力が籠もっていなかった。

先ほどの絶頂で体中が甘い痺れに満たされている。

この甘美な快楽をもっと味わってみたい──湧き上がる本能的な欲求を、瑞穂は心の中で必死に却下した。ここで流されてはいけない、と理性が必死で警告している。

ざっ、ざっ、ざっ、と複数の足音が近づいてきた。

新手だ。反射的に視線をそちらにやり、瑞穂は全身を硬直させた。

信じられない、という思いだった。

彼女の前に現れた一団は、いずれも中学生くらいの少年だった。

「どうして……!?」

彼らの先頭に立つ少年を目にして、瑞穂は呆然と息を呑む。

褌姿をしたあどけない顔立ちの彼は、郷田の息子である太一だ。父親とは似ても似つかないいい子で、瑞穂もこの隣家の少年には好感を抱いていた。

「た、太一くん、どうしてここに……」

もう一度驚きの声を漏らしたところで、瑞穂は自分があられもない格好であることに思い至った。

上半身こそ前をはだけた千早を羽織っているものの、袴を脱がされてしまった下半身はほぼ丸裸。美しい丸みを帯びた胸の双丘も、艶めかしいカーブを描く腰つきも、黒々とした恥毛に覆われた淫らな花園も、スラリと伸びきった美脚も、そのほとんどを晒している。