「うっうう痛……痛っ」
声を上げた。
きれいに引き締まった腰が敷物代わりのTシャツの上を這いずって逃げようとする。
入りかけていた宏之の硬い肉傘が抜けかけた。
実は宏之の方も少し痛かった。やっぱりおたがいに濡れが足りないのかもしれない。
「祐美香さん……やっぱり、今日はやめた方が」
「だめっやめないでっ」
逃げかけていた年下グラビアアイドルの腹が宏之にふたたび密着してきた。
「おねがい。宏之くんとひとつになりたい。このままだと後悔する。これで終わりじゃいや」
「う、うん……」
温かくてやわらかい身体に腕を回し、しっかりと抱きよせて腰をぐっと前に送った。
ふたたび亀頭が熱い肉粘膜に沈みこむ。
だがやはりすぐにひっかかってしまう。
「い、痛いっ」
「祐美香……さん」
「宏之くん、お、お願い……も、もっと、ひ、ひと思いに、強引に、して……でないと、わたし、かえってつらい……」
躊躇している青年に、涙をひとすじこぼしながら祐美香の方がそう頼んできた。
(えっ、そ、そうなの……?)
それ以上考えたり悩んだりするよりも前に宏之の身体は自分の欲望で勝手に動いていた。これ以上とば口でもたもたしていたらそれだけでこぼすかもしれなかった。
祐美香の身体をおさえつけながら一気にみしみしっと深く沈めた。
「ああッ、いたあいッ。ぐうッうぬうッ!」
細い眉をぎゅっと寄せ、白い喉をひくつかせながら、悲痛なうめき声を年下アイドルは放った。
熱い粘膜ひだのまといつきが亀頭粘膜の先端から全体に広がる。裂けかけたまま侵入を阻んでいたひっかかりが、突然すっと消えた感じがした。
次の刹那には宏之の亀頭全体がじんじんとした熱い肉粘膜の輪にぴっちりと包まれていた。
(き、気持ちいい……っ)
でもまだ胴体は外に残っていた。宏之はそのまま腰をえぐるように遣って前へ送った。とたんに。
熱い熱い肉輪に包まれる感じは亀頭だけでなく肉棒全体にやってきた。ペニスが熱くてどろどろのバターのかたまりにどっぷり浸かっている感じだった。舌でねぶったときはあれほどやわらかいと思っていた膣肉が、宏之のペニスを厳しくみしみしと絞りこんでくる。ものすごい圧迫感だった。宏之の方が今度はうめき声を上げたくなってくるぐらいだ。
とてもじっとしてはいられず少しだけ動かしてみた。
「あっあっ宏之くん」
下半身裸のグラビアアイドルはまた声を出した。感じているような声には遠かったし顔はまだつらそうだったけれど、痛がっている声でもなさそうだった。どうやら関門は通過できたようだ。
深いところに埋めこんだままもう一度動きを止めた。
「宏之くん、ちょっとひどい……さ、三回も、わたしの初めてを……た、楽しんでるんじゃないよね……? わたしつらかったんだから」
祐美香がそんなことを言った。
(えっ……?)
一気に貫かずにもたもたしたせいで処女膜三回破りになってしまい、よけいつらい思いをさせてしまった……?
こうして静かにしていると肉棒にからみついている処女ひだの名残らしいものからかすかにズキズキという脈打ちがつたわってくる。ズキズキのひと打ちごとに出血しているのかもしれなかった。
「祐美香さん、まだ、痛いんじゃないの……?」
「平気……だと思う」
「う、動くよ。いいかな?」
「……うん」
そっと腰を引いてみる。
ところが。
「あ。あれ……動かない」
亀頭と膣肉がくっついてしまったかのよう。
それでも血が潤滑液になってくれているのか、二回、三回と試すうちに半分ほど外れかけた。
そこでもう一度埋めこむ。
「んっ」
声を上げた祐美香のあごが反り、腰がうねった。派手な痛がり方ではなかった。
「うおっ」
今度声を出したのは宏之の方だ。やはりGカップアイドルの肉はものすごい力で密着してくる。
もう一度、張りついてくる膣粘膜を剥がすように引き戻し、再度突いてみる。そのたびにきりきりと締めつけられる。意識してそうしているのではないのだろうに。
(や、やっぱり、初めてだから……かな。ここまで広がったことがないから元に戻ろうとして……?)
宏之はまた短く腰を動かした。目の前には愛しい年下女子大学生の顔。黒ビキニをつけたままのおっぱいが揺れる。
「あ。あ、そんなに動かしたら。あ。あ」
祐美香が顔をしかめて青年の腰の動きに合わせるように声を上げる。しかしその声からはもう表情ほどの痛々しさは消えていた。
むっちりと張った腰骨を抱いていた手でそっと胸を撫でまわす。つながったまま顔を寄せ、くちびるにくちびるを重ねた。甘い息が宏之の口と鼻に吹きかかってきた。ぞくぞくした快感が背すじに走り、下腹部から腹へ響く快感といっしょになって宏之を責めたててくる。
「ああん、宏之くんの唾の味……」
(ぼ、ぼく、も、もう出しちゃいそう……っ)
まずいと思ってもう一度引き抜こうとする。でもやっぱりうまくいかなかった。よほど相性がいいのか、それとも宏之のものが大きすぎてグラビアアイドルの膣が狭すぎるのか。勃起した肉棒と膣肉は癒着でもしたみたいになっていた。少し動かすたびに祐美香がつらそうな顔をするので無理はできなかった。
抜き出すのはいったんやめてじっとしていると、もじもじと祐美香の方が尻や腰を動かし始めた。腹と手のひらで感じるむっちりとした身体は、ぽっぽっとさらに火照ってきている。目元もぼうっと腫れたようになって赤い。