かなり奥まで指を挿し入れて指圧しつづけていたかと思うと、次に才女はその指を引き抜こうとした。しかし今度はピンク色の粘膜ひだの方が指をぎゅっと咥えこんだまま放そうとしないようだ。指を絞め上げながらまた新たに蜜汁をとろとろと分泌させている。たちまち指は根元までぐしょぐしょに濡れていく。
「祐美香、そんなに今のが気持ちよかったの? いい顔だわ。もっと擦ってあげる」
「や、やめてください……いい、いいから、そんなことしなくていいから……っ」
素直になりなさいと言って女流カメラマンは玩弄をつづける。
「いいこと教えてあげる。気持ちよくなってへんになったときは、イクッて言いなさい。もっとよくなるわよ」
しかし逆に。
「そ、そんなこと言えません、いやですぅ……っ」
くちびるをぐっと噛みしめて、祐美香は反応をこらえようとし始めた。恥ずかしいのだろう。しかし、ぬぷっ、ぬぷっ、と出し挿れを繰り返されると喉の奥からせつなげなうめきを洩らす。数回入口からなかばあたりでの往復をつづけた後で、ふたたび指は奥へ侵入していく。塞がろうとする膣肉輪を押し拡げつつ同時に指圧しながら。
第二関節あたりまで埋まった指がどこかをグイッと圧しこむように動いた。とたんにグラビアアイドルの腰は覆いかぶさっている加奈の体重ごとグッと持ち上がった。
「ふむっ……」
(祐美香さん……イッてる……?)
きのうの宏之とのセックスでは見せてくれなかったような生々しい反応だった。
「ほら。菊池さん。佐橋くん。なにぼーっとしてるの。みんなで祐美香をかわいがってあげなきゃ」
荒花の指図で結と宏之もふたたびグラビアイドルのゴージャスな裸体に取りつく。
編集者は腕をさわさわと撫で、もう片方の手で乳房を撫でた。
宏之は首すじにキスをし、指でよだれまみれのくちびるをまさぐった。
女流カメラマンもふたたびクイクイと膣の中で指を遣う。
たちまち唾液が宙に舞い、腰がまた浮き上がった。
「くっ……くあ……くああ……くっ……くあっ……イクッ!」
「あらっ……すごい」
加奈はまたいったん指を引き抜こうとしている。でも祐美香の粘膜がそれを許そうとしないでからみついている。才女の指は結局そこに留まって、たてつづけに粘膜輪を擦りにかかった。祐美香はもう口を閉じていることなどできなくなっている。頬も耳も真っ赤にさせ、目元からは大粒の涙をぽろぽろとこぼして声を上げていた。
「い、い……イクッ、またイクッ……」
「祐美香さん、きれいだ……」
「ホント。泣きながらイッてる祐美香ちゃん、かわいいわあ」
グラビアアイドルの絶頂は長かった。
一分ほど経ってやっとおさまったようだ。
はあはあと荒く息を吐き、ぽろぽろと涙を流している豊かな肢体の女子大生アイドルに、加奈は次の指示を出した。
「これじゃあまだからみとは言わないわ。祐美香。今度は男の子を気持ちよくさせてあげなさい」
「え……?」
「え、じゃないでしょ? 佐橋くんのおちんちんを気持ちよくさせてあげなさい。奉仕するときの祐美香の顔、見てみたいのよ」
(ほ、奉仕……っ!)
そのことばだけで肉棒はまたググッと大きくなった。
指を抜かれると肉びらは少しほころんでその中身を晒し、もの欲しげに震えながら蜜汁をとろとろと吐き出している。まるで牡を誘っているみたいだ。桃色粘膜全体が夏の太陽の光を反射させてきらきらと輝いていた。粘膜輪の内側では南の海の水棲生物のように微細なひだがその身を立ち上げてはピクピクとうねっていた。からみつく男根を求めて……。
(ああ、すごい……)
そんな女性器の様子にいっそう勃起は激しくなってしまう。ベテランカメラマンやおさななじみがいるということなんかもう関係なくなってしまっていた。大きなエラは漲りきり、胴体は血管をみみずのように浮かせてひくひくとのたうっている。先端からはすでに透明の汁がこぼれ出ている。結合する相手を求めてヒクついているのだ。祐美香の牝臭をかき消すかのように、むわっ……と牡の獣臭が立ちこめる。
「で、でも、わたし、どうすれば、いいか……わかりません」
「佐橋くん、なにも教えてないの?」
加奈に睨まれてしまった。
(いや。でも)
教えるって。
「ああもう。菊池さん、指導してあげて」
「は、はい。じゃあ……祐美香ちゃんならやっぱりこれでしょうか?」
編集者は膝立ちになった宏之の前に祐美香をひざまずかせた。そして祐美香の意思の確認などせずに背中を押した。
むにゅ……おっぱいとおっぱいの谷間に直立したままの脈打つ肉棒が沈みこむ。
「きゃ、きゃあ……」
「わ、わ、まずいっすよ、これ」
身を引こうとする祐美香を編集者がおさえ、さわぐ宏之の抵抗は加奈の後ろからの羽交い締めで封じられてしまう。
(やっ、やわらかい……っ、ヤバい、しあわせすぎるかも、これ……!)
勃起は巨乳に包まれた心地よさでいっそう硬くなった。先走りの汁とおっぱいの谷間に溜まった汗でちょうど隙間が充填されて、ぴっちりと吸いついている。肉棒の幹の血管のズキズキと調子を合わせるように、亀頭はグラビアアイドルの心臓の鼓動までおっぱい越しに感じていた。
「祐美香さんのおっぱい、あったかいよ。すごい弾力だ……ッ」