いけない誘惑水着 グラビアアイドルの撮影日記

いけない誘惑水着 グラビアアイドルの撮影日記

(むぅぅ……出してるわけでもないのに……なんでこんなに気持ちいいんだよぅ!)

もう屈服も時間の問題だった。

女流カメラマンもお見通しのようだ。

「いいのよ。イキなさい。恥ずかしくなんかないのよ。男の子にとって自然なことなんだから。我慢のしすぎは身体によくないのよ?」

「で、でもでも。だって……っ」

やっぱり恥ずかしい。

ていうかどうしてこうなってしまったのかもよくわからない。

「でも、と、だって、は加奈のきらいなことばなんだけどなあ」

ふたたび指が肉棒に伸びてきた。まず陰嚢から這い上がって付け根にすっと添えられた。そのまま幹に五本の指がからみついてきた。

(も、もう出ちゃう……)

年上女性がささやく。

「加奈の胸、もっとさわってみる?」

「ええ……っ?」

太ももに触れていた方の手で純情な青年の手を取り、自分の乳房の上に当てさせる。

ブラ越しの感触だったが異性に不慣れな青年を陶然とさせるにはそれで充分だった。

「ほら。若い子が遠慮なんかするものじゃあないわよ」

「え、遠慮って……ッ」

片手は股間にからみつかせたままで、もう片方の手が宏之の首に触れてきた。下から上に刷くように動いたかと思うと耳たぶをくすぐられた。またもひりひりと電流のような快感が首すじから身体を通って股間までしびれさせる。

「せせ先生……それまずい……ぼくもう出ちゃう」

「んもう。男らしくないわねえ」

言いながらも責めの手はゆるまない。首すじとペニスへの二か所責めは童貞青年には刺激が強すぎた。おまけにまたくちびるが近寄ってきて、はぁーっと甘やかな吐息が吹きかけられた。三か所責めだ!

「最初だから許してあげる。きみの好きなタイミングでイッていいのよ」

「ささ最初って? つ、次がなにかあるんですか? うううっ……っ!」

意志でどうにかすることなどもう無理だった。宏之の手のひらにはレースの入ったなまめかしいブラ。その中身はおっぱい。引き締まった三十二歳の肢体の上でほどよく熟れた乳房の温かさ。大人の女性の湯上がりの体臭が脳髄まで沁みこんで青年をさらに追いこみにかかっていた。

「次がどうなるかはきみ次第かもね? うふふ」

我慢だ。我慢しなくちゃ。さすがに出すのは恥ずかしい。

そう思っても。どんなにがんばっても。

(だ、だめだ、出る……っ、出ちゃう……っ)

陰毛の根元あたりの皮膚がびりびりと痙攣し、食い止めきれない熱い奔流のかたまりが肉棒の先端に向かって昇ってくる。

(き、き、きたあ……ッ)

精液が細い尿道を拡げながらこみ上がってくるこそばゆさからしてもう気持ちよすぎた。腰は射精にそなえるように勝手に浮き上がってしまう。

「どうして歯なんて食い縛ってるの?」

追い打ちをかけるように加奈のひとさし指となか指がクイッとエラのすぐ下に巻きつき、締めてきた。コチコチに漲りきった亀頭の粘膜をそのまま指腹でキュッキュッキュッとしごかれて……。

(ダメだああ……出るうううッ)

宏之は声を上げていた。

「くぁあああっ!」

白い粘汁がついに尿道口を割って噴き出した。どくんっ! どくんっ! 放つ快感は今までのどの自慰より上回っていた。敏感になりきった陰茎から熱いものを噴き出させるたびに甘い幸福感がビン、ビン、という脈動といっしょに腰に響く。意識が白いモヤに包まれてきた。自分がうっとりとした表情になっていることにも気づけない。身体から年上女性の手が離れていることにも気づくゆとりはなかった。

(はううう……まだ、イクッ)

どくりともうひと噴きして青年は腰を海老みたいにのけ反らせていた。恥骨までぴりぴりと快感に貫かれている。そういえば最近暑すぎてオナニーしていなかったっけと意識の片隅で思った。実家に帰ったことで親の目が気になって溜まっていたのだ。

まだ放出感がつづいてる!

「んむぅ……んむぅ……」

下着姿のリアルな女性を前にしての射精はグラビアを見ながらそうするのとは気持ちよさの深みが違った。三射目のどっぷりとした噴き出しだけでもまだ終わらず、さらなる放出に目の前が暗くなってくる。ひりひりした快感もおさまらずに尻からへそのあたりまでいっぱいに広がって、宏之にせつなくなるような歓びを味わわせてくれていた。それから……。

「はああっ……嘘だ、またイク……はうっ」

どくりともう一回噴き出してどうやら射精が終わり、浮いていた尻をぺたんと畳につけたところで、宏之は気づいた。

加奈がデジタルカメラを構えて、こっちに向けている。

「……えっ?」

まぶたはしっかり上がったが、たっぷりと出した直後の身体は気だるい満足感でいっぱいでまだ動かせなかった。

下着姿の女流カメラマンは角度を少しずつ変え、何回も何回もシャッターボタンを押しつづけた。

そのすぐ前で噴き残りのひとしずくがニュルリとだらしなく尿口を割って垂れた。

「あうぅ……荒花先生、いったい、これは、どういう……」

「いい? きみの恥ずかしい写真をバラまかれたくなかったら、今回の撮影中、祐美香には指一本触れないでちょうだい。必要な用件以外で個人的な話をするのも禁止」

打って変わって冷たい口調だった。

「もし言うことをきかなかったりしたら、この写真を使ってきみを社会的に抹殺してあげる。単なる脅しだなんて思わない方がいいわよ。加奈のコネクション、知らないでしょう? 加奈はねえ、やると言ったら本当にやるわよ」