いけない誘惑水着 グラビアアイドルの撮影日記

指が宏之のジーンズにかかった。ベルトをゆるめ、馴れたような手つきで引き降ろしていく。その動作でブラジャーの中のおっぱいが大きなプリンのように揺れる。

「ちょっとお尻上げてね」

「え……ちょっと、待ってくださ。ふわ」

そのままジーンズといっしょにトランクスを膝まで下げられてしまった。エラを漲らせた亀頭は真っすぐ部屋の天井を向いてしまった。さらに美女の視線を浴びただけで熱湯にも似たぴりぴりしたしびれが幹のあたりを駆け巡る。

「あらっ……なかなかね」

一瞬びっくりしたような顔を見せた加奈だが、次の瞬間にはまた不敵にふふふと笑い、細い指先を咥えて唾液で濡らすと青年の男根にするりとからみつかせてきた。

「ふわわ」

尾てい骨から腰の芯にまでゾクリとしびれが走り、肉棒はまたいちだんと体積を増した。血管を浮かび上がらせたキチキチの表面を女流カメラマンの指腹が、触れるか触れないかという絶妙のタッチで刷くように擦ってくる。

「握ってほしい? 握って、もっとちゃんと擦ってほしい?」

「それはその……」

「どっちなの?」

自分でするのとは違って相手がどんなさわり方をしてくるのかわからない。そんな期待感だけでもう宏之は出しそうになっていた。理性は、なにかおかしい、断れ、と訴えていたが、男としての本能で、はいと答えてしまっていた。

「おねがい、します……」

「あらそう」

ひとさし指の先がツゥと、勃起した幹の上を亀頭の方向に向かって撫でた。

「ふわぁあああッ」

ほとんど未知の快感がぞわぞわとペニスの付け根から這い上がってきた。同時にピンク色の亀頭の先では精液そっくりの白っぽい先走り汁がぽこりとこぼれ出た。

「あううう」

ぴりぴりとつづく愉悦がたまらず変な声を出してしまう宏之を見て、女流カメラマンは機嫌よさそうに笑みを浮かべる。

「どうしたの? もうイッちゃいそうなの?」

「あ、荒花先生……これは、いったいどういうことですか……?」

昼間の撮影のときに祐美香や結がしていたのと同じ呼びかけ方で尋ねる。馴れないキスのせいで息が苦しくてまだうまくしゃべれない。

一方、熟した肢体のカメラマンの方は平然とした様子。

「加奈の気持ちをきみにわかってほしいだけよ」

「き、気持ち……っ?」

ひと目惚れとか? 年上の女の人がぼくに? そんなことがあるわけない!

「鈍い子ね。まだわからないの? だったら、いいわ」

「な、なにが……?」

「わからせてあげる。口でしてあげようか」

えっ?

「く、口でって?」

「おしゃぶり」

ショートの黒髪をさっと揺すって年上女性は平然とそう言った。

「お、お、お、おしゃぶりいぃ?」

「どうなの? 男ならはっきりなさい。してほしいの?」

理性はやはり拒めと言っていた。しかし肉棒はいまだギンギンにそそり勃ったままだったし、陰嚢の中で睾丸もぶるぶると揺れて射精のときを今か今かと待っている。童貞青年はこくんとうなずいてしまった。

「あらそう」

加奈は短くそう言うと、一回舌舐めずりをしてからすっとその大人っぽい美顔を近づけてきた。

でも、すぐには陰茎に艶めいた口を触れさせてはこなかった。

やわらかい手指が陰嚢をふんわりと持ち上げた。

「くあっ……っ」

ぞわぞわした快感が下腹部から背中に突き抜けた。その様子を怜悧な瞳で見つめながら美乳の持ち主は、睾丸の大きさを確かめるようにさわ、さわ、さわ……と揉みこんできた。

「せ、先生。やっぱり、やめてください。て、訂正します。ぼくが間違ってました」

「きみのおちんちんはそうは思ってないみたいだけど? 身体は正直よねえ?」

「ゆ、指、もうだめっ。くおおぉ」

やわらかい指腹の感触がたまらない! さわりさわりとまさぐられているかと思うと不意打ちのように玉を握りしめられる。産みたての鶏卵を割らないように気をつけながらまさぐるみたいに、年上女性の指がくにゅくにゅと精巣を撫でてくる。指と指の隙間からはみ出そうになると指の関節で食い止められる。その刺激でさらにペニスに血液が流れこんできた。

「先生、その揉み方、ヤバい……ぼく、もう、ヤバいですから……っ!」

「ふうん。もう? 見かけは立派だけど、まだまだ子どもみたいね?」

くちびるを近づけて、加奈は息をふうーっとキチキチになった亀頭に吹きかけてきた。限界まで膨張していたはずの肉棒がたちまちさらにひと回り大きくなった。と同時に先端からまたにゅるりと透明なしずくが洩れる。精液を噴き出させたときと同じくらいの快感が弾けた。

「ふわあぁ……ぁ」

うめく宏之を見て加奈はまたちょっとびっくりしたような顔を見せたが、それがすぐに余裕のある笑みに変わる。

「うふふ」

相も変わらず玉袋をさわさわと揉みながら、もう一方の手は青年の太ももの内側にあてがわれた。そんなところ感じるところではないと思っていたのに……。

「くおぉぉ……せ、先生、そ、そこだめ。撫でないで」

「加奈の手、気持ちいいの?」

あごに力をこめて放精をこらえながら宏之はかろうじてかくかくとうなずいた。

「あら、我慢してるのかしら? どうして?」

尋ねてくるそのことばといっしょに息が亀頭にかかってくる。その刺激だけでもさらに先走りがぷくぷくと溢れ出て畳の上に細い糸みたいに垂れ落ちた。射精そっくりの放出感が下腹部をしびれさせている。