もう一度くちびるを奪った。挿入したままできるかぎり祐美香の完熟ボディに手を這いまわらせる。すると。
「はあっ、宏之くぅん……っ、わ、脇腹なんてだめ」
祐美香が突然もがくように腰をくねらせた。
埋めこんだままの亀頭のあたりが締めつけられた。いや、今までのは単に狭かっただけなのだろう。今度のが本物の締めつけのようだ。
締めが弱まったときに少し腰を引き、もう一度突きこんでみる。ぬるりと狭い膣洞を無理にかきわけるように亀頭を先に進める。
「うっうっ……宏之くん」
セミロングの髪を動かして女子大生がまた少しつらそうな声を上げた。宏之の体重の下で、今度は腰が突っ張るように動いた。膣肉自体は若者のペニスを吸いこむように受け入れ始めてくれているが、持ち主である祐美香自身にはまだそれほどの快感を与えてはいないようだった。
いや。
そうでもないのか。
「ん……わ、わたし、恥ずかしい、宏之くんでいっぱいになって、もう……んっ!」
くちびるを噛みしめながらも腰をまたぶる、ぶる、と震わせ始めた。鼻の頭から頬にかけていっそうの赤みがさしていた。鼻腔から洩れる息はなんだか甘ったるい匂いがする。二十歳の女子の生身の体臭が宏之を酔わせていく……。
もりもりっ、と宏之のペニスが膣におさまったままでまたいっそう膨張した。これまでになかったほどの隆起ぶりだ。
(うっ……出そう)
あごに力をこめてなんとか宏之は持ちこたえた。
(あぶなかったあ……)
宏之もまた全身に大粒の汗をかいていた。膝や足には汗で砂が張りついてしまっていた。
挿入させたままゆっくりと身体を重ね直す。ビキニに包まれた豊かな乳房がむにゅっとつぶれてかたちを変える。肌と肌を擦り合わせるのが気持ちいい。宏之の舌は今度は祐美香の顔を這った。まぶたを舐め、白い頬をよだれまみれにさせ、頬の上の涙をすすり、くちびるに戻ってその甘さを存分に味わう。グラビア天使の方も感じ始めているのか、またぶるっぶるっと腰や下腹部を震わせた。
「んっ。んっ。う」
眉間にしわを寄せて押し殺すような声を出している。
(祐美香さんのおま○こって気持ちいい……)
加奈の指も結のくちびるも問題にならない心地よさだった。熱い女陰にしっかりとくるみこまれながら体重を預け、身体と身体を擦り合わせるこの快楽に比べたら、指や太ももなんてしょせんは真似ごとだった。ぼくの身体は今やっと正しい場所にたどりついたんだ。
「ゆ、祐美香さん……ぼく、も、もっと、動かしてみたい。いい?」
「は……はい」
不安そうな顔を見せたが、そのときにはもう青年の腰は動き始めていた。
ぐしっ、ぐしっ、ぐにっ、ぐちっ……膣液の分泌も血の流出も足りないのか、粘膜と粘膜が張りついたまま引き攣れているような音を上げる。ぎこちないピストン運動だった。
「気持ちいいよ……祐美香さん」
「ううっ、ううっ、ううっ。宏之くん、ううっ」
まだ声はつらそうだった。でもしなしなとした締めつけが起こっている。狭い膣肉が塞がろうというような締め方ではなく、亀頭のフチにからみついて絞ってくるような締め方だった……。
(すごっ、祐美香さん……っ)
「はうっ宏之くんっ」
次の突きでぷっくりとふくらんだエラが、粘膜の奥のかすかにくぼんだようなところにずぷりと嵌まりこんでいた。膣肉はそこでもまた宏之の硬いペニスをやさしく締めてくれる。
(うっ)
下腹部全体がじわじわしびれて、どろっと熱いものが駆け上がってきた。
もう一度全力で我慢する。じっと目を閉じて身を任せてくれている祐美香の顔を見ているだけで、忍耐などどこかへ行ってしまいそうになる。
このままではこぼすと思った。また引き戻して息をととのえる。
それからまた肉粘膜をかきわけるようにして埋めこんだ。最初のときにはなかった湿った感覚があった。血液のぬめりだろうか。粘膜輪は自然に塞がりかけていたが、それをまた硬い亀頭で拡げ、こじあけながら進めていく。と……。
「うわ……わあ。なんだっ」
今度は年下女子大生の粘膜の中は食い締めるだけでなかった。波打つようにざわざわと肉棒に膣壁がからみついてきた。エラのくびれの内側に張りついてくるのは例の処女膜だったひだだろうか……。
(こ、これは……ヤバいかもっ)
「うむ、む……祐美香さん」
「ああ。あ。宏之くん。つよ、すぎ。あ。あ。あ」
宏之もうなっていたが、その息を吐くテンポより早く祐美香も、あ、あ、あ、と声を上げていた。宏之の額から流れた脂汗がぽたぽたと、組み敷いている祐美香の胸の黒ビキニに落ちる。
ぐいっと奥へ進め、膣の中で左右に揺さぶると、ふたたび締めつけが始まった。祐美香の粘膜は朱に染まっているのかもしれない。自分の亀頭の表面も突っ張りきって真っ赤になっているんじゃないかと宏之は思う。熱くてキツキツの奥の部分がその亀頭にぴっちりと食いついてキュッキュッと絞り上げてきた……。
「無理だっ出る……ッ」
必死で歯を食い縛りあごをグッと反らして夜空を見上げたら、精液はなんとか決壊しないで持ちこたえてくれた。やっぱりきのう信じられないくらいつづけて射精してしまったのがよかったのだろう。
(ふううっ……それはよかったけど……でも)