当然亀頭も大きくなり、包皮は自然に捲れていったのだが、完全には剥けず、巨大なえらの部分で留まっていたのだ。
最近では包皮を無理やり捲り下ろし、自ら包茎矯正を強いていたが、まだ慣れていないせいか、パンツに擦れただけで元に戻ってしまう。
(は、恥ずかしいよぉ)
美帆は、まだ包茎ペニスに絡めるような視線を送っている。
正平は激しい忸怩に身を捩らせるばかりだったが、その直後、白魚のような右指がすっと伸びてきた。(えっ!)と思った瞬間、柔らかい指の感触が亀頭に走る。
(あぁぁ! 美帆先生が僕のおチンチンを!?)
初めて異性に恥部を触られたという感激に浸る間もなく、美帆はいきなり正平のペニスを握りこむと、ぐいと手元に引き寄せ、人差し指と親指で輪っかを作り、有無を言わせず包皮を捲ろうとした。
「あ、先生ぇ!」
包皮を自分で剥き下ろすとき、ペニスは当然萎靡したままの状態である。完全勃起の状況で試したことは一度もない。
当然のことながら、膨張した亀頭は包皮を引き攣らせ、えらの部分で留まっていた。
思わず先端に痛みが走ったものの、美帆の指が陰茎に触れているという事実への昂奮が圧倒的に高く、ペニスが萎える気配はまったくない。
「そ、そんな! こ、これ以上は無理です!」
「あら。ちゃんと剥いておかなきゃダメよ」
苦痛に顔を歪めている正平を無視し、美帆は力任せに皮を一気に根元までずり下ろした。
「あぁん!」
反転した包皮が雁首を締めつけ、ピリピリとした疼痛が走る。正平はその痛みを我慢するかのように、膝をくの字に曲げ微動だにしなかった。
「ほら、剥けたじゃない」
包皮を剥き下ろされた亀頭は、まだピンク色の幼い様相を呈している。それはまた、いまだ正平に女性経験がないことを如実に表していた。
「それにしても……。ホントにすごいおチンチンね」
プルプルと震えるペニスを品定めするように、美帆は上下左右から観察している。
その姿を見ているだけでも異様な昂奮が突きあげ、正平の怒張にはさらに熱い血潮が流れこんだ。
迫りくる激しい快感に不安感さえ覚えながらも、両肩がビクンと震えてしまう。正平は快美と憂慮が錯綜する中で、なんとか理性を保とうとした。
今からこの調子では、仮に美帆と肉体関係を結ぶ機会があったとしても、その前に射精してしまうだろう。
いくら童貞とはいえ、憧れの女教師の前で無様な姿は見せたくない。
正平は無理にでも気分を落ち着け、くじけそうな心を奮い立たせるように、前屈みになっていた上半身をスッと伸ばした。
引き攣っていた包皮が窮屈さに慣れはじめたのか、今ではそれほどの痛みはなくなっている。心持ち腰をグイッと突き出すと、獰猛な強ばりは、まるで美帆を突き刺すかのように反り返った。
「ふふ。将来は、何人もの女の子を泣かすことになるわね」
艶っぽい視線で見上げられると、不思議と誇らしい気持ちが湧き起こり、口元が自然に緩んでしまう。思わず胸を張った正平だったが、美帆はすっくと立ちあがると、謎めいた微笑を浮かべた。
(とうとう先生がパンティーを穿かせてくれるんだ!?)
勝手にそう解釈した正平だったが、美帆の右手がスッと動いた次の瞬間、室内にパチーンという乾いた音が響き渡った。
「あっ!」
一瞬何が起こったかわからなかったが、ペニスの側面がじんじんと疼いている。美帆が手のひらで、陰茎にビンタを張ったのだ。
それは決して力を込めたものではなかったが、勃起状態だったため、力はもろに芯へと響いていった。
やんわりとした疼痛がペニスを走り抜ける。その痛みよりも、美帆に恥部をいたぶられたという事実に、正平は異様な昂りを覚えていた。
(先生が! 美帆先生が僕のおチンチンを!?)
信じられないという気持ちと、不可思議な快感が全身にまで波及し、正平は身体を小刻みに震えさせた。
「これは女子トイレで覗きをした罰よ」
厳しい言葉を放つ美帆だったが、その目はどこか温かみを宿している。正平は思わず内股になり、切なそうに膝を擦り合わせた。
「あら? 何これ? 先っぽから何か出てきたわよ」
美帆の指摘を受けてペニスを見下ろすと、あろうことか、鈴口からは透明な前触れ液が溢れ出し、胴体の太い血管は破裂しそうな膨らみを見せていた。
「江本君、なんなのこれ? 答えなさい」
美帆の一語一句が、まるでナイフのように正平の性感を抉り、それが凄まじい昂奮を喚起させていく。
「あ……あ……あ」
何かしゃべろうとしても、荒い吐息が出るばかりで言葉がまったく出てこない。
美帆は眉をやや吊り上げると、今度は右手の甲で、ペニスの逆側の側面に平手を張った。
ピシーンという打音が響き、正平の身体が前屈みになる。
「それから、これは嘘をついた罰よ」
すでに痛みは刺激的な疼きへと変わり、それは脊髄から脳天へ向かって電撃のごとくひた走った。
睾丸がキュッと引き締まる。欲望の塊が逆巻くように突きあげてくる。
「あぁぁぁ。イッちゃう……イッちゃいそう」
本能の赴くまま本音を告げると、美帆は一転声を荒げた。
「だめよ! こんなのでイッたら、もっと厳しいお仕置きをするからね!」
お仕置きという言葉が、さらに正平の射精願望に拍車をかける。