女教師たちの童貞いじり 美尻挑発の甘い罠

幸いにも気づいたのは二人だけであり、あの位置からでは人物も特定できないはずだ。

(まあいいや。美帆先生の姿はたっぷり撮れたんだから)

およそ六十枚ぐらいは撮影しただろうか。

正平は満足げな笑みを浮かべると、まるで忍者のような早足で、その場を立ち去った。

記念館を後にした正平が、次に向かった場所はプールだった。

盟朋は屋内プールを使用しており、敷地内の一番端に位置している。オフシーズンのこの季節では、体育の授業としての使用はなく、もっぱら水泳部が使用していた。

コンクリートの遊歩道を歩いていくと、徐々に水しぶきの音が聞こえてくる。正平は屋内プールの正面に立ち、記念館のときと同様、あたりをキョロキョロと見回した。

さすがに放課後のこの時間帯になると、生徒たちは下校しているか、クラブ活動にいそしんでいるようだ。人がいないことを確認すると、正平は屋内プールの裏側へと回った。

建物の反対側は山の斜面となっており、雑木林が鬱蒼と茂っている。普段生徒たちが立ち入らない場所だけに、当然人影はない。

期待感に胸を膨らませつつ、屋内プールの裏側へと足を踏み入れた正平は、壁面の下方に取りつけられている、通気口代わりの細長い窓を見た瞬間、飛びあがらんばかりに歓喜した。

回転窓は数カ所取りつけられているのだが、すべての窓がやや斜めに傾き、開放されている状態だったのだ。

(今日はなんてラッキーな日なんだ。いつもは閉まってるのに!)

五月に入ってから、暖かい日が続いている。

特にこの日は朝から気温が高く、室内も相当蒸していたに違いない。正平はさっそく一番手前の窓の側にしゃがむと、隙間から中を覗きこんだ。

水泳部の部員たちがクロールで水を掻き、派手な水音を響かせている。

「ほら、そこ! 足が曲がってる! スピードも落ちてるわよ!!」

美帆のときとは打って変わり、甲高い怒声が室内に響き渡る。

正平の目はその声の主である、プールサイドを歩く一人の女性、どころへと向けられた。

真奈は女子担当の体育教師で、盟朋水泳部の顧問でもある。正平が、美帆とともに今一番興味を抱いている女性でもあった。

「先生。まだ泳がなきゃだめ?」

一人の女子部員が水面から顔をあげ、懇願の表情で訴えるも、真奈は決して相好を崩さない。

「何言ってるの。さっき休憩したばかりじゃない。私が高校生のときは……」

「私は先生みたいに逞しくないですから!」

「こらっ!」

女子部員はペロッと舌を出すと、その場から逃げるように泳ぎだす。

真奈の指導は体育教師らしい厳しさに満ちていたが、女子部員の態度を見る限り、よほどさっぱりした性格なのか、美帆と同じく信頼を得ているのは明らかだ。

だが正平のすべての興味は、真奈の肉感的な肢体へと向けられていた。

(すごいや。美帆先生もグラマーだったけど、真奈先生もなんてエッチな身体をしてるんだ!)

真奈は競泳水着を着用し、部員たちの泳ぎを確認するように、ゆっくりとプールサイドを歩いている。

水泳で鍛えあげられた身体は、余計な肉がいっさいついておらず、かといって筋肉質というわけでもない。

身長は美帆と同じぐらいだろうか、腕組みをしているその上に大きなバストが突き出ている。美帆よりはワンサイズほど小さかったが、それでもゆうに九十センチはあるだろう。

だが正平が一番注目したのは、胸よりもヒップの膨らみだった。

こちらは美帆よりひと回りもふた回りも大きく、ウエスト部分からパンと横に張り出し、まるでマンダリンのような流れる稜線を描いている。モンローウォークばりの揺れるヒップの弾力に、正平は再び股間を熱く滾らせた。

もちろんスタイルのよさも、美帆に負けていない。

キュッと引き締まったウエスト、ムッチリとした太股、膝から下の部分が長く、これまた外国人モデルのようなプロポーションだ。

真奈がプールサイドを一周し、正平の位置から真正面へと身体の向きを変える。その容貌を、正平は瞼に焼きつけるようにじっと見つめた。

セミショートの髪が、明るくて快活な真奈の性格にぴったり合っている。

猫の目のような黒目がちの瞳、すっと通った鼻梁、薄くもなく厚くもない唇はややクールな女豹といった印象を受けるが、それ以上に整った顔が、見る者の関心を捉えてしまう。

「き、きれいだなぁ」

正平は真奈に見とれながら、思わず抱いた率直な感想を呟いていた。

体育の授業は男子の場合、男性教諭が一人で受け持っているため、真奈との接触はほとんどない。

正平にとって、真奈はあくまで美帆に次ぐ二番手扱いだったのだが、もし彼女が担任だったら、順位は逆になっていたかもしれない。それほど真奈のルックスも肢体も、大きな魅力に満ち溢れていた。

「はい! あともう一往復よ!」

真奈がプール内に目線を送りながら、正平のいる場所にどんどん近づいてくる。

(ぼーっとしてる場合じゃないぞ!)

わずかに開かれた窓の隙間なら、記念館のときのように気取られる心配もないだろう。正平はポケットからデジカメを取り出し、すかさず電源をオンにした。

ファインダー越しに、真奈の股間が大写しになる。やや斜めに切れこんだVゾーンが、女教師のぷっくり膨れた恥丘を目立たせる。