二人の唯一の誤算は、愛理が関わってきたこと。
彼女が講師室を覗いていたことや、リボンの枷をきつく縛り直したことも、美帆はまったく知らず、正平から真相を聞いて目を丸くしていた。
もっとも美帆は、愛理が自分に仄かな憧憬を抱いていたことに気づいていたし、彼女が正平を陥れようと嘘をついていたことも、なんとなくわかっていたようだ。
「それなのに、あんなお仕置きをしたんですか?」
正平がぷくっと頬を膨らませると、美帆は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「何言ってるの。あなたには仕置きでもなんでもないでしょ? 私たちにとっては最初から予定どおりの行動だったし、柏木さんが本当のことを言っていようが言ってなかろうが、どのみち彼女がなんらかのかたちで関わってくるんだったら、もうこちら側に引きこむしかないんだもの。うまく収まって、ちょうどよかったじゃない」
正平は深い溜め息をついたものの、もちろん真実を知ったところで、美帆や真奈に嫌悪感を抱くことはいっさいなかった。
彼女たちには、何にも代え難い魅力がある。こんな夢のような学園生活を送れるなら、この程度の仕置きなどいくらでも受けたいぐらいだ。
こうして正平は、ほぼ毎日のように更衣室に呼び出され、美帆、真奈にこってりと精を搾り取られた。
愛理だけは納得できない顔をしていたが、自分も狂乱の宴に参加してしまった以上、その秘密を保守するため、美帆の言いなりになる他に選択する道はなかった。
最初は消極的だった愛理も、今では積極的に参加するようになっている。それはもちろん、正平の巨根に女を惹きつける魅力が少なからずあったからである。
元々性欲のあり余っていた正平だったが、ここのところはさすがに疲労感を覚えている。それでも二人の前に出れば、条件反射のようにペニスが勃つのだから、心身ともに悩殺されていることは間違いなかった。
正平は今日も自ら全裸になり、美帆と真奈の前の床へと寝そべる。
「ふふ。もう勃ってるわ。さあ、柏木さんいらっしゃい」
愛理とはこれまで三回ほどの情交を持っているが、最初は痛がっていたものの、今日は自ら率先して正平の腰に跨がってきた。
教室内では口を利くどころか、目さえ合わせようともしないのに、愛理はすでに発情した牝猫のような顔を見せている。
「あ……ン」
挿入の際、やはりきついのか、美少女は決まって顔を歪める。このときばかりは、正平は内心勝ち誇ったようにほくそ笑むのだ。
ゆっくりと腰を落とし、ペニスが根元まで膣内に埋没されると、愛理は頬を真っ赤に染め、深い溜め息をついた。
「はぁぁぁぁン。あっ……ダメ。動いちゃ」
その様子を見ながら腰を突きあげると、愛理が子犬のような喘ぎをあげる。
「江本君、あなたのは特別大きいんだから、もっと優しくしてあげないと。あまり無茶なことすると、あとできついお仕置きを受けることになるわよ」
「ご、ごめんなさい」
一応謝罪はするものの、この甘美な仕置きが受けたくて、美帆の怒りをわざと買うことも楽しみの一つになっている。
正平からは、もう盗撮癖はすっかりと消え失せていた。
そんなマネをしなくても、二人の女教師と美少女と淫らな関係を結べるのだから、そちらのほうに関心が移るのは当然のことである。
美帆は大股を広げた愛理の股間に指を伸ばし、クリトリスの包皮を剥きあげ、若芽を露出させた。真奈はその後ろで正平の陰嚢を優しく揉みあげている。
「あん、先生! ダメっ!!」
「ふふ。柏木さんも、随分と感度がよくなってきたわね。もうおつゆもこんなに溢れちゃってるし。今日あたりはアクメにまで達するかもしれないわ」
細い指が陰核をこねくり回し、そのたびに愛理の腰が跳ねあがる。
美帆はゆっくりと正平の顔に跨がると、すでに濡れそぼった股間を押しつけてきた。
「あン、あン、あン!」
愛理の隘路が肉胴をキューッと締めつけ、射精願望を一気に高まらせていく。正平は美帆の秘芯をたっぷりと舐りながら、至福の喜びに心酔していた。
だがその心の中には、決して不安が一つもないというわけではない。
(来年、もし男子生徒がたくさん入学してきたら。そしてその中に、自分よりカッコいい男子生徒がいたら、美帆先生や真奈先生は目移りして、僕は捨てられちゃうんじゃないだろうか)
そんな心配が、正平の心の中にいつも引っかかっていた。なにせ二人の性欲は、正平顔負けの凄まじさなのだから。
「あぁ、先生なんか変です!」
「いきそうなのね? いいわよ。いきなさい!」
愛理の腰の動きがひと際大きくなり、それと同時に強烈な圧迫感が下半身に広がっていく。
「江本君、まだ出しちゃダメよ!」
「ムグゥ~ウ」
真奈の言葉に、正平が喘ぎ声で答えた直後、愛理は絶頂への階段を昇りつめた。
「あ……あ……あ。いやぁぁぁぁぁ~あ!」
真奈の手によってペニスがすぐさま引き抜かれ、美帆とともに剛直がしごきたてられる。
「イグ! イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!!」
灼熱の溶岩流が尿管を突っ走り、正平は全身を蕩けさせるような甘美感にどっぷりと浸っていた。
なんという悦楽、なんという淫堕な瞬間なのだろう。
正平の不安が杞憂に終わるように、これからも自らの逸物で彼女たちを魅了していくしかない。