女教師たちの童貞いじり 美尻挑発の甘い罠

「あら? 自分で外せばいいじゃない」

「へ?」

「結び目はすごく固く締めたから、たぶん指じゃ外せないと思うけど、カッターで切れば外せるはずよ」

そう言いながら、愛理は勝ち誇った笑みを浮かべる。

正平はその時点で、なぜ彼女がリボンを固く結び直したのか、その目論みをはっきりと理解していた。

愛理は正平の手で自らリボンを外させ、美帆との約束を破らせようとしているのだ。リボンを持ち去ってしまえばいいものを、こういうかたちで罰まで与えてくるとは。

愛理の心に渦巻く嫉妬という怒りの凄まじさを、正平は垣間見た気がした。

「いい? 美帆先生と会わないって約束はまだ生きてるんだからね。もし破ったら、あなたの中学時代のことは全部バラすから!」

そう言い残し、愛理は早足に視聴覚室から出ていく。

正平は呆然としたまま、無様に変形した自身のペニスをいつまでも見つめていた。

視聴覚室での出来事から三日が過ぎ、美帆との約束の日まで、あと一日を残すのみとなった。

本来なら期待で胸を弾ませていたはずの正平だったが、彼にとってのこの三日間は、人生最大の苦行と試練になった。

ペニスの根元を縛るリボンの枷が思いのほかきつく、オナニーはもちろんのこと、放尿さえままならない。いつも下腹部の締めつけが気になって、何をしていても集中できないという有様だった。

何度リボンを外そうと思ったか。

だがその結び目は、愛理によって力任せに結ばれていたため、あまりにも固くて、指で解くことは不可能な状態だった。

この窮地から脱するいい案はないか。正平が次に考えたのは、はさみやカッターでリボンを切り、同じ型のリボンを購入したあと、それをペニスに括りつけるということだった。

しかし美帆のリボンは両サイドに黒い線が二本入っており、一風変わったデザインをしている。

正平は休憩時間、となりの席に座る女子に、それとなくリボンのイラストを見せながら尋ねてみた。

「ねえ、こんなかたちと色のリボン、どこかで売ってるの、見たことない?」

「う~ん、わかんない。新体操部の子は、よくリボン使ってるけど。よかったら私が聞いてあげようか?」

「あ、いやっ。いいんだ、いいんだ! 忘れて!」

このことが愛理の耳に入ったら、元も子もない。明らかにいぶかしむ女生徒に、正平はただ泡お喰うばかり。放課後、町のデパートにも足を運んでみたのだが、いくら探しても、同じ型のリボンはどこにも売っていなかった。

外したい。しかし一度外してしまえば、それは美帆との次の約束を自ら放棄することになる。その葛藤に、正平は心底苦しんだ。

学校に行っても、教師の話などはまったく耳に入らない。体育の時間は、身体の調子が悪いと保健室に逃げこむ。

しかも授業中は、愛理の視線をいつも背後に感じ、まるで監視されているようで、気分的にも落ち着かなかった。

正平はいつも前屈みのような姿勢でいたが、それでも愛理の前では決して苦痛の表情を見せず、あくまで平静を装っていた。

辛そうな顔をしていれば、当然愛理はペニスの枷がまだ結ばれている状態だと勘ぐるだろう。それは即ち、正平が美帆に会いにいく意志があることを、自ら証明してしまうことになる。

リボンはすでに自分の手で外しており、美帆と会う気はまったくない――。

愛理と交わした約束を選択したのだと、そう思わせなければならない。

だが正平にとって何より一番辛かったのは、自分の意志とは無関係に、日に日に性欲が溜まっていくことだった。

ただでさえ精力絶倫の正平である。ちょっとでも淫らな妄想をしただけで、ペニスが屹立し、根元がキリキリと痛んだ。

三日目を迎えると、歩いているだけでもペニスがパンツに擦れて勃起し、そのたびに正平は身体を丸めながら顔を歪めた。

(明日だ! 明日になれば、この苦しみから解放されるんだ!)

その日の晩、正平は昂奮とペニスの違和感からまんじりともせず、ほとんど寝つけないまま朝を迎えた。

期待半分、不安半分で学園に赴いた正平だったが、やはり一番危惧するのは愛理の存在だった。

もちろん彼女は、今日の美帆との約束を知っている。

しつこく釘を刺してくるのではないか、何かしらの妨害に走るのではないか。

大きな懸念を抱えたまま授業を受けた正平だったが、予想外にも愛理からの接触はなく、変わった素振りはまったく見受けられなかった。

休み時間に愛理の様子を窺っても、彼女は正平を少しも見ようとしない。

視聴覚室で正平が誓った言葉をようやく信用したのか、それとも、もう関心がなくなったのか。愛理の本心がまったく読み取れなかった。

(柏木さん、どうしたんだろう? 昨日までは、僕のほうをチラ見することも多かったのに……。逆になんか怖いな)

心の隅に不審感を抱きながらも、時間は経過し、ついに待ち焦がれていた放課後がやってくる。

授業終了のベルが鳴り響いても、正平は椅子に座ったまま、愛理の行動を横目でじっと観察していた。

愛理はとなりの席の女子と談笑しながら、鞄とスポーツバッグを手に取り、椅子から立ちあがる。そしてそのまま、教室の出口へ向かって歩いていった。

そのときも愛理は正平に対し、まるで興味がないかのごとく、振り返ることもしなかった。