彼女が制服を脱いだら 清楚な学級委員と快活巨乳同級生と女教師

早く舌を挿し込んで、まみをより深く味わいたいような、あまり急いではもったいないような相反した気持ちが胸の中をぐるぐると巡る。終わらせたくないから、始めたくない、そんな矛盾を抱えながらも、やはり我慢できずに舌先で唇を割る。

ひんやりとした唇の内側は信じられないほどに熱かった。舌を挿し込むと、ほのかに甘みを持った熱い唾液が口の中へと流れ込んでくる。

くちゅっ、ちゅっ、ぷちゅっ。静かな教室に唾液を交歓する水音が響いた。

まだ冷えたままの唇を、舌先で拭うと、まみは「あっ……」と小さな吐息を漏らして、びくんと身体を奮わせた。そのまま、硬くした舌で下唇を口角まで辿っていくと、半開きの唇からほうっと熱い息が吐き出される。

唇が離れると、額を付けあったまま、どちらからともなく笑いあった。

「どうしよう、キス、気持ちいいよ……」

「ぼくも……気持ちよすぎて……胸が苦しい」

まるで磁石の極のように引き寄せられた唇が、またすぐにぴったりと重なりあう。

(好きなコとするキスって……こんなに気持ちがいいんだ……)

上下の唇でまみの下唇を軽く挟んではむはむと甘噛んだ。舌べろを伸ばして上唇の輪郭をつーっと辿る。どれだけ味わっても少女の唇は飽きることがない。

「んっ……んちゅっ……」

寿治の二の腕辺りを軽く掴んでいた少女の手にぐっと力が籠もったかと思うと、舌先が遠慮がちに入り込んできた。

(まみちゃんが……積極的になってくれてる!)

少女もまた、自分を求めてくれているという事実を行動で示され、感激で胸がいっぱいになった。

情熱に応えるように、舌を絡め返して、舌表を擦り合わせると、ほんのわずかに粒立った味蕾の感触が、スパイスとなって性感を加速させる。

「はぁ……なんだか身体が熱くなってきちゃったよ……」

「本当だ、すごく熱くなってる」

少女の頬に手を当てると、内側からの熱がじんわりと伝わってきた。その温度を確かめるように、唇で頬や額をそっと撫でると、その度に少女は小さな唇から熱い吐息を漏らす。

「寿治くんの手も……唇も、すごく熱くなってる」

「うん、なんだか少し熱くなってきた。コートだけ脱ごうかな。まみちゃんも……脱がない?」

「ん……」

寿治がコートを脱ぎ捨てると、まみもダッフルコートのトッグルに手をかけた。外し終えると、そのまま身体から剥がして脇へと置く。

「脱ぐとやっぱり寒いね」

タートルネックのニットとスカートという格好になったまみは腕を交差させて自分の身体を掻き抱くと、二の腕を擦った。

「大丈夫、抱き合えば寒くないよ」

タートルネックニットで強調されたバストに、どきどきと胸を高鳴らせながら抱き寄せると、ぎゅうっと強く抱きしめる。

こうして抱え込むと、まみの身体は華奢だった。すっぽりと腕の中に納まってしまうのがいまさらながらに『女のコなんだ』と感激してしまう。

(どうしよう、本当は……もっと触りたいんだけど……)

肩も腕も背中も小さいのに、胸だけが大きく膨らんでいた。しかもその魅惑的な膨らみは、少し身じろぐ度に、ぽわぽわとたわんで、その存在を主張するのだから、たまらない。そこに触れたいという情欲ばかりが高まっていく。

(でも、この間……それで気まずくなっちゃったんだし……)

前に、キスから先を拒まれたことが、寿治を躊躇させていた。

もしもまた、拒否されてしまったら。立ち直れないかもしれない。けれど、今日のまみはこの間とは違うのも事実だった。自分から舌を絡め、無防備に身を投げ出してくれている──。

どこまで進んでいいのか、迷いあぐねていると少女が寿治の首に腕を伸ばして、ぎゅっと抱きついた。耳元にふっと熱い息が吹きかかると同時に、はにかんだ囁き声が耳朶をくすぐる。

「……寿治くん、あのね……いいよ。わたし、今日はもう、覚悟が……できたから」

「えっ……本当に……?」

「うん、寿治くんと、もっと近くなりたいの。でも、まだちょっとだけ怖いから……優しくしてね」

「まみちゃん! 優しくするよ、ぼく、優しくする!」

脇下から手を挿し込んで少女を強く抱きしめ返すと、もう一度くちづけた。

むにむにと唇を押し付けて舌と舌とを擦り合わせると、口中に生まれる喜悦の、あまりの大きさに三半規管が狂ったように視界がくらくらと揺れる。

まみの舌の蕩けそうな柔らかさに感激しながら、右手をタートルネックニットに包まれたバストの上に置く。

(あぁ、これだぁっ……)

以前、一度だけ触れたことのある恋しい少女の膨らみ。宝物を撫で愛でるようにそっと指先に力を入れると、純な優等生はビクンと身体を硬くした。

「大丈夫? 怖い?」

「んっ、大丈夫だよ。それよりも……なんだか胸がドキドキしてる……ねぇ、ほら、わかるでしょう?」

まみは、寿治の手が自由に動けるように、自分の腕を身体の側面に下ろすと、胸をつんと突き出した。

(まみちゃん、本当にぼくに許してくれるんだ……)

感激に胸を震わせて、正面から手のひらでまみの膨らみを包み込むと、とくんとくん、と心臓の鼓動が伝わってくる。

「本当だ、まみちゃんの鼓動が伝わってくるよ」

「ん……わかる?」

「うん、心臓がとくんとくんってしてる……」

胸の膨らみの奥から伝わるかすかな鼓動が手のひらを震わす。