少女が達したと同時に、ただでさえ締まりのいい少女の狭穴がぎゅっと収縮した。
精液を搾り出すかのように、陰茎全体がぎゅうぎゅうと絞り込まれて、爆ぜそうな快感が脊髄に迸る。
(や、やばいよ、なんだ、この気持ちよさ……)
快感に突き動かされるように、まだぶるぶると痙攣を続けている少女の柔腰を掴むと、ペニスを突きたてた。
「あっ……んんっ……あぁっ……」
気を遣ったことで身体の緊張が解けたのか、まみの膣道はいっそう馴染みがよくなっていた。奥へと押し込めば、陰茎表皮を濡れ粘膜がぞわぞわとくすぐり、引こうとすると、膣ひだがペニスにねっとりとまとわりついてくる。
「あぁっ、まみちゃんっ……まみちゃんのおま○こ、気持ちがいいっ……」
さっきまでの遠慮はすっかり忘れ、ただただ本能の赴くままに腰を打ちつけると、睾丸から精液がぐいぐいと迫り上がり、ますます剛直は張りを増していく。
「あっ……あぁ───っ!」
理性がきかない。ただひたすら本能に突き動かされるまま、腰を抜き差ししていると、少女が甘えるように手を伸ばした。
強く抱きつき返すと、パンパンと激しく音を鳴らして腰を突きたてる。
「イ、イクっ!」
下腹部で小爆発が起きた。慌ててペニスを少女から抜き取った次の瞬間、淫嚢がぐぐぐと持ち上がり、先端からどくっと熱い精液が溢れ出す。
どぴゅ。
半熟卵のような濃い白濁液が飛んでまみの太ももへと着地した。
「ご、ごめん、まみちゃん、出ちゃった……」
「嬉しい……」
出された精液を見ると、まみの破瓜の血が混じってうっすらとピンク色がかっていた。机の中に入っていたポケットティッシュで拭うと、まみの身体を抱き起こす。
「なんか……いけないことしちゃったね、わたしたち」
まみは教室をぐるりと見回すと、恥ずかしそうに微笑んで乱れた衣服を直した。
「いけないことをしたのは、ぼくだよ。でも、ごめん、我慢ができなくって……ねぇ、まみちゃん、ぼく、まみちゃんのことが好きなんだ、お願いします、付き合ってください」
「いいけど……でも……」
まみがふと視線を逸らした。その先にあるのは亜季の席だ。
「ちゃんとする。ちゃんと亜季ちゃんとは別れる。だから、まみちゃん、待ってて」
「寿治くん……」
まみは少し考え込むように、下唇をきゅっと噛んで黙り込んだ。そしてゆっくりと顔をあげると、寿治の顔を真剣な面持ちで見上げる。
「わたしも、寿治くんのことが好き。そうじゃないと、こんなことしないもの……だから、亜季ちゃんには悪いけど、わたしだって寿治くんと付き合いたい」
両思いだったのだ! まみの本心がようやく知れた喜びに胸が沸き立つ。
「まみちゃん、ぼく、ちゃんとするから待ってて。すぐに……年内にはなんとかするから」
「うん……ありがとう。でも、そんなに焦らなくてもいいからね、亜季ちゃんの気持ちもあるだろうし」
まみは寿治の頬に手を伸ばすと愛おしげにさすった。その優しさ溢れる手のひらの感触に、心がじんじんと熱くなる。
窓の外からは静かな月光が差し込んでくる。
(こんな幸せなクリスマスイブは初めてだ……)
鼻の奥がつんと痛むほどに冷えきった教室で、まみの手だけが温かだった。
第五章 大晦日 美術室で恋人と年越し騎乗位 秀才の潮吹きアクメ
「おかしいなぁ、携帯電話が壊れちゃったとかかなぁ。でもだったら、家に電話してくればいいわけだし……」
年の瀬も迫った十二月三十一日。
クリスマスイブの日からもう一週間近くが経つというのに、なぜか亜季と連絡が取れないでいた。電話を鳴らせばコールはするが、早々に留守電に切り替わってしまう。何度かメッセージを吹き込んだが、コールバックもない。
「イブも連絡するって言って、結局来なかったしなぁ……」
亜季とは別れると、まみと約束をしたというのに、連絡が取れないのではどうしようもない。
(っていっても、後延ばしになるのもそれで悪くはないんだけど……)
もとより、亜季が嫌いになったわけではない。むしろ、好きか嫌いかでいえば、好きなのだ。まみと別れると約束してしまった手前、いつかは別れを告げなくてはいけないことはわかっているが、そのいつかが来ないといいとも思っているのだから、勝手なものだ。
(はぁ……どうしたらいいのかなぁ……)
かといって、いつまでもまみを待たせておくわけにもいかない。
「はーぁ……」
自分のふがいなさに思わずため息をつくと、インターフォンが鳴った。
「はーい」
玄関のドアを開けると、そこに立っていたのはまみだった。今夜は一緒に初詣に行く約束をしていたのだが、まだ時間が早いし、そもそもなぜ制服を着込んでいるのか──。
「あれ、どうしたの?」
「それが、明日の餅つき大会の準備でミスがあったみたいで、ちょっとだけ学校に行かないといけなくなっちゃったの。たぶん、そんなに時間はかからないとは思うんだけど……初詣の待ち合わせの時間、ずらしてもらってもいいかな」
いったいどうしたのか尋ねると、急いでいるらしくまみは早口で説明した。
「ええっ、今から? それは大変だね」
寿治の学校は、毎年元旦に行われる地域の餅つき大会の会場になっていた。基本的な準備は近隣住民や商店街の人々が取り仕切ることになっているが、クラス委員のまみには、その仲介役の仕事があるようだった。