「えっ! いいの!?」
「うん……なんだか、してあげたいっていうか……寿治くんが気持ちよさそうなところを見てたら、もっと気持ちよくなって欲しいって思ってきちゃって……そういうのってヘンかな?」
「ヘンじゃないよ、すっごく嬉しいよ、まみちゃん!」
「えへへ、じゃあ……」
まみは母性を感じさせる優しい眼差しを寿治に送ると、カリ首を手で支えたまま、ゆっくりと唇を近づけた。
「なんだかすごくドキドキしちゃう……」
「本当だ、まみちゃんの心臓、ドクドクってしてる」
ペニスに唇が触れる直前で、まみは寿治を上目遣いで見上げると、はにかんで笑った。俯いた姿勢のため、膝に溜まってたぷたぷとたわむまみの乳房に手を伸ばすと、その膨らみを包み込む。
「こんなの、初めてだから……」
まみは最後まで言い終えぬうちに、キスするように亀頭の先っぽへと唇をつけた。
鈴口に、ちろっと濡れた舌が当たる感触が気持ちよく、ぶるっと身震いをしてしまう。
(うわぁ、まみちゃんがおちんちんにキスしてくれてる……)
憧れの少女がペニスを口愛撫してくれるだなんて。まさかの感激に、胸がじんと熱くなる。
「ん……ちゅ……くっ……」
まみは、剛直の先端につけた唇を半開きにすると、少しずつ奥へと飲み込んでいった。熱くぬるぬるとした口内へと迎え入れられる気持ちよさに、睾丸がざわざわとざわめいた。
「あぁ……すごい気持ちいい……」
ずくずくに濡れ湿った口内へペニスが咥え込まれた快感はもちろんのこと、相手の少女がまみだということにひときわの感動があった。
堪えきれずに少女の後頭部に手を回すと、少女は見上げた目をそっと細めた。
大丈夫、もっと気持ちよくなって。少女の思いがテレパシーで伝わって来た気がして、温かな気持ちが胸いっぱいに広がる。
根元近くまで肉竿を咥え込んだ後、少女は一旦唇を離した。
「んんっ、全部はなかなか口の中に入らないね……」
「無理……しなくていいからね」
「ううん、大丈夫」
黒髪が似合う幼顔の少女は、手で陰茎を支えると、顔を横にして根元に舌を伸ばした。ソフトクリームを舐めるかのように、舌でれろりれろりと辿っては、だんだんと先端に向かって這い上がっていく。
(うっ、くうっ、まみちゃんの口の中、すごい気持ちいいっ……)
剛直の側面や裏筋をジグザクと蛇行する舌先が通り過ぎる度に、強烈な愉悦が生まれた。口淫のもたらす激しい喜びに、膝がガクガクと震えてまみの後頭部を掴む手に思わず力が入ってしまう。
「あ……あぁうっ……」
「男のコも、気持ちいいと声が出ちゃうんだね、嬉しいな」
まみはふっと目を細めると、またも先端をぬぷりと唇で包み込んだ。
さっきより幾分か要領を掴んだのか、口内粘膜をぴっとりと陰茎に貼り付けながらも、舌だけは絶え間なくレロレロと動かして、裏筋辺りを刺激してくる。
「あっ、そんなことしたら出ちゃうよ……」
「いいんだよ、もっと大きな声を出して」
寿治としてみたら、精液が漏れてしまう、というつもりで口にしたのだが、まみは声が出るということと誤解したようで、頬がきゅっと内側に凹むほどに強くバキュームするのだが堪らない。
(あぁっ、やばい……このままじゃ、本当にまみちゃんの口の中に出ちゃうよ……)
どろどろの唾で満たされた口腔でぎゅっと締め付けられながら、頭を上下させられると、酩酊したかのように頭が眩み、腰の奥が熱くなってますます射精欲が高まっていく。
もっとまみの口を味わいたいという思いと、このままでは達してしまうという焦りとが頭の中をぐるぐると交錯する。
「んんっ……はぁ……んちゅっ」
まみもまた、興奮が増しているように思えた。
一心不乱に口を使うその可愛らしい顔には、女の歓びを知り始めた色艶が滲み溢れ、すっと細められた目は、男根を嬲る恍惚にしっとりと潤んでいる。
陰茎表皮をねっとりと這い回る舌べろは柔らかく、その表面の粒立った味蕾が快感神経を快くくすぐる。精液を誘い出すような唇の往復運動に、全身のうぶ毛が総毛立ち、少しでも油断すると発射してしまいかねない。
(あぁっ、もっと舐められていたいけど……このままじゃイっちゃうよ……)
まみが強くバキュームした瞬間、腰奥がふつふつと沸騰するかのように沸き立ち、睾丸がぐぐっと迫り上がった。
「ま、まみちゃん、ちょ、ちょっとストップっ!」
慌ててまみの後頭部にかけた手に力を込めると、全身の気力でもって引き剥がした。きょとんとした顔をしているまみに素早くくちづけると、脇下から手を挿し込んで立ち上がらせる。
「まみちゃん、もう、ぼく、我慢できないよ、まみちゃんが欲しいっ!」
まみをぎゅっと抱きしめると、そのまま机の上へと押し倒した。
「あっ……や、寿治くん」
「いいよね、ね、まみちゃん、まみちゃんの全部が欲しいんだ!」
額や頬や瞼や唇に嵐のようなキスを連打して叫ぶと、まみはぎゅうっと寿治を抱きしめ返した。
「いいよ、わたしの全部、寿治くんにあげる……」
「ありがとう、まみちゃん。ぼく、まみちゃんのこと、大切にするから……」
まみの唇を強く吸い返すと、まみのスカートをめくりあげて、両足を持ち上げて腰位置を合わせた。
肩から尻までがかろうじて机の上へと乗った状態で心許ないが、もう気遣っている余裕もない。そんな寿治を濡れた目で見つめるまみにもう一度、くちづけると、ペニスの根元を手で支えて、まみの中心へと腰を挿し込んでいく。