(うわぁ、すごい眺めだ……)
まみが腰を前にスライドさせる度に、セーラーブラウスからはみ出した胸が弾んでリバウンドする。下から仰ぎ見ると、ゆさゆさと揺れる巨乳の奥に、幼顔の少女が一生懸命に振る姿がばっちりと窺えて、さらなる興奮を煽る。
「はぁ……、なかなか上手く動けないね」
まみが困ったような笑みを浮かべて首を傾げた。
「うん、いいんだ。十分に気持ちいいよ」
「うーん。ね、ひょっとしたら、こっちのほうが動きやすいかも」
まみは少し腰をあげると、今度は四股踏みのような体勢でしゃがみ直した。めくれあがったスカートの奥に接合部が見えて胸がドキリと高鳴る。
「あ、やっぱり、こっちのほうが動きやすい」
まみは膝を使って腰をグラインドさせるとにこりと微笑んだ。そのままリズミカルに腰を上下させ始める。
(う……わぁ、すごい……気持ちいいっ)
さっきまでとはまるで違った。膝が自由になったことで、動きやすくなったのか、円滑かつ艶かしい動きでまみの腰がくねり始めた。
「はぁ、なんだかこの体勢、おちんちんが出たり入ったりしてるのが、すごくよくわかる……」
まみは亀頭がすっぽ抜ける限界まで腰を持ち上げると、柔らかな尻を寿治の下腹部にぶつけるように一気に腰を下ろした。浅く深く浅く、まみが身体を上下させる度に、ぬるぬるの膣道がペニスを往復し、粒立った内襞が陰茎をくすぐりねっとりと絡みついてくる。
「まみちゃん、初めてなのに、すごく上手だ」
「ん……上手なんかじゃないよぉ……」
バレーボールで鍛えた太ももと膝のバネはさすがのものだ。しかも、慣れて少し愉しむ余裕が生まれたのか、腰を持ち上げ亀頭だけを膣粘膜で包み込み、カリ首を責めたり、ゆっくりと根元まで下ろす時にくねくねと動きを加えるのだからたまらない。
脳髄が沸騰するような快感に精巣の中の精液が早く出たい出たいと騒ぎ始める。
翻弄するような動きに耐えきれずにまみの尻に手を当てると、下からピストンの手助けをするように持ち上げる。
パン、パン、パン。寿治のぬらついた肉竿がまみの中に出たり入ったりを繰り返す。渾身の力で腰を引き、また打ちつける度に、激しい打音が響き、互いの生殖器が擦れあって猛烈な快感を生んでいく。まさに本能の赴くままの交歓に、寿治の牡が昂っていく。
まみもまた、寿治の歓喜に呼応するかのように高まっていった。
「はぁっ……寿治くん、なんだかわたし、すごくよくなってきちゃったよぉ……」
「えっ、本当!? イケそうだったら一緒に行こう。ぼく、まみちゃんと一緒にイキたいんだ、だから、まみちゃんがイクまでがんばって耐えるから!」
「んっ……」
さらにまみの性感を高めようと、セーラーブラウスから丸出しの胸に手を伸ばすと、ピストンに合わせて激しく揉みしだいた。硬く尖った乳首をきゅうっと捻りあげると、膣がぎゅっと締まってまた愛液が溢れ出す。
ただひたすらに腰を打ちつけあっていると、時間の感覚も場所の感覚もだんだんと薄れてきた。ただ腕の中の愛おしい恋人の身体だけが現実で、そこに存在している唯一のもののようだ。
「はぁっ、はっ、はっ……あっ、わたし、またイキそう……かも」
「……ぼくも……ぼくももう、イキそうだよっ」
もう限界だった。欲望の塊が出口を求めて、腰の奥でぐるぐると渦巻いている。頭の中でチカチカと閃光が点滅し、快感を求める腰は勝手に動いてまみの股間を凄まじい勢いで往復する。
「んっ……あぁっ……あぁっ……イクっ」
一足先に、まみの膣口がぎゅうっと絞れ、狭窄が始まった。
ぐぐぐ、と内側へとバキュームされる快感に、精液が睾丸からぐっと絞り出されて精道を駆け上がっていく。
「あっ……イクっ!」
くらくらと眩暈がするほどの快感の中、下腹部でふつふつと渦巻いていたマグマが鈴口で爆ぜた。甘い痺れが脳内で爆発し、同じく絶頂に達した少女の中にどくりどくりと精液が注ぎ込まれる。全身を細かく痙攣させたまま、まみは寿治の胸の中へと倒れ込んだ。
元日の朝は清々しい日本晴れだった。
可愛らしいチェック柄の紬の着物に身を包んだまみに見惚れながら、校庭で行われる餅つき大会に行くと、絵里子もまた、梅の花が染め出された上品な小紋姿だった。
「先生、明けましておめでとうございます。うわぁ、先生、綺麗!」
「まみさんもとても綺麗、似合ってるわ。ね、山川くん、ますます惚れ直しちゃうんじゃないの?」
「もうっ、先生、冷やかすのはやめてくださいっ」
「うふふ。先生、寿治くんってば、ここに来る道々、ずーっと褒めててくれたんですよ」
「もうっ、まみちゃんまで……ちょっとぼく、餅つきに参加してきますっ」
気恥ずかしさに逃げようとしたその肩をつんつんと誰かに突かれた。
「あっ、亜季ちゃん」
亜季もまた振袖姿だった。薄ピンクを基調とした花柄は亜季の華やかな雰囲気をいっそう引き立てていて、首元に巻いた真っ白いファーもふわふわして可愛らしい。
「明けましておめでとう、トシくん。今年もよろしくね」
「あ……うん……よろしく……」
まみの反応を横目で気にしてたじろぐと、まみが一歩前に出て亜季に言った。
「寿治くんは、わたしと付き合うことになったから」