新妻【贖罪】 私は牝になる

下腹部の奥で生じた愉悦が、ペニスの抜き差しに合わせて急速に成長している。痛みが消えてしまったことは、今の美帆にとって不幸以外の何物でもなかった。

「あううっ、動かないでください……ひッ……あッ……ああッ」

「またイキそうなんでしょう? イクときは教えてください」

酒井がまっすぐに目を見つめながら命じてくるが、そんな言葉を口にできるはずがない。すると腰の動きが少しだけ速くなり、巨大なカリで膣壁を擦られる感覚が大きくなっていく。

「だ、駄目っ、ひッ、もう駄目です……ひッ……あひッ……」

潤んだ瞳で懸命に訴えるが、腰振りのスピードはますます速くなってしまう。

「どうかされましたか? そんなに汗を掻いて、顔が真っ赤ですよ」

からかいの言葉をかけられて、膣の奥を抉られた瞬間、またしても気が遠くなるほどの愉悦が湧きあがってきた。

「ひああッ、だ、駄目っ……あッ、あッ、やめ──くううぅぅぅぅぅッ!」

耐えようとしたけれど、我慢しきれずまたしても絶頂に達してしまう。だが、下唇を強く噛み締めて、イク瞬間の喘ぎ声だけはなんとか抑えこんだ。

「またイッたんですね。まったく感度のいい奥さんだ」

酒井はいまだに射精する気配を見せず、しつこくペニスの出し入れをしている。信じられないことに、まだセックスを続けるつもりらしい。

(ああ、いやよ……この人、まだ……)

夫ならとっくにコンドームのなかに精を噴きあげて、今ごろはいびきをかいている頃だろう。それなのに、酒井は涼しい顔で腰をグイグイ振りたててくる。中年男の驚異的な精力とねちっこいセックスに、初心な美帆はすっかり圧倒されていた。

「奥さん、もう一度キスさせてくださいよ」

「や、駄目……駄目です──はむううっ」

再び唇を奪われて、抗う間もなく舌をねじこまれてしまう。

身体は穢されても唇だけは守りたい。そんな新妻のささやかな願いは踏みにじられ、夫としか交わしたことのないディープキスで口内を舐めまわされていく。

(いや、いやっ……そんな、気持ち悪い……晃司さんっ)

眉間に縦皺を刻みこみ、おぞましい接吻に耐えようとする。しかし、中年男は執拗に口腔粘膜をしゃぶりまわし、挙げ句の果てに舌を搦め捕られてしまう。

「はむぅぅっ……ンっ……ンンっ」

もちろん、こうしている間も剛根を抽送されて、絶えず魔的な愉悦を送りこまれている。男の胸板が乳房を押し潰し、しこった乳首を刺激されるのもたまらない。

「ンンンっ……あふっ……ンくっ……ンくっ……」

口内に唾液を流しこまれると、わけがわからないうちに嚥下していた。腰が浮きあがりそうになり、とてもではないが平静でいられない。二度の絶頂で過敏になっている粘膜が勝手に蠢き、中年男のペニスに絡みついていく。

「ふぅっ……奥さんの口は最高に美味しいですよ」

「ンはぁっ……ああっ、いや……も、もう許してください……ひああッ」

三度目の高波が迫ってきて、美帆は泣きながら懇願していた。このまま責められ続けたら、頭がおかしくなってしまいそうだ。

「オマ○コがいやらしく締まってるじゃないですか。もしかして、またイキそうなんですか? イクと言えるようになるまでやめませんからね」

中年男の脅し文句すら、愉悦を高めるスパイスになってしまう。全身が性感帯となり、鼓膜が振動しただけでも新たな華蜜が分泌される。

「ひッ、ひッ、だ、駄目っ……そんな、激し……ひいッ、あひッ、駄目ぇっ」

「イキそうなんでしょ? ほら、言ってください。言うんですよ!」

勃起した乳首を摘まれながら激しくピストンされると、頭のなかが血のような真紅に染まっていく。

グヂュッ、グヂュッ、ジュボッ、ジュボッ──。

そのまま根元まで叩きこまれて子宮口を圧迫された瞬間、貞淑な新妻はたまらず泣き叫んでいた。

「うひいッ、もう駄目っ、い、イキます、ひいッ、あひああぁぁぁぁぁぁぁッ!」

ついに自分の口で絶頂を告げながら、三度目のアクメに追いあげられてしまう。膣がキュウッと収縮して、逞しすぎる男根をこれでもかと締めつけた。

「くっ……よく言えましたね。ご褒美をさしあげますよ」

さすがに射精感が高まってきたらしく、酒井は薄くなった頭頂部を真っ赤に染めてラストスパートの抽送を開始する。媚肉に包まれた肉棒は限界まで膨張して、今にも暴発しそうになっていた。

「もうすぐですよ。ううっ……たっぷり注いであげますからね」

「ひッ……ひッ……駄目っ、なかは駄目です、ひあッ、なかは許してくださいっ」

妊娠の恐怖に襲われて、必死に懇願の言葉を繰り返す。しかし肉体は意思に反して高まり、膣の奥から大量の華蜜が溢れだしていた。

「ひいいッ、やだ、濡れちゃう、いやなのに、ひああッ、やめ……おかしくなる、私、ああッ、もう駄目っ、またイッちゃう、うひああぁぁぁぁぁぁッ!」

中出しの気配を感じながらも、あっという間に四度目の絶頂に達していく。イキ癖のついた身体は異常なほど過敏になり、いとも簡単に昇ってしまう。

「またイッたんですか? 清純そうな顔をして、まったく淫乱な奥さんですね」

「ひッ……ひッ……やめて、もう……もう狂っちゃうっ」

「くおっ、また締まってきた。奥さんのオマ○コ、また締まってきましたよ」