新妻【贖罪】 私は牝になる

膝立ちになって腰を完全に浮かせると、股間の真下で逞しすぎる肉柱がそそり勃った。刺激を求めて蠢く陰唇から、愛蜜がトローッと滴り落ちて亀頭を濡らす。

「ああ、私……もう……もう……」

膜がかかったような瞳には、もはや鎌首をもたげた剛根しか映っていなかった。

ここが自宅ではなく、みすぼらしい旅館の一室だということが、新妻の気持ちを大胆にさせたのかもしれない。

「黙ってれば旦那さんには絶対にバレません。なにしろ出張中じゃないですか。やせ我慢しても、いいことはありませんよ」

美帆は虚ろな瞳を宙に漂わせて、ゆっくりと腰を落としはじめた。

「あうっ……は、入ってくる……あっ……あううっ」

亀頭の先端が触れたと思ったら、陰唇が勝手に開いて吸いついてしまう。

巨大な肉の実を呑みこむと、唇の端から透明な涎が垂れ落ちた。長大なペニスの先端だけなのに、待ち望んでいた愉悦が全身にひろがっていく。

(私、自分からなんて……ああ、いやらしい……)

絶対にしてはいけないことだと、頭の片隅ではわかっている。それなのに膣口はカリの裏側にしっかりと絡みつき、奥へ引きこむように蠢いていた。

「フフフッ、ようやく素直になってきたみたいですね。やっぱり私のチンポが欲しかったんでしょう?」

「い、いやぁ……言わないで……」

挿入するように命じられたわけでもないのに、はしたない騎乗位で繋がってしまった。徹底的に焦らされ続けて心神喪失状態だったとはいえ、夫以外の男根を自ら受け入れてしまうなんて……。

(晃司さん、許してください……私は……美帆は、もう……)

後悔の念が湧きあがってくるが、肉体は完全に反応している。今さら後戻りすることなどできるはずがない。媚肉は歓喜に打ち震えて、催促するように愛蜜をダラダラと垂れ流していた。

「奥さまは子宮口を突かれるのがお好きでしたよね。根元までずっぽり咥えて、好きなだけ味わっていいんですよ」

中年男の誘惑はあまりにも魅力的だった。美帆は罪悪感に駆られながらも、さらに腰を落として長大なペニスをズブズブと呑みこんでいく。

「はううっ、太い……あっ、あふっ、太いのが入ってくるぅ……あむううっ」

太幹が根元まで埋まり、目の前で眩い火花が四散する。亀頭の先端が子宮口を圧迫し、たまらずローションまみれの身体をのけ反らせた。

「ううっ、駄目っ、い、いいっ……すご……あッ、あッ、駄目っ、ああああッ!」

鮮烈な感覚が突き抜けて、あっという間に一回目の絶頂に達してしまう。

しかし、酒井は小さなアクメなど完全に無視すると、熊のような手で乳房を揉みしだいてくる。そうやって柔肌をヌルヌルとマッサージしながら、乳首を摘みあげてはやさしく転がすのだ。

「あっ……あっ……あっ……それ……やンっ、ああっ」

美帆は思わず腰をくねらせて、剛根をギュウギュウと絞りあげる。すると、いきなり勃起した乳頭を指の腹で押し潰された。

「ひあッ、だ、駄目です、乳首……ひうっ、痛っ──ンああっ」

「痛いけど気持ちいいんでしょう? 奥さんはマゾっ気が強いから、これくらいのほうが感じるんですよ」

酒井は好き勝手なことを言っているが、満更デタラメでもない。絶妙な痛みが被虐感を刺激して、倒錯的な快感を膨張させる。乳首を苛められるたび、子宮までもがジーンと甘く痺れるのだ。

さらに酒井はシャンプーの隣に並べてあった黒いバイブを手に取り、新妻のヒップを抱えるようにしてアナルに押し当てた。

「ひやっ……な、なにを?……あっ……あっ」

中年男の極太ペニスを挿入されているだけで、すぐにでも昇りつめそうな強烈な愉悦がひろがっている。それなのに、バイブの先端が肛門を軋ませながら、メリメリと沈みこんできた。

「ひむむっ、無理です、入ってるのに……うむううっ、太いの駄目ぇっ」

「心配しなくても大丈夫ですよ。人妻の身体っていうのは、奥さんが思ってるよりも、ずっと貪欲でいやらしいんです」

酒井はローションのヌメりを利用して、ついに男根を模したバイブをお尻の穴に埋めこんでしまう。

「ぐううッ……はっ……かはっ……ううっ、く、苦しい……」

先ほどまでの快楽が、一瞬にして激痛へと変化する。目の前が真っ赤に染まり、まるでロストヴァージンのような痛みが全身を貫いた。

「くぅっ、痛い、お尻が壊れてしまいます……うぐぐっ」

「静かに息を吐きだしてください。すぐ太さに慣れてきますからね」

藁にもすがる思いで、中年男の言葉どおりに息を何度も吐きだした。すると不思議なことに、肉が裂けそうな激痛は見るみる消え去り、倒錯的な愉悦だけがクローズアップされてくる。

「ンああっ、私の身体、おかしいわ……あンっ、や、怖いのに……あああっ」

常軌を逸した愛撫に性感が蕩けていく。恐ろしくて仕方がないのに、太幹を咥えこんだアソコからは華蜜がダラダラと溢れてしまう。

「怖がることはありません。オマ○コとアナルに咥えてるんですから、感じるのは当然です。さあ、お好きなだけ腰を振ってください」

逞しすぎる剛根で串刺しにされている今、男の言葉は絶対だった。美帆は陵辱者に言われるまま、悩ましく腰をくねらせていく。

「あンっ、いや、こんなのいやです……あっ……あっ……いやぁっ」