新妻【贖罪】 私は牝になる

「あううっ、やっ……いっ……ンンンッ!」

下唇を噛み締めて耐えようとするが、押し寄せてくる悦楽の波には抗えない。またしても小さなアクメに達して、裸身を小刻みに震わせてしまう。

(そんな、どうして? 私……二回も……)

男の指を引き抜くと、マットの隅にぺたりと座りこむ。

多少なりとも欲求が解消されたことで、思考能力が若干回復していた。夫に対する罪悪感が膨らみ、双眸から溢れだした涙が頬を濡らしていく。

今日はまだ一度もイカされていないのだから無理もない。しかし、そんなことは貞淑でありたいと願う新妻にとって、言いわけにはならなかった。

「壺洗いはお終いですか? それでは最後に『素股』で射精させてください」

「どうすれば……いいのですか?」

もう抗えないのはわかっている。それならば一秒でも早く終わらせて、この怪しげな宿から解放してもらいたい。

「私にまたがって、内腿とオマ○コでチンポを擦るんです。奥さんのような美人が騎乗位の要領で腰を振れば、男はすぐに気持ちよくなって射精しますよ」

羞恥にまみれながら男の股間にまたがり、勃起したペニスの裏側に陰唇を押し当てる。それだけで甘く痺れるような感覚が湧きあがって戸惑うが、男が果てない限りは終われない。

美帆は中年男の太鼓腹に両手をつくと、腰をゆっくりと前後に動かしていく。

「うっ……ンっ、お射精……はンっ、してください……うンンっ」

陰唇が剛根の裏側で擦られて、小さな声がもれてしまう。それでも男を射精に導くために、ねっとりと腰を振り続ける。

「おおっ、気持ちいいですよ。この調子なら、すぐに射精できそうですよ」

酒井の声を聞いて、さらに肉唇を強く押しつけた。そうすることで、早く終わらせることができると思った。

「あっ……ンっ……擦れてる……ンンっ」

ローションと華蜜で濡れそぼった陰部が密着し、妖しい一体感を醸しだす。しだいに思考能力が麻痺して、頭のなかにピンク色の靄が立ち籠めていく。

しかし、中年男は快楽の呻きをあげるばかりで射精しない。敏感な肉襞を摩擦されている美帆のほうが、またしても倒錯的な官能の昂りを覚えてしまう。

(そんな……どうして終わってくれないのですか?)

鉄のように硬化した肉棒は、大量の先走り液を溢れさせている。だが、酒井の顔にはまだ余裕の笑みが浮かんでいた。

「酒井さん……早く、出してください……ああンっ」

素股での奉仕は、女の身体にも甘い陶酔を刻みこむ。美帆は極太ペニスの裏側に陰唇を押し当てながら、妖しい高揚感を抑えきれずにいた。

「どうされたのですか? もう少しがんばってくれないと射精できませんよ」

「はぁぁ……もっとですか? あふっ……もっと、激しくですか?」

腰の動きを速めるほどに、双眸がトロンと潤んでいく。いけないと思っても、肉芽まで擦りつけるように腰を回転させてしまう。

「あっ……あっ……ね、ねえ……酒井さん……はぁぁっ」

たまらず媚びた目を向けるが、中年男は涼しい顔で乳房に手を伸ばしてくる。そしてローションまみれの乳頭を、ヌルヌルと卑猥に転がすではないか。

「あううっ、やっ、それ、駄目です……あっ……ああっ」

甘ったるい鼻声が浴室に溢れて、エコーがかかったように反響する。

心のなかで抗いつつも、気づかないうちにローションプレイに慣らされていく。あんなに嫌だったのに、男に奉仕することに抵抗がなくなっている。いつしか積極的に腰を振りたくり、剛根を刺激しながら自らも快楽を貪っていた。

(晃司さんなら、きっと……とっくに……)

ふと夫の小さなペニスを思い浮かべる。もし晃司の上でこれほど激しく腰を振ったなら、あっという間に射精しているに違いない。しかし、酒井の男根はいまだに射精する気配すら見せていなかった。

「奥さん、すごく気持ちいいですよ。もっとオマ○コを擦りつけてください」

その驚異的な精力には驚かされるばかりだ。持久力はもちろんのこと、一度に放つ精液の量も尋常ではない。鋭角的に張りだしたカリがもたらす愉悦は凄まじく、どんなに貞淑な女でも狂ったように喘がせることができるだろう。

美帆はおぞましくも逞しいペニスに、いつしか畏怖の念さえ抱いていた。

「すごい……ああっ、すごいです……」

長時間に渡る色責めで、理性は崩壊寸前まで追いこまれている。朦朧としながら腰を押しつけると、大量の愛蜜が溢れて剛根の裏側をぐっしょりと濡らしてしまう。

「いやンっ、駄目っ……あっ、ああっ、濡れちゃいますぅっ」

たまらず艶めかしい嬌声を放ち、焦れたように腰をまわしていく。

その瞬間、酒井は片頬を歪めてニヤリとほくそ笑んだ。そして、いつの間にか薄く開いている風呂場のドアを横目で見やり、陥落寸前の人妻に囁きかける。

「よくここまで我慢しましたね。極太のチンポが欲しいんでしょう?」

「あっ……あっ……わ、私……」

「奥までずっぽり挿れてもいいんですよ。どうせ二人きりなんです。思いっきり楽しみましょうよ。何度でもイカせてあげますよ」

中年男の低い声が、美帆の理性をくすぐった。うながすようにヒップを撫でられると、無意識のうちに腰が上下に動きはじめる。

(駄目……駄目よ、そんなこと……私には晃司さんが……)