新妻【贖罪】 私は牝になる

「あうっ……やだ……あ、当たってます……」

肉棒の先端が恥裂に触れるが、そこでピタリと動きをとめてしまう。

やはり陵辱者のモノを自分から迎え入れるのは抵抗がある。それに酒井のペニスは肉の凶器と言えるほど巨大なのだ。恐怖ばかりが先行して、ついには身動きがとれなくなっていた。

「どうしました? 早くしないと旦那さんが帰ってきてしまいますよ」

いくら脅し文句を囁かれても、剛根の上に腰をおろす勇気など湧くはずがない。

「やっぱり無理です……許してください……うっぅぅっ」

思わず嗚咽をもらして、いやいやと首を振りたくる。こらえ続けてきた涙が溢れだし、頬を伝って流れ落ちていく。

すると酒井が両手でヒップを抱き抱えるようにして、ねっとりといやらしく撫でまわしてきた。

「仕方ないですね。初心な奥さんにしては、よくがんばりました。ここから先は、私がお手伝いをしてあげましょう」

「え? な……なにを──」

尻たぶに十本の指が食いこみ、怯えた瞳を男に向ける。嫌な予感がした直後、無理やり腰を引きつけられて、極太ペニスを一気に根元まで叩きこまれた。

「ひいぃぃぃぃぃッ!……」

雷に打たれたような凄まじい衝撃が全身を貫き、四肢がぎくしゃくと痙攣する。たまらず背筋をのけ反らせて、あられもない声で叫んでいた。

「ひいいッ、ま、待って、ひううッ、駄目っ……あひああぁぁぁぁぁぁッッ!」

魂まで震えるような衝撃は、紛れもないオルガスムスだった。

中年男の剛根を穿ちこまれただけで、意識が飛びそうなほどの強烈な悦楽が押し寄せてきた。つい先ほどまで夫が座っていた椅子で、レイプ魔に犯されて昇りつめてしまったのだ。

「や……う、嘘……私……そんなはず……」

思わず涙声でつぶやくが、ぴったりと密着した股間はアクメの余韻で甘く痺れている。陰毛同士が擦れ合うだけで、ゾクゾクするような感覚が湧きあがる。心でどんなに自分を偽っても、肉体には絶頂の証がしっかりと刻みこまれていた。

「まだ挿れただけですよ。もうイッたんですか? そういえば前にもこんなことがありましたなぁ。奥さんは本当に感度がよろしいようで。ヒヒヒッ」

酒井がさも嬉しそうにからかっては、下劣極まりない笑い声を響かせる。屈辱と羞恥にまみれた美帆は、新たな涙を流して幼子のようにしゃくりあげた。

「許して……うっ、うぅぅっ、もう許してください……」

脂肪だらけの肩に両手を添えて、沈みこんだ腰を浮かそうとする。しかし、尻肉をがっしりと掴まれているため、結合を解くことは叶わない。

「奥さん、そろそろ素直になったらどうですか? ほら、オマ○コはこんなにヒクヒクして悦んでますよ」

「や、いやです……そんなこと……抜いてください……はンンっ」

泣きながら懇願するが、ほんの少し腰を動かされただけで痺れるような愉悦がひろがってしまう。

(やだ、どうしてなの? いやよ、こんなの……本当にいやなのに……)

キッチンで散々悪戯された媚肉はねっとりと潤んでおり、長大な肉塊を埋めこまれてもまったく痛みを感じなかった。ビールの酔いが手伝っていたとしても、挿れられただけで昇りつめてしまうなんて……。

「ほおら、私のぶっといチンポが欲しかったんでしょう? 長いチンポで奥を掻きまわして欲しかったんでしょう?」

酒井が洗脳するように囁きながら、真下から腰を突きあげはじめる。すると剛根が出たり入ったりを繰り返し、拡張された膣口からヌチャヌチャと卑猥な水音が響きはじめた。

「ンああっ……や……いやですっ」

緩やかなピストンでも、意思とは無関係に腰をくねらせてしまう。

昨夜、夫に抱かれて中途半端に刺激されたことで、下腹部の奥になんともいえない疼きを抱えたままだった。巨根でのアクメを教えこまれたら、指で与えられる絶頂ではとても満足できない。

何時間も焦らされ続けたような状態のところに、ようやく逞しい男根を与えられたのだ。頭では認めたくなくても、身体は悦んで受け入れてしまう。

「ずいぶん感じてるみたいですねぇ。いやらしいお汁がどんどん溢れてきますよ」

「やっ……あっ……嘘、こんなの嘘です……ああっ」

美帆は戸惑いを隠せない様子で、眉を情けない八の字に歪めていた。

(おかしいわ、私の身体……いやなのに……どうしてこんなに……)

感じてはいけないと思うほど、巨大なペニスの存在感を意識してしまう。瞬く間に愛蜜の分泌量が増えて、蕩けるような快美感も大きくなる。

「覚えてますか? このチンポで何度もイッたこと」

「ううっ、いやです……抜いて、あふっ、いやっ、抜いてぇっ」

理性の力を総動員して拒絶するが、殺人的に張りだしたカリの威力には太刀打ちできない。敏感な膣壁を擦りあげる刺激はとにかく強烈で、ゆっくり後退するときなどは内臓まで引きずりだされるような感覚に襲われる。

「あっ……あっ……だ、駄目っ……ンひああッ」

根元まで一気に叩きこまれると、頭のなかが真っ白になってしまう。亀頭の先端が子宮口を圧迫して、息苦しさをともなう愉悦の波が押し寄せてくる。

ビールのアルコールが理性を麻痺させているのか、脊椎を駆けあがる快感がダイレクトに脳を揺さぶった。それでも、男を受け入れるわけにはいかない。脂肪だらけの肩に爪を食いこませて、密着しそうになる身体を離そうとする。