新妻【贖罪】 私は牝になる

酒井は尻肉を鷲掴みにして、さらに激しいストロークを送りこんできた。途端に膣襞がザワめき、意思とは関係なく肉竿に絡みついてしまう。

「あっ、やぅ……激し……やめて、夫に見つかってしまいます……あンンっ」

声を押し殺しての懇願は、当然のように無視される。それどころか、ピストンのスピードは際限なくどこまでもアップしていく。

「旦那さんが気づくはずありませんよ。家内とのセックスに溺れて、もうイクことしか考えられないんですから。今の奥さんと同じですよ」

「そ、そんな、私は……はぅっ、駄目、強すぎ……あっ、あっ、奥は……ああっ」

潤んだ瞳を襖の隙間に向けると、最愛の夫が情けない声で呻いていた。

『うああっ、もう駄目だ、綾乃さん……ぼ、僕、もう……ううっ』

『イキそうなの? ねえ、もうミルクが出ちゃいそうなの?』

『は、はい、我慢できませんっ……くううっ、で、出ちゃいそうです』

妻のことなどすっかり忘れて、熟夫人の肉体を堪能している。性欲を剥きだしにした晃司の姿が、ひどく醜いものに感じて涙がこぼれ落ちた。

「あれが旦那さんの本性なんです。だから奥さんも遠慮することないんですよ。私のチンポで感じても構わないんですよ」

「ああっ、いや、動かさないで、あうっ、いやです……あっ、駄目、あううっ」

太くて長い肉槍が、新妻の理性を突き崩しにかかる。獣のような格好で犯されて、すでに媚肉はドロドロに蕩けていた。

(晃司さん、どうしてなの? ああ、私も……許してください……)

これまで懸命に耐えてきたけれど、さすがにもう限界だった。

そんなことしたらいけないと思っても、どうしても比較してしまう。膣道全体をみっしりと埋めつくした陵辱者の逞しいペニスは、夫の小さくて可愛らしい肉棒とは比べ物にならない強烈な愉悦をもたらしていた。

「あっ……あっ……やンっ、駄目……ああっ、いや、駄目です」

大粒の涙をこぼしながらも、倒錯の快楽に溺れていく。悲しい現実から逃れるように、中年男の巨根をこれでもかと締めつけた。

「くっ……やっと素直になってきたみたいですね」

酒井が嬉しそうに囁き、いよいよラストスパートの杭打ちがはじまった。

リズミカルに腰を打ちつけられるたび、パンパンと響く卑猥な音が恥ずかしい。でも、今は羞恥と快楽に支配されて、なにもかも忘れてしまいたかった。

「あうっ、こんなのって……あうンっ、駄目、いけないのに……」

「気持ちよくなることだけを考えていればいいんですよ。さあ、みんなで一緒にイキましょう」

「ああンっ、そんなに奥ばっかり……あっ、あっ、あっ、す、すご……ああっ」

視界が真っ赤に染まり、頭のなかが空っぽになっていく。人間離れした剛根でのピストンは、理性を蒸発させるほどの破滅すれすれの愉悦を生みだしていた。

「あううっ、もう駄目っ……あっ、あっ、いい……あああっ、いいっ」

涎を垂らして訴えると、酒井も苦しそうな声で呻きながら腰を振りたててくる。

「もうすぐですよ……ううっ、もうすぐ濃いのを注いであげますからね」

「ンああっ、な、なかは……あひッ、駄目、声が……あくううッ」

子宮口を乱暴に突かれて、激烈な悦楽がひろがった。結婚指輪の嵌まった指で湿った畳を掻きむしり、汗ばんた裸身をこれでもかと反り返らせていく。

「駄目、もう駄目です、あッ、あッ、い、イキそう……ああッ、イキそうです」

昇りつめる寸前、隣の部屋から夫の声が聞こえてきた。

『ううっ、綾乃さんっ……僕、もう……綾乃さんのなかに……くううううッ!』

『晃司さんのオチンチンが暴れて、ああっ、若いっていいわ、ああああああッ!』

絶頂に達していく二人の声が、新妻の嫉妬心を激しく駆りたてる。途端に蜜壺が痙攣を初めて、激烈なアクメの高波が押し寄せてきた。

「あひいいッ、い、イクっ……イキます、ああッ、すごい、イッちゃううッ!」

「ううっ、それでは私も遠慮なく……くうっ、奥に出しますよ、ぬおおおおッ!」

亀頭を子宮口に押し当てられた状態で、剛根が激しい脈動を開始する。煮えたぎったザーメンが勢いよく噴きだし、敏感な粘膜を灼きながら子宮内にドバドバと流しこまれてくるのがわかった。

「きひいッ、駄目っ、ひいッ、狂っちゃう、ひいッ、イクッ、またイクううッ!」

異常なシチュエーションでのオルガスムスはあまりにも強烈で、美帆は獣のポーズのまま白眼を剥いて四肢を痙攣させた。

頭のなかで眩い閃光が弾けて、急激に意識が遠ざかっていった。

ふと気がつくと、湿った煎餅布団の上にあお向けにされていた。

激しい絶頂の余韻が、全身に気怠く漂っている。頭のなかがボーッとして現実感がないのは、精神的なショックが大きすぎたからだろうか。もう、なにもする気力が起きない。許されるのなら、このまま眠ってしまいたかった。

しかし、精力絶倫の酒井が放っておいてくれるはずもなく、両足首を掴まれて大きく持ちあげられてしまう。

「ああ……な、なにをするのですか?」

「今度は『まんぐり返し』で犯してあげますよ。エッチな奥さんのことだから、きっと気に入るんじゃないかと思いまして」

酒井は薄笑いを浮かべると、女体を折り曲げるようにして、両膝を顔の横に押しつけてきた。自然とお尻が浮きあがり、剥きだしの陰部が男の眼前に晒される。