新妻【贖罪】 私は牝になる

無我夢中で泣き叫ぶのと同時に、猛烈な勢いで快楽の頂点へと押しあげられる。はしたなく蜜壺を収縮させて、剛根を締めつけながら達していた。

ようやく与えられたアクメはあまりにも強烈で、美帆は呆けた顔を晒してハアハアと苦しげに喘ぎ続けた。

「もうイッてしまったんですか? メインディッシュはこれからなんですがね」

酒井は剥きだしのアナルを見つめて、唇のまわりをペロリと舐めまわす。そして閉め切られたままの襖に流し目を送り、意味深にほくそ笑んだ。

じつは、隣の四畳半でも似たようなやりとりが行われていた。

綾乃にうながされて風呂場でのローションプレイを覗いた晃司は、愛妻が中年男と浮気していると信じこまされている。そして年上の美熟女にリードされるまま、鬱憤を晴らすように激しく腰を振りたくっていたのだ。

「あうっ、なにを……酒井さん?」

美帆の半開きになっていた朱唇から、怯えきった声があふれだす。

まだ射精していないペニスが引き抜かれたかと思うと、四つん這いの恥ずかしいポーズを強要された。そして、お尻の穴に亀頭をあてがわれて、そのままググッと圧迫されてしまう。

「ひっ……ま、待ってください……そこ違います、ひンンっ」

「ここでいいんです。アナルセックスをするんですよ。旦那さんは求めてこないんですか? 綾乃とはしてるらしいですよ」

生真面目な晃司が、不倫相手とアナルセックスに耽っているとは驚きだ。もちろん美帆は肛交を求められたことなど一度もなかった。

「そんな、お尻でなんて……ひうっ、む、無理です……」

「本気で愛している女性と、肛門でも繋がりたいと思うのは自然なことです」

中年男から、さらりと愛の告白をされてドキリとする。もちろん信用などできないけれど、夫に対する当てつけの気持ちは強くなる一方だった。

美帆は遠慮がちにヒップを後ろに突きだすと、消え入りそうな声でつぶやいた。

「やさしく……してください……」

もう、どうなってもいい。酒井に身をまかせれば、すべての価値観が覆るような官能世界を体験できるような気がした。

「心配しなくても大丈夫ですよ。この日のためにアナルをほぐしてきたんです。痛いのなんて最初だけですからね。さあ、身体から力を抜いてください」

「ひッ、痛っ……うぐぐっ、だ、駄目っ……裂けちゃうっ」

バイブよりもはるかに巨大なペニスが、お尻の穴にねじこまれてくる。激痛が膨らむが、一番太いカリの部分が収まると嘘のように楽になった。

「ううっ、苦しい……あうっ、やっ……う、動かないで……あううっ」

剛根を抽送されて肛門を擦られると、強烈な圧迫感と妖しい感覚が湧きあがる。中年男の腰遣いは相変わらず巧みで、徐々に息苦しさが快楽へと昇華していく。

自暴自棄になり、夫以外の男にアナルヴァージンを捧げてしまった。

いくら晃司が浮気をしたとはいえ、あまりにも淫らで背徳的な行為だと思う。絶望のどん底で喘ぐ美帆は、なにかに縋るようにいつしか快楽に没頭していった。

「あッ……あッ……どうして? お尻なのに……あああッ」

「奥さんは肛門でも感じる変態です。もう私のチンポじゃないと満足できませんよ」

酒井が剛根を抽送しながら、意地悪く何度も耳もとで囁きかけてくる。

アナルの初めてを捧げたからだろうか。どんなに理不尽なことを言われても、反論することはなく、拒絶しようという気も起きなかった。

「これからは毎日、オマ○コとアナルの両方を犯してあげますよ」

「怖いです……あッ……あひッ……私、どうなってしまうの?」

おねだりするようにヒップを揺すり、ねっとりと潤んだ瞳で振り返る。すると酒井はピストンを速めながら、尻肉を平手で軽く叩きはじめた。

「ひッ……ひッ……ひああッ……駄目です……もう、おかしくなっちゃいますっ」

極限まで性感が昂り、なにをされても感じてしまう。拡張された肛門を太幹で摩擦されても、直腸壁を巨大な亀頭で抉られても、むっちりとした尻たぶをちょうちゃくされても強烈な快美感が湧きあがってくる。

「私の奴隷になると誓ったら、もっと気持ちよくしてあげますよ」

脳髄が蕩けるほど感じている美帆にとって、それはあまりにも甘美で危険な誘惑だった。たまらず媚びるように腰をくねらせると、鼻にかかった声で懇願した。

「あううっ、な、なります……酒井さんの……奴隷に……あっ……ああっ……奴隷になりますから、もっと気持ちよくしてくださいっ」

「フフフッ、いいでしょう。では私が射精すると同時にイクんですよ」

酒井は猛烈な勢いで腰を振りたくり、人妻の肛門をメチャクチャに犯していく。美帆は絶望と恍惚の海を漂いながら、躊躇せずに艶めかしい嬌声を響かせた。

「ひいいッ、すごいっ、お尻が気持ちいいです、ああッ、酒井さんのおチンポ、すごくいいですぅ、あッ、あッ、ああッ、イクッ、イッちゃううッ!」

大量のザーメンで直腸粘膜を灼きつくされて、マゾヒスティックなどす黒いオルガスムスに昇りつめていく。

襖の向こうから、夫の呻き声が聞こえたような気がする。もしかしたら、綾乃夫人のアナルに射精したのかもしれない。でも、もうまったく興味は湧かなかった。

美帆は涎を垂らして喘ぎながら、夫よりもはるかに逞しいペニスを、さも愛おしげに肛門で締めつけていた。

エピローグ

数週間後──。