終わりのない屈辱と陵辱が、貞淑でありたいと願う新妻の心を責め苛んでいた。
「はぁ……ンンっ……はンンっ……」
やたらと広い浴室に、美帆の艶っぽい息遣いが反響する。
熱を持ったペニスを集中的にマッサージさせられて、全身が汗ばむほど熱く火照っていた。それでも中年男の肥満体の上に四つん這いになり、身体を前後に動かしていく。すると、嫌でも乳首が擦れて硬く尖り勃ってしまう。
「奥さん、もっとしっかりやらないと、いつまで経っても終わりませんよ」
酒井は相変わらず呻いているが、いっこうに射精する気配はない。それどころかペニスをますます硬化させて、柔らかい乳房を押し返してくるのだ。
「ああンっ、早く終わってください……はぁ……はぁぁっ」
気づいたときには、息遣いがすっかり荒くなっていた。ローションの艶めかしい感触に魅せられて、卑猥なプレイにのめり込んでいたらしい。
夫しか触れることの許されない乳房に、レイプ魔の禍々しい巨大なペニスを挟みこんでいる。そんな背徳的な行為が、なぜか新妻の心を妖しく揺らめかせる。
(早く、お射精……早くしてください……)
欲望を放出させなければ屈辱の時間は終わらない。もちろん、すべては強要されてやっていることだ。しかし、焦らすだけ焦らされた媚肉は、まるでクライマックスの訪れを待ち受けているかのように蕩けていた。
「私は刺激に慣れると射精できないタチなんです。ちょっと他のことも試してみましょうか。今度は『たわし洗い』を教えてあげますよ」
「たわし……洗い?」
初めて聞く言葉に首をかしげると、なぜか恥毛にローションをまぶすようにと命じられる。嫌な予感がして身を竦めるが、すぐに脅し文句を囁かれてしまう。
「たわし洗いをするのか、旦那さんに秘密を知られるのか、奥さんしだいですよ」
夫のことを言われたら逆らえない。美帆は涙ぐみながらも、言われるまま自分の陰毛にローションを塗りたくった。
「陰毛をたわしに見たてて擦りつけるんです。まずは右脚からお願いしましょうか」
「で、できません、そんなこと……」
思わず拒絶の言葉をつぶやくが、にらまれただけで黙りこんでしまう。
(いやだわ、そんなはしたないこと……でも、するしかないのね……)
あまりにも卑猥な要求にためらいを隠せない。それでも男の右脚をまたいで正座をすると、躊躇しつつも陰毛をそっと押しつけていく。
「はぁぁンっ……いやです、こんなの……ンンっ」
「上手ですよ。ゆっくりと腰をくねらせながらやると、さらにいいですね」
「酒井さん、ひどいです……はンンっ」
淫らな要求に反発を覚えて、中年男の顔を恨みっぽくにらみつけた。しかし、命令には従順で、赤面しながらもくびれた腰を揺らめかせた。
男の硬くて骨張った臑を、こんもりとした恥丘でなぞっていく。ヌルヌルした感触のなかに妖しい快美感が見え隠れして、思わず溜め息がもれてしまう。
「はぁぁ……恥ずかしい……はふっ……うンンっ」
「人妻はそうやって恥じらう姿がいいんです。目でも男を楽しませるんですよ」
反対側の脚にもまたがり、同じように陰毛を擦りつける。恥丘が甘く圧迫されると、痺れるような感覚が全身にひろがっていく。美帆自身は気づいていないが、少しずつ腰の振り方が大胆になっていた。
「次は『壺洗い』ですよ。私の指をオマ○コのなかに入れて洗うんです」
「え?……そ、そんな、いやらしいこと……」
一瞬なにを言われたのかわからなかった。意味を理解してさすがに拒絶するが、酒井はまったく聞く耳を持たずに手を差しだしてくる。そして、太くてごつい指が視界に入ったとき、無意識のうちに生唾を呑みこんでいた。
「でも、やらないと……駄目なんですね……」
すでに諦めてしまったのか、それとも他の感情に動かされているのか、自分で自分の気持ちがわからない。とにかく、男の機嫌を損ねてはならないという脅迫観念に支配されているのは確かだった。
(本当はやりたくないけど……命令だから……)
なぜか言いわけがましく胸のうちで繰り返す。そして男の隣に正座をすると、ぶ厚くて大きい手を取った。夫の繊細そうな手とは正反対の、まるで熊のような野性味溢れる手だった。
「オマ○コを壺だと思って、私の指を洗ってください」
酒井の低くて抑揚のない声が、頭のなかで不気味に反響する。
好きでもない男の指を、自分の手で性器に挿入しなければならない。なんと屈辱的で背徳的な行為だろう。普通の状態ならば絶対に拒絶しているが、今は散々嬲られ続けて理性が麻痺しかかっているらしい。
「あぅっ……ンっ……ンンっ」
美帆はトロンと膜がかかったような瞳で、男の太い指を股間に導いた。
ごつい人差し指を膣口にあてがい、ゆっくりと押しこんでいく。途端に華蜜が溢れだすが、構うことなくズブズブと根元まで挿入した。
「はううっ……あ……あ……ンああぁぁぁっ」
裸体に細かな痙攣が走り、半開きの唇から艶めかしい声が溢れだす。男の指を埋めこんだだけで、ごく軽い絶頂に達していた。
「フフッ……どうされましたか? 他の指も洗ってください」
「は……はい……ンふぅっ」
朦朧としながらも平静を装い、今度は中指の先端を膣口に押し当てる。すると濡れそぼった蜜壺は、いとも簡単に芋虫のような指を根元まで呑みこんだ。