夏色誘惑アイランド 艶色母娘とビーチラブ

実香と交わしたことのあるキスとはまるで別物の濃厚な接吻だ。

舌と舌とをねっとりと擦り合わせていると、だんだんと涎は粘りを持ち始めて、さらに舌同士の密着度を高めていく。

(大人の女の人って……積極的なんだな)

実香とのそれはまるでお遊戯のようなものだったと思わざるを得ない。口内性感のすべてを刺激するような舌遣いや、絶妙な甘噛みの震えるような快感にくらくらと眩暈がするようだ。

しかも手の内では、絶妙な軟らかさを持ったボリューム満点の乳房が、ふるふると揺れている。

(凪子さんは……どんなエッチをするんだろう)

そう想像するだけで、ただでさえ屹立しきったペニスがまた一段力を持ち、下腹にくっつきそうに立ち上がる。早く次のステップへと進みたい。そう思う気持ちと、このまま、もう少し唇を合わせていたい、という思いとが悩ましくせめぎ合う。

「はぁ……気持ちいいのね、吉川くんのキス」

唇が離れると、凪子が吐息交じりにそう漏らした。

「そんな、凪子さんのキスのほうが凄いです。こんないやらしいキスしたの、俺、初めてですよ」

「いやだわ、恥ずかしい。わたしってば……でも、久しぶりだったから」

「そうなんですか?」

「そうよ。出稼ぎに行く前にうちの人としたきりだもの。そんなの、もう半年も前のことだわ」

「じゃあ、俺とするのが、半年ぶりのセックスになるんですね。でも……いいんですか。旦那さんがいるのに……」

「ダメよ。それ以上は言わないで頂戴」

言いかけた宣英の口を、凪子が唇で素早くふさいだ。唇が離れると、吐息がかかるほどの近さで宣英の目を覗き込み、首を横に振る。

「でも、俺、そんなに慣れてないし、旦那さんみたいに上手にできるか、自信があんまりないですけど……」

「いいのよ。吉川くんが、わたしを求めて、こんなふうにしてくれてるだけで嬉しいから。わたし、本当に……本当に寂しかったの。ダメな女よね」

「ダメでも……ダメでもいいです! だって、旦那さんと別々に暮らして寂しくないわけがないじゃないですか! 俺でよかったら、凪子さんを慰めさせてくださいっ」

「吉川くん、優しいのね」

「あっ!」

凪子は宣英の股間に視線を落とすと、細い指先を伸ばした。ぐっと反り上がった陰茎に白魚のような指先がそっと触れる。その瞬間、足先から脳天までひりっと電流が奔り、カウパー液が先端からじわりと染み出してこぷりと盛り上がる。

「ねぇ、本当にこんなおばさんの相手をしてくれるの?」

「はいっ! 願ったり叶ったりですっ」

「嬉しいわ。ありがとう。じゃあ、お礼にたっぷり気持ちよくしてあげないとね」

「う……あっ……はいっ!」

男体に飢えた美人女将が指先で鈴口に溜まったカウパー液を掬い取ると、つーっと透明の糸が引いた。男液の先走りに、とろんと目を細めると、とろみを確かめるように親指と人差し指を擦り合わせる。

「もうこんなにしちゃって。吉川くんったら可愛いわ」

「だって……だって、凪子さんが、すごくいやらしいキスをするからですよ」

「キスだけじゃないわ。もっといやらしいこと、してあげる。君が今までされたことのないような……」

熟れた人妻は、洗い場の椅子から尻をずらすと、宣英に椅子を差し出した。誘われるがままに風呂椅子に腰を降ろした宣英の前にひざまずくと、手のひらにボディソープをたっぷりと取り、宣英の下半身の中心に、堂々とそびえたつペニスをそっと握り締める。

「あ、あうっ」

柔らかな指の感触を感じた次の瞬間、ぬるりと滑り気を帯びた手のひらが、根元からゆっくりじっくりと亀頭に向かって上がっていった。

泡をたっぷりとまとった白い指先が肉棒を搦めとり、絶妙な力加減で刺激する。包皮を根元で押さえるように軽く添えられた左手は、さわさわと睾丸をまさぐり、むず痒いような快感が下腹にくすぶる。

「すごいわ、吉川くんのおちんちん、こんなにパンパンに膨れちゃって」

「あっ……あっ……あっ……凪子さん……っ」

凪子は清楚な作りの顔に淫猥な表情を浮かべては、男根の、その熱さや硬さを確かめるように手でシゴいていく。

(うわっ、す、すごい、手でされてるだけなのに、こんなに気持ちがいいだなんて)

これが年上の女性のテクニックというものだろうか。男の快感を知り尽くした人妻の指先は絶妙すぎる力の入れ具合だった。

シコシコと上下されるたびにペニス内に痺れるような愉悦が奔り、自然と唇から息が漏れてしまう。

しかもただ単調なだけではない。環にした親指と人差し指が、一番敏感な亀頭のクビレを通り過ぎる時にきゅっと半回転するのが、裏筋にビリビリと悦楽のアクセントを与える。睾丸全体を包み込んだ左手が、ピアノの協奏曲でも弾くかのようなリズムで自由自在に揉み動くと、ぞわぞわとむず痒い快感に身体が弛緩する。

肌理の細かい泡の滑りも加わり、快感曲線は急カーブで上昇していく。

「うっ、ヤバいっす、ヤバいっすよ、凪子さん、そんなふうに触られたら、すぐにイっちゃいます」

「うふふ。吉川くんったら、敏感なのね。まだ手でしかしてあげていないのに、こんなにカチカチにしちゃって。ねぇ、こういうのはどうかしら」

凪子は妖艶な笑みを浮かべると、形のいい唇から舌をべろりと突き出した。そのまま、宣英の乳首をれろりと舐め上げる。