「嘘だぁ、じゃあ、もう一回」
首を小さく小刻みに左右に振る美波をからかうように、悪戯っぽい笑みを浮かべたちえりがもう一度、耳元にふっと息を吹きかけた。
「ひゃんっ」
「やだ、美波ってば、可愛い声出しちゃって……なんか興奮しちゃうな。ねぇ、じゃあ、こういうのはどうかな?」
奔放な島娘は、白いビキニに包まれた初心な親友のバストを、後ろから抱えるように掬い上げると、両手をムニムニと動かし始めた。
「やぁっ……だめぇ……ちえりってば……だめだよぉ……んんっ」
「ほらぁ、美波ってば、口を止めちゃダメ。ノリくんが可哀想でしょぉ」
「んっ……だって……はぁっ」
ちえりに注意され、美波は再び宣英のペニスを口へと含むと舌を使い始めた。
(……うわぁ、なんかさっきと……また違う……)
ちえりに性感帯である胸を弄られているせいか、さっきまでよりもなお、舌遣いがねっとりと淫らな動きになってきた。
(なんか……美波ちゃん、本気だっ!)
たっぷりとペニスを味わいきるように舌を這わせ、ちゅるちゅると音を立てて先端を啜り吸引する。まるで男根のすべてを味わい尽くすかのような口淫だ。
(感じてくると……フェラチオってこう変わるんだ)
幼馴染の女友達に乳房を弄ばれる羞恥と興奮に、目の辺りを赤く染めながら、一心不乱に肉竿をしゃぶり舐めている少女の姿に、ぞくぞくと興奮がこみ上げてくる。
「うわぁ……美波ってば、乳首、こんなに硬くなっちゃってるよ。ほら、こんなにこりこりしちゃってる」
ちえりが美波のビキニの胸布を、左右にぐっとずらした。日焼け跡をくっきりと残した白い乳房がぷるんと溢れて太陽の下に露出する。
「あぁん、ダメだよぉ。ちえりってば……恥ずかしいから……」
美波は、いやいや、と抗うように首を横に振るものの、その手足の力は抜けてしまっていて、本気で嫌がっているようには見えない。ピンと勃ってしまった桜色の乳首や、首筋にじっとりと浮かんだ汗。快感を覚え始めた身体が、ちえりの指先を拒否できないでいるのだ。
「大丈夫、美波のおっぱい、すっごく綺麗だね、乳首もこんなにピンク色。それに、いい匂いがするよ」
やんちゃな奔放少女は、後ろから幼馴染の首筋に顔をうずめてくんくんと鼻を動かした。その間も、細い指を美波の乳房に食い込ませ、たぷんたぷんとその乳触りを楽しむように動かしている。
「ああっ、ちえり……ダメぇっ、き……気持ちよくなっちゃうからぁ」
性感帯である胸を、同性の少女の指先で弄ばれ、美波はたまらずに声をあげた。
「大丈夫。気持ちよくなっていいんだよ? 男のコは女のコが気持ちいいところを見ると、嬉しくて興奮しちゃうんだから。だからほら。もっと感じて、美波のエッチなところ、ノリくんに見せてあげなよ」
「あんっ……ふうっ、くぁんっ!」
ちえりはぽっちりと勃った乳首を、綺麗にネイルの塗られた指先で摘み上げると、コリコリっと転がしてしこった。敏感な身体を持つ少女は、いやいやするように首を横に振って子猫のような鳴き声をあげる。
「ほらぁ、ノリくんが美波の気持ちよくなってるところ、観てるよぉ」
「や……恥ずかしいから……ノリくん、観ちゃやだぁ」
「大丈夫、感じてる美波ちゃん、すっごくいやらしくて綺麗だ……」
「ほら、ノリくんもこう言ってるんだし。もっと乱れちゃいなよ、美波ぃっ」
ちえりは、右手をゆっくりと美波の下腹部へと下げていくと、ビキニパンツの中へと指先を忍び込ませた。
「ひゃぁあんっ」
「うわぁ、美波ってば、もう濡れちゃってるじゃん。超敏感なんだ」
美波が身体をびくびくっと弾ませた。剥き出しのおっぱいが誘うようにぷるんぷるんと揺れる。その乳房の揺れに誘われて、宣英が指先を伸ばすと、持ち重りのする乳房を掬い上げる。
「あ……はぁんっ」
「あっ、いま、じゅってエッチなお汁が出てきたよ? ノリくんにおっぱい触られたからかな。本当に感じやすいんだね、美波の身体」
ちえりは敏感な美波の身体を弄ぶように、ビキニパンツの中に差し込んだ指先を動かした。寄せては返す波の音に混じり、くちゅくちゅと水音が辺りに響く。
「ダメだよぉ。ちえり、あんまり気持ちよくしたら……ノリくんのおちんちん、舐められなくなっちゃうから。ノリくんのこと……もっと気持ちよくしたいのに……」
美波は健気にも、快感に掻き乱されながらも、じゅぶじゅぶと音を立て、必死にペニスを咥えた唇を上下させている。
「美波ちゃんのフェラチオ、本当に……気持ちいいよっ!」
「んゃ、ひゃうんっ。ちえりの……ちえりの手も気持ちいいよおっ」
亀頭に丹念に這わされる濡れた舌、陰茎にぺっとりと密着する内頬の口内粘膜、ちゅるちゅるといやらしい音が響いて頭をじんじんと痺れさせていく。
触覚だけではない。着乱れたビキニ姿で、幼馴染の少女に淫猥に責められ、快感に息を乱すシャイな少女の姿も興奮を刺激する。
(や、やばい……イっちゃう……かも)
腰の辺りに溜まったふつふつとしたマグマが辛抱しきれずに、臨界点に向かい逆流していく。
(イクなら……美波ちゃんの中に入れたいっ)
「ご、ごめんっ、美波ちゃんっ、俺、もうダメだっ……お願いだから、挿入れさせてっ」