夏色誘惑アイランド 艶色母娘とビーチラブ

(う、うわぁっ! な、凪子さん、自分で……?)

宣英が盗視していることなど知るよしもなく、凪子は眉を少しだけ苦しそうにひそめた表情を浮かべ、指先で乳房を揉みしだいている。

ほっそりとした指先で、たっぷりとした膨らみを掴み上げるたびに、いかにも軟らかそうな媚肉がむにゅりむにゅりと指間からはみ出して大きくたわむ。

(あんなに清楚な雰囲気なのに……凪子さんって、本当はエッチなんだ……自分で慰めちゃうくらい……)

女性が自分でする姿を見ることなど初めてだ。

見てはいけない、そう思っても情動が邪魔をする。女性の痴態を覗き見するスリルに、後ろ暗い興奮がこみ上げてきて、胸がどくんどくんと激しく鼓動する。

我を忘れて人妻の痴態に見惚れている宣英の目前で、凪子の左手の指先がそっと股内に差し込まれた。

パンティーのクロッチにうっすらと浮き出た割れ目の縦線をなぞるように指先で辿っては、細い腰を悩ましげにくねらせている。

(あっ、肩紐がっ!)

ほっそりとした肩にかろうじてひっかかっている風情のストラップが浮き上がり、今にもずり落ちてしまいそうになっていた。柔布越しに乳首がぽちりと浮いているところから推測して、当然、下はノーブラのはずだ。

(もう少しで……凪子さんの乳首が……)

期待に胸をドキドキと鳴らしていると、凪子はその期待に応えるかのように、肩紐に手をやり、するりと落とした。

上品なベージュのスリップからまろびでたのは、見事なボリュームを誇る釣鐘型のおっぱいだった。

まるで日焼けをしていない、白く陶器のような肌に、ふるふると揺らぐ魅惑的な乳房。その先端には、スリップと同じベージュ色の乳首がぽちりと勃った状態で乗っかっている。

「ん……ぁんっ」

凪子は、抑えた吐息を吐くと、左手で自らの乳房を直に包み込み、目をうっとりと細めて揉みしだき始めた。半開きの唇が何かもの言いたげに小さく動き、中に赤い舌がちろりと覗いた。

「……はぁっ……んんっ」

スリップのスカート部分は、もはや太ももの付け根まで大胆にめくれ上がって、パンティーが丸見えになっている。凪子がその中心を自らの指で掻くたびに、腰が悩ましくくねり動く。

左手が添えられたおっぱいは、押し潰されて両脇にひしゃげ、凪子の手が動くたびに、たぷたぷとたわみ、まるで水枕のように形を変える。

「んんっ……あっ」

凪子は細いおとがいを反らせ震わせると、もう我慢できないとばかりにクロッチの隙間から指を滑り込ませた。くちゅり、という水音と声にならない吐息がひそやかに響く。

(あっ、自分で……自分のおま○こを触っちゃった……)

唇をぎゅっと前歯で噛み締め、ぶるぶると身体を震わせて快感に浸っている凪子の姿から目が離せない。

(女の人も……オナニーするんだ。どういう時に……オナニーしたくなるのかな。男みたいに精子が溜まるとかないわけで……やっぱり……エッチな気分になった時、だよな)

昼間はあんなに慎ましやかな風情だった美人女将が、こうして夜になると、自ら性器を弄くるほどに欲情していることを思うと、興奮で背筋がゾクゾクする。

「んっ、んぁっ、んんっ」

必死に堪えていながらも、淫猥な吐息が綺麗に整った唇から漏れてしまっている。

波が寄せては引くよう右手がリズミカルに陰部を掻き乱す。愛液がパンティーに染みて濃いベージュに変色しているのがここからでもはっきりとわかる。

凪子の手の動きが速くなるに従い、淫欲の疼きに耐えかねた細腰が、くねくねといやらしくくねり始めた。滑らかに前後するその動作は悩ましく、少し苦しそうに眉間に皺を寄せている顔つきもセクシーだ。

「あっ……ああっ」

耐えきれないとばかりに凪子が抑えた媚声をあげた。

布団から畳にはみ出した足先がピンと伸び、乳房を掴んでいる手のひらに、ぎゅっと力が入る。陰部を摩っている指先の動きが速くなり、くちゅくちゅという水音が淫靡に響く。

「はぁ、ひゃはぁっ……!」

やがて凪子は大きく腰を前へと突き出し、びくんと背筋を仰け反らせた。白い喉をぐっと仰け反らせ、十秒ほど身体全体をぶるぶると細かく痙攣させていたかと思うと、ふうと大きく息を吐いて布団の上に横向きに倒れ込んだ。

気のせいか、部屋の中から漏れ漂ってくる温度が上がったような気がした。一瞬、甘い体液がここまで匂ってきた気がして、思わず鼻をひくつかせてしまう。

(凪子さん、イっちゃった……んだよな?)

恋人だった実香と、ほんの数回だけセックスをしたことがあるが、一度も絶頂に導くことはできなかった。

(女の人がイク瞬間って……なんて綺麗でいやらしいんだろう)

布団に倒れ込んだ凪子の汗ばんだ首筋に、ほつれた黒髪が絡みつき、白と黒となまめかしいコントラストを描いている。呼吸をするたびに、軟らかく熟した胸が上下してふるふると揺れる。

(すごい……なんて綺麗でいやらしい眺めなんだろう……)

初めて目にした人妻のアクメ姿に、胸中が感動でいっぱいだ。

(……部屋に戻って……自分でしようかな)

人妻のオナニーシーンに煽られ、宣英の下半身は今にも爆発しそうにズキズキと脈打っている。処理しないことには、この猛り狂いはどうにも治まりようがない。