(うわ……やばい、ふたりがかりでちんちんを……)
ちえりほどの技術に至っていないことが悔しかったのか、美波も負けじと舌を使い始めた。ハーモニカを吹くように竿を唇でゆるゆると辿っていっては、ちゅぷちゅぷと鈴口を舌先で嬲る。
一方、ちえりは余裕を見せながら、睾丸をべっとりと舐め上げたり、指先で亀頭のクビレをこちょこちょとなぞったりと、それぞれのテクニックでもって宣英のペニスを愛してくれる。
「ほら、美波。ノリくんってば、こんなに濡れちゃってるよ」
めくるめく快感に酔いしれる思いでふたりの口淫に溺れていると、ちえりが先端にこぷりと丸く浮いたカウパー液を人差し指の指先で掬い取って、美波へと差し出した。
「あっ……本当だ」
ねっとりと濡れ光る指先に、美波が目を丸くする。
「すごいね、ノリくん、ちえりたちに舐められて、気持ちよくなってくれてるんだよ。嬉しいよね。ねっ、もっと気持ちよくしてあげようよ」
「ん……」
ちえりは右手を伸ばすと、美波と心を通わせるように、左手をぎゅっと握り締めた。美波も熱っぽい吐息を漏らすと、その手を握り返す。
(う、うわぁ、なんだこれ、すっごい光景だ……!)
目の下に広がっているのは、刺激的すぎる光景だった。
向かって右には、こんがりと焼けた肌を黒いホルターネックビキニで包んだちえりが、ぽってりセクシーな唇からはみ出させた舌で、陰嚢をちろちろと舐めている。
左にいるのは、小麦色にほんのりと色づいた艶肌の美波。フルートを吹くように裏スジに唇を押し付けては先端に向かい、にじり上がらせていく。その柔らかな唇の感触も心地いいが、時折、ぞくっとするような快感を陰茎に感じるのは、半開きに開いた唇から小さく出した舌ベロで表皮をレロレロと刺激しているからだ。
淫らすぎるデュエットに脳内の快感曲線がうなぎ登りで上昇していく。
まだどちらの少女たちの口内にもたどり着いてさえいないというのに、ふつふつと精液が剛直の中へと流れ込んでいくのがわかる。
(ど、どうしよう……これで咥えられちゃったりしたら、俺……)
いったいどんな快感に襲われてしまうのか、まるで検討もつかない。
「美波、だいぶおちんちんに慣れたぁ?」
ちえりが裏スジを上唇と下唇とで軽く挟むように刺激しながら、やや不明瞭な発音で言った。
「ん……んんっ」
「じゃあさ、思い切ってぱくってしてあげるといいよ。ノリくんのおちんちんを美波のお口で包んであげるの」
「うん……やってみる」
発展家の少女が唇を陰茎から離して亀頭を指差した。美波は、つやつやとした唇を半開きに開くと、鈴口にむにゅっと押し付ける。
「ああっ」
んぐっ、ちゅっ、くちゅっ。ゆっくりとペニスが美波の唇の中に飲み込まれていく。
温かくぬめった口内にずぶずぶと沈み込んでいくたびに、熱くみなぎった屹立に愉悦が奔り、腰ががくがくと震えてしまう。
口内では滑らかな舌が、くちゅくちゅと音を立ててカリ首のクビレの敏感な部分をくすぐるように刺激している。初めての口淫ながらも、美波自身、どこをどうしたら宣英が気持ちよくなるかを探っているようだ。
「手も一緒に使うんだよ」
ちえりは美波の後ろに回り込むと、背後から抱きかかえて、右手首を掴み、宣英のペニスへと誘導した。
「ん……こんな感じで大丈夫かな」
美波はちえりに導かれるままに、剛直の根元にほっそりとした指を添えると、陰茎の上を行き来する唇とリズムを合わせて輪にした親指と人差し指で擦り上げる。
「あっ、それ、気持ちいいよ、美波ちゃん」
「ん……嬉しい」
少しだけ剛直の扱い方に慣れてきたのか、美波は陰茎に這うように浮き出した血管をマッサージしたり、舌を大胆に動かしてカリ首の快感神経が集まっているところを刺激してみたりと、様々な試みでもって宣英の性感を掻き立ててくる。
「……ん……ぐっ」
情熱的な口技と指先のもたらす快感のコラボに、たまらず美波の頭を押さえてしまった。すると、喉奥にぐっと突き刺さり、奥から強いぬめりを持った喉汁が溢れ出してきた。すると、ただの唾よりもとろみの強い粘液が亀頭に降りかかり、また深い愉悦が生まれる。
「あっ、ご、ごめんっ」
「ん、平気だよ」
うっかりイラマチオをさせて苦しくさせてしまったかと慌てて謝る宣英に、美波は瞳に薄く涙を滲ませながらも首を横に振った。その健気な様子に胸がじんと熱くなり、いとおしさがこみ上げてくる。
「喉の奥に当たっちゃったんだね。でも、そうすると、すっごいぬるぬるのが出てくるでしょう? それを伸ばして手でくちゅくちゅしてあげると、気持ちいいよ」
ちえりは美波の背後から、宣英のペニスに手を伸ばすと、陰嚢の辺りまで溢れ零れた喉汁を拭い取った。指先に十分に塗り濡らすと、美波のサポートをするかのように陰茎をシコり上げる。
「ほらぁ、見て、この喉から出る唾ってこんなに伸びるんだよ。ぐちゅぐちゅでしょ?」
「あ……うん……本当……ひゃ、ひゃんっ」
「あれぇ、美波、いま、ビクンってしちゃったねぇ。ひょっとしてちえりに感じちゃった?」
ちえりが囁いた時の息が、美波の耳の辺りに吹きかかり、びくんと身体を震わせた。
「そういうんじゃなくって……いきなり息がかかったから……びっくりしただけで」