夏色誘惑アイランド 艶色母娘とビーチラブ

「ん……はぁ……」

可憐な唇から遠慮がちな吐息が漏れる。感じやすい少女の目が欲情に滲み始めた。むっちりとしたその尻たぶの膨らみを、手のひらで円を描くようにパンティー越しにすりすりと撫でると、美波はこそばゆそうに、もじもじと動かす。

「美波ちゃんの身体、熱いね」

「ん、だって、ノリくんがエッチな触り方するから」

「もっともっと熱くしてあげる」

美波の胸の膨らみへと手を置いた。むっちりと張りあがった薄布越しに弾けそうな弾力とずしりとした重量を感じる。

タンクトップを胸下で切り、裾にゴムを通したようなスポーツブラジャーに包まれたバストは大きく一塊になっていた。膨らみの下弦から手のひらで掬い上げると、たぷんたぷんと大きく揺れる。

「あっ、乳首が勃ってきてる」

ぷにぷにと揉みしだいていると、谷間にじっとりと浮かんだ汗が蒸れて甘酸っぱい体臭を振りまいていく。やがてぽっちりとスポーツブラに突起が浮き出してきた。まるで触って欲しいとでもいうように主張するポッチを、指先でちょんと包むと美波は身体をふるっと震わせる。

「んっ……それ、気持ちいいよぉ」

眉をぎゅっと中央に寄せ、薄目に閉じた瞼の睫をふるふるっと震わせて悶える少女の両胸の突起を人差し指ですりすりと撫でる。するとその振動が伝わって胸全体がゆっさゆっさと激しく縦揺れした。

「はぁっ……んんっ、はぁんっ」

バストの中でも一番敏感な乳頭を無防備に投げ出し、宣英の好きにされるがままに弄くられている少女は、身体を小さく震わせては熱い吐息を投げかけてくる。

「すごい、こんなに硬くなっちゃってる」

「ひゃ、ひゃうっ」

こりこりとしこり勃った乳頭に薄布越しに口づけると、歯を軽く立てて甘噛みした。唾が布地に染みて薄いピンク色が透ける。

「ほら、ねぇ、わかる? 美波ちゃんの乳首、こんなにいやらしくなってる」

もう限界まで勃ったかと思われた乳首だったが、宣英の口で嬲られてさらに一段階ぷくりと膨らんだ。

「や……嘘ぉ……」

「本当だよ。こうやって、俺に抱かれるたびに、どんどんエッチな身体になっていくんだ」

さっきよりも捕まえやすくなった乳首を歯で軽く噛み支えながら、その根元で舌先を左右に反復させると、美波は快感に耐えるように、宣英の肩に置いた手にぐっと力を込めた。

「や……んっ……あぁんっ、やぁ、ダメぇっ」

「あれぇ、ダメなの? おかしいなぁ、乳首は美波ちゃんの性感帯だったと思ったんだけど……」

「あ……あっ……止めちゃ、いや……かも……はぁんっ」

意地悪するように乳頭をちゅるっと吸い込んだ。強弱を付けて嬲ると、美波が艶やかな喘ぎ声をあげる。

「あんまり声を出すと、一階の凪子さんに聞こえちゃうよ」

「んっ……」

小声で諌めると、美波が身体をびくんと震わせた。

その反応に、露天で交わった時、凪子もまた、周りに声が聞こえては困ると声を忍ばせたことが思い浮かび、続けて凪子の熟れた肉体や技巧に富んだテクニックや卑猥な反応が脳裏に蘇ってきた。

(凪子さん、エッチだったよな……いや、俺ってば……美波ちゃんを抱いてる時に、何を考えてるんだよ)

エッチをしている最中に別の女性に思いを馳せるなんて失礼だ。

(……でも、美波ちゃんと凪子さんって……血がつながってるんだよな)

いつか美波も女として完熟し、凪子のような淫らな乱れ方をする大人の女性に成長するのだろうか。そう思うと、そうなった時にまた身体を重ねられたらという欲望に加え、快感の扉を開けたばかりの美波とのまだまだ初々しいエッチが、今しか味わえない貴重なものだと思え、より一層欲情は高まる。

(でも……凪子さんは、いま、不安に思ってないかな)

いくら立派な大人の女性とはいえ、やはり台風の夜にひとりは寂しいのではないだろうか。

「……ノリくん? どうかした?」

「いや、なんでもない……なんでもないよ」

宣英の上の空に気がついた美波が、不審の声をあげた。慌てて否定する宣英に、鋭い女の勘が何かを感じたのか、美波は一瞬、身体を強張らせた後、おもむろに宣英のペニスにそっと手を伸ばした。

「ノリくん、わたしにフェラチオさせて」

「なっ、なに、美波ちゃん。いったいどうしたのいきなり!?」

「だって……今、ノリくんが……別のことを考えたみたいだったから」

「そんなことないよ! ずっと……ずっと美波ちゃんのことを考えてたよ」

「嘘……わたしにだってわかるよ、ノリくん。だって、こんな近くにいるんだもん。ねぇ、誰のことを考えてたの? 東京の彼女のこと? それともちえりのこと?」

「だから違うって。本当に美波ちゃんのことを考えてたって」

「ひょっとして……ママのこと?」

「えっ、なんで美波ちゃん、俺と凪子さんとのこと……」

「やっぱり。やっぱりノリくんはうちのママと……そうだったんだ」

鎌をかけられたのだと気がついた時には遅かった。

(やばっ……これ、絶対にヤバいよな……)

宣英にとっては、ひとりの女性であっても、美波にとっては自分を産んでくれた母親だ。その母親がいまだ女であり、しかも、自分の恋人と寝たと知れば、ショックを受けるのも当たり前だし、軽蔑されても仕方がない。

(う……うわぁ……どうしよう……)