(や……ぬ、抜いてください……)
頭をのけ反らしたまま、微かに首を左右に振った。屈辱と恐怖が胸を埋めつくしている。早く抜いてもらわないと、気が狂ってしまいそうだった。
(ううっ、苦しい……こんなに大きいなんて……)
膣道が限界まで膨らんでいる。気絶しそうなほどの巨根が嵌りこんでいた。
「最高だよ。やっと夢が叶ったんだ。十六年前にあんたが入社してきたときから、ずっとやりたかったんだよ」
牛島は目を剥いてつぶやくと、ゆったりと腰を振りはじめる。巨大な男根が抜き差しされて、膣のなかをズブズブと掻きまわす。大きく張りだしたカリが、膣壁を削るように摩擦した。
「ひぐううッ……」
凄まじい刺激が湧き起こり、下腹部が大きく波打った。
しかし、意外なことに痛みはほとんど感じない。おそらくクンニリングスで潤っていたからだろう。スローペースのピストンは、圧迫感こそあるが女体を破壊するような種類のものではなかった。
「あんたの旦那の下で働くことになって、これは運命だと思ったね。絶対にやってやろうとチャンスをうかがってたんだ」
やはりすべては計画的だったらしい。引っ越しの手伝いに来たのも、夫にビールを飲ませて酔い潰したのも、さらには手錠を用意していたのも、最初からこういうことをするためだったのだ。
「じゃ、そろそろ記念撮影をしておくか」
牛島はベッドの隅に手を伸ばすと、あらかじめ準備しておいたらしいデジカメを手に取った。
(ま、まさか……そんな……)
カメラのレンズを向けられて、顔からサーッと血の気が引いていく。後ろ手に手錠をかけられており、逃げることは不可能だ。慌てて顔を背けるが、隠れることはできない。横顔に容赦なくフラッシュの光が降り注いだ。
「繋がってるところも、しっかり撮らないとな」
牛島は乳房や股間にもレンズを向けてくる。しかも腰を振りながらシャッターを切り、極太男根でひろがった膣口を様々な角度から撮っていくのだ。
(撮らないで、お願いだから、ああっ、やめてぇっ)
涙を流しながら首を振る。その顔まで何枚も撮影されて、絶望感に胸を塞がれていく。こんな写真を撮られたら、いったいどうなってしまうのだろう。恐怖のあまり、わずかに残っていた反抗心まで粉々に砕け散った。
「奥さんが大人しくしてれば、この写真は俺だけのコレクションにしといてやる。でも、おかしな真似をしたら、写真をバラ撒くからそのつもりでな」
牛島は執拗にシャッターを切りながら、腰の動きを激しくする。摩擦感が大きくなり、膣壁が燃えあがったように熱くなった。
「ンンッ……うむぅッ……ンンンッ」
絶望感に苛まれていても、その凄まじい感覚を無視することはできない。あまりにも巨大なペニスで膣内を掻きまわされて、おぞましさとともに妖しい感覚が急速に成長をはじめていた。
(ああっ……わたし、また……)
肉体が反応していることを自覚して、絶望感がさらに深くなる。小汚い中年男に犯されているのに、なぜか膣の奥から大量の華蜜が溢れだしているのだ。
感じたらいけないと思う一方で、男根の出し入れに合わせて膣がざわざわと蠢いている。夫のペニスでは届かない膣口をズンズン突かれるたびに、頭のなかでショッキングピンクの火花が飛び散った。
「ひぐッ……ううッ……うぐうッ」
猿轡の下からひっきりなしに呻き声が漏れる。
まぎれもない快感が全身に蔓延していく。もうこの男から逃げられないという諦念が、なぜか肉の愉悦を高めるスパイスになってる。どこか捨て鉢な気持ちが、抵抗力を奪っているのだ。
「おおっ、締まってきたぞ。俺のチンポがそんなにいいのか?」
牛島の腰の動きがさらに速くなる。鼻息が荒くなっており、贅肉でダブつく顎から不潔そうな汗が滴り落ちていた。
「旦那とやるよりも気持ちいいだろう? ほら、オマ○コが絡みついてくるぞ」
男根を力強く抽送されて、気が遠くなるような快感に打ち震える。身体の中心部に、逞しい肉の杭を打ちこまれているような感覚だ。
(どうして? こんなのいやなのに……ああっ、浩志さんよりも……)
夫とのセックスをはるかに凌駕する愉悦に、腰がぶるるっ、ぶるるっと小刻みに痙攣をはじめていた。
由香里の顔や乳房は、男の汗で濡れている。気色悪くてならないが、なぜか汚されるほどに感度は上昇していくのだ。
ベッドがギシギシと音を立てて揺れている。隣の夫が目を覚ますのではないかと気が気でない。しかし、そんな状況でも快感は膨張をつづけていた。あの「イク」という感覚が、遠くから近づいてくるのがわかった。
(だ、ダメ……もうダメよ……浩志さんを裏切れない)
絶頂を意識したことで、逆に快感が大きくなってしまう。あの発狂しそうなどす黒い悦楽を思いだすと、膣が勝手に収縮をはじめて男根を絞りあげた。
「ひむううッ……」
「くうっ、これはすごい。チンポが吸いあげられるみたいだ」
牛島が低い声で唸りながら、凄まじい勢いで剛根をピストンさせる。グチュッグチュッという卑猥な水音が響き渡り、絶頂の高波が猛スピードで押し寄せてきた。
「出してやる、オマ○コの奥にぶっかけてやるっ」
牛島が上半身を伏せて、覆い被さってくる。贅肉だらけの体を密着させながら、腰をガンガン振りたくるのだ。