母娘喰い 奪われた媚肉

「わ、わたしがやります」

沙緒里は慌てて男の股間に手を伸ばし、柔らかい肉竿に指を巻きつけた。グニグニした感触が気持ち悪いが、そんなことは言ってられない。母親ができないのなら、自分がやるしかないのだ。

(いやだけど……わたしだって……)

唇から舌先を覗かせると、恐るおそる顔を近づけた。

「うぐっ……く、臭い」

亀頭にピトッと触れた瞬間、強烈な苦味が舌にひろがった。それと同時に吐き気をもよおす凄まじい臭気が、鼻腔にブワッと流れこんでくる。たまらず条件反射的に顔を離し、ゲホゲホッと激しくむせ返った。

「おや、お嬢さんまでどうなさったのですかな?」

黒木は怒ることなく、楽しそうに見おろしてくる。己の男根が、強烈な悪臭を放っていることを知っているのだ。

「もしかして、あれですかな。ここのところ忙しくて、一週間ほど風呂に入っていないのがいけなかったのかもしれませんね」

惚けた様子で打ち明けるが、本当はわざと風呂に入らなかったのではないか。黒木の顔にサディスティックな笑みが浮かんでいるのだ。女を嬲ることを楽しんでいるとしか思えなかった。

「さあ、休んでないでつづけてください。母娘でのダブルフェラで、わたしのチンポを奮い勃たせるんですよ」

口調こそ穏やかだが、有無を言わせぬ雰囲気がある。それが社長の貫禄なのか、いかにも人の上に立つ男といった感じだ。とにかく、逆らえない押しの強さが、母娘を精神的に追い詰めていた。

「こんなこと何度も言いたくはないが、もう一度だけ言うよ。ご主人がリストラになってもいいのかな?」

最後通告のような脅し文句を浴びせられて、由香里が慌てたように男の逸物を握り締める。そして腐臭を放つ亀頭に、震える唇を寄せていった。

「黒木社長、夫のことをよろしくお願いします……うぐぅっ」

懇願すると同時に、亀頭の先端にキスをする。苦しげな呻き声を漏らしながらも、今度は放り出したりしない。懸命に唇を押しつけて、やがて意を決したように亀頭を口内に含んでいった。

「おむううっ……」

強烈な悪臭に吐き気がこみあげているのだろう。ぎゅっと閉じられた目尻から涙が滲んでいる。それでも亀頭をずっぽりと口に含んでいた。

「おおっ、いいですよ。由香里くんにフェラしてもらえる日が来るとはね。わたしは今、心から感動しています」

黒木が嬉しそうにつぶやきながら、沙緒里のことを見おろしてくる。それは、おまえもフェラチオをしろという命令に他ならなかった。

「や、やります……わたしだって……」

沙緒里は怯えながらも、男の股間に顔を近づける。母親ひとりだけに苦しい思いをさせるわけにはいかなかった。

(パパを……家を守りたいのは、わたしだっていっしょだもん)

幼いながらも家族を愛する気持ちは変わらない。沙緒里は母親と頬を寄せ合うようにして、震える舌先をくすんだ色の肉竿に触れさせた。

「うううっ……」

それだけでも舌先にピリリッと痺れるような感覚がひろがった。思わず眉根を寄せるが、母親を見習って舌を離さない。こうして男に奉仕することで父親が救われるのなら、少しくらい我慢できるような気がした。

「おうっ、こいつはいい。お嬢さんの舌もいい感じですよ」

仁王立ちした黒木が、勝ち誇ったように見おろしてくる。二人の女にフェラチオさせることで興奮しているのかもしれない。柔らかかった肉棒がむくむくと膨れあがってくるのがわかった。

(気持ち悪い、硬くなってきた……)

触れている舌先を押し返すように、肉竿が急速に硬化していく。亀頭を咥えている母親も苦しげに呻いていた。

「はふっ……ママ、わたしもがんばるから……ンンっ」

「沙緒里ちゃん……うぐぐっ」

沙緒里が語りかければ、由香里は亀頭を口に含んだまま小さく頷く。母娘二人だからこそ、この悪夢のような現実に耐えられるのかもしれなかった。

「ほれ、勃ってきた勃ってきた。美人母娘のダブルフェラか。長生きはするもんですなぁ。フフフッ」

黒木が笑うと巨体が揺れて、男根が激しく上下動する。沙緒里と由香里は男根の揺れに合わせて、必死に顔を動かした。

「その調子でしっかりおしゃぶりしてください。いちいち中断されると、せっかく盛りあがってきた快感が途切れてしまいますからね」

この男の機嫌を損ねると、父親が職を失ってしまうかもしれないのだ。沙緒里は涎を垂らしながらも、中断することなく肉竿に舌先を押し当てつづけた。

由香里も同じ気持ちなのだろう。亀頭を咥えているのは苦しいはずだが、それでも男の腰に縋りついて離れようとしなかった。

「二人とも、そうしてるだけじゃダメですよ。しっかり舌を使って綺麗にしてくれないと。なにしろ一週間風呂に入ってないんでね」

信じられない命令だが、従わないわけにはいかない。沙緒里は舌を恐るおそる動かして、硬化した肉竿にそっと這いまわらせた。

「ンっ……ンンっ……」

なにしろ苦味と腐臭が強烈だ。胸のむかつきを抑えられず、何度も嘔吐きそうになる。鼻の奥がツーンとなるが、それでも舌での奉仕を継続した。

「ンぐっ……むぐぐっ」

由香里も涙を流しながら、口をもごもごと動かしている。口内に含んだ亀頭を舐めまわしているのだ。地獄のような苦しみに違いなかった。