母娘喰い 奪われた媚肉

女は所詮か弱い生き物だ。どんなに強がっても、男根で貫かれたら喘ぎ狂うしかない。男根が逞しければ逞しいほど、女は従順になっていくのだ。

(浩志さん……わたし、もう逆らえないの……)

脳裏に浮かんだ夫の顔をすぐに打ち消すと、尖らせた舌先を中年男の肛門に突きたてた。

「うぶぅっ……」

「おほぉっ、入ってくるぞ。奥さんの舌が、俺のケツ穴に、おおおっ」

中年男の気色悪い喘ぎ声が、汚辱感をさらに煽りたてる。舌先に感じる苦味が増して、吐き気をもよおす排泄臭が鼻を突く。くすんだ色のアナルがキュッと窄まり、舌先を締めつけるのもおぞましかった。

(お尻の穴に……ああっ、気持ち悪い……)

由香里は気絶しそうになりながらも、肛門の内側を舐めつづける。それと同時に、極太の肉竿をしこしこと擦りあげた。

「うおおっ、たまらん。十六年前は俺のことを相手にしなかった女が、アナルを舐めながら手コキしてるんだ。これほど愉快なことはないぞ」

興奮が最高潮に達しているらしく、剛根がさらに太さを増していく。先端から透明な液体が溢れだし、男根全体を濡らしていた。

「舌をピストンさせろ。ケツ穴を舌でほじくり返すんだ」

「ううっ……ンぐぅっ……うむむっ」

由香里は地獄に堕ちたつもりで首を振り、舌先をズボズボと出し入れする。鼻先が陰嚢に当たるたび、発狂しそうな自己嫌悪に襲われた。

それでも、言われるままに舌で男のアナルを犯しまくる。もう自分でもなにをしているのかわからない。異常な行為だと思えば思うほど、まるで現実逃避をするように手コキが加速した。

「こいつはすごいぞ。アナリングスが好きになったのか?」

「うぐッ……むぐッ……おぐぅッ」

男の呻き声が頭のなかで反響する。由香里は返答せずにアナルを舐めしゃぶり、男根を扱きつづけた。

(わたし、なにをしているの? 頭がおかしくなってしまったの?)

自分で自分が理解できない。身体が勝手に動いてしまうのだ。

とにかく、すべてを忘れてしまいたいと願っていた。行為に没頭すれば、なにも考えないで済む。だから、これほどのめり込んでいるのかもしれなかった。

「よし、それくらいでいいぞ」

牛島に声をかけられても、由香里はアナルを舐めつづけている。すると頭を掴まれて股間から引き剥がされた。

「うはっ……ハァ……ハァ……」

舌先に残っている苦味が、空気を吸うことで強調される。新たな吐き気に襲われて、鼻の奥がツンとなった。

「奥さんが上になるんだ。後ろ向きにまたがってこい」

牛島が当たり前のように命じてきた。

これだけで終わるはずがないと思っていたが、やはり犯されてしまうのだ。今さら抗ったところで、どうなるものでもなかった。

由香里はふらつきながら裸体を起こすと、ベッドに腰掛けている牛島に背中を向ける。大きく開かれた男の下肢の間に立つ格好だ。そして、天井を向いてそそり勃っている男根に指を添えて、ゆっくりと腰をおろしていく。

「あうっ……」

勃起の先端が陰唇に触れた途端、クチュッと湿った音が響き渡る。そこはいつしかしとどに蜜で濡れていた。

(う、ウソ……どうして……)

由香里の苦悩は深まるばかりだ。

変態的な行為を強要されたことで肉体が反応したのか、それとも犯されるとわかって華蜜が分泌されたのだろうか。いずれにせよ、濡らしていたという事実は変わらない。卑劣なレイプ魔の前で、恥知らずに女の中心部を湿らせているのだ。

「そのまま腰を落としてみろ。奥さんの大好きなチンポを味わえるぞ」

「いやです……そんなこと言わないでください……はンンっ」

膝を曲げていくと、陰唇が押し開かれて巨大な亀頭が入りこんでくる。相変わらず圧迫感は強烈だが、挿入は思ったよりもスムーズだった。

「あううっ……ふ、太い……」

カリが膣壁を擦る感覚に、思わず喘ぎ声が漏れる。摩擦された部分が熱くなり、痺れるような快感がひろがった。由香里は眉を八の字に歪めて背筋を艶めかしく反らしながら、休むことなく肉柱を根元まで呑みこんだ。

「ンンっ、やっぱり長い……ああンっ」

先端が子宮口に到達して、裸体に震えが走り抜ける。男の両膝に手を置き、内股気味になって腰を完全に落としこんでいた。

「ほう、簡単に入ったな。オマ○コが俺のデカチンの形を覚えたってことだ」

牛島の言葉が耳孔に流れこんで愕然とする。

このサイズに身体が慣らされてしまったのだろうか。もしそうだとすると、夫のモノでは物足りなくなるのだろうか。様々なことが脳裏をよぎる。しかし次の瞬間、凄まじい衝撃に襲われて思考が霧散した。

「あひいいッ……」

背後から両脚を持ちあげられて、男の膝をまたぐ格好を強要されたのだ。

股を大きく開き、つま先が床から浮きあがった状態だ。自分の体重が股間に集中して、長大な男根がさらに奥まで突き刺さってきた。

「く、苦し……ううッ、そんなに深くまで……」

子宮口への圧迫が強くなり、内臓全体が押しあげられているような錯覚に陥ってしまう。しかし、強烈な圧迫感はすぐに蕩けて、重苦しい快感へと変化していく。

「これが本当の背面座位ってやつだ。チンポが奥まで届いて気持ちいいだろう?」

牛島が語りかけてくるが、答える余裕などあるはずがない。背後から乳房を揉みしだかれると、自然と腰が動きはじめていた。