母娘喰い 奪われた媚肉

(あうっ、いや、そこ、ああっ)

涙を流しながら首を振る。そうやって嫌がれば嫌がるほど、牛島は面白がって乳首をいじりまわした。

「おっ、硬くなってきたぞ。感度はなかなかじゃないか」

執拗に刺激されて、乳首がぷっくりと膨らみはじめる。意志とは裏腹に充血して尖り勃ち、サイドスタンドの淡い光でもわかるほどピンク色を濃くしていた。

「さてと、おっぱいはこれくらいにして……」

牛島は目をぎらりと光らせて、またがる位置を膝のあたりにずらしていく。そして、いきなりネグリジェの裾を捲りあげた。

「ううっ!」

むっちりとした太腿がなかほどまで覗き、反射的に身を捩る。胸だけでは飽きたらず、今度は下半身に悪戯をするつもりらしい。

(もういやっ、そっちはダメですっ)

胸の奥で燻っていた嫌な予感が急激に膨らんでいく。貞操の危機が迫っているのは間違いなかった。

「騒ぐなよ。俺は気が短いんだ」

牛島は再び包丁を目の前でひらひらさせてから、さらにネグリジェを捲りあげにかかる。純白レースのパンティを剥きだしにしたかと思うと、ウエストゴムに指をかけてきた。

「大人しくしてれば、悪いようにはしないさ。俺は別に家庭を壊すつもりはないからな。ただ奥さんと仲良くしたいだけなんだよ」

「うっ……うぅっ……」

芋虫のような指が、ウエストゴムのあたりをねばねばと這いまわる。あまりの気色悪さに黙っていることができない。抗ってはいけないと思っても、全身に鳥肌がひろがり腰が微かに揺れてしまう。

「俺の気持ちを知ってたクセに、こんな男と結婚するとはショックだったよ。奥さん、いや、昔みたいに由香里ちゃんて呼んだほうがいいかな?」

牛島の言っていることは目茶苦茶だ。今さら十六年も前のことを持ちだされても困ってしまう。だが、その執念深さが不気味だった。

そもそも牛島がしつこく誘ってきたときには、すでに浩志と交際していたのだ。とやかく言われる筋合いはないのだが、そんな理屈はこの男に通用しないだろう。

(ああっ、いやよ、脱がさないで……)

ついにパンティが少しずつさげられて、由香里は猿轡の下で懇願した。しかし、牛島が途中でやめるはずもなく、目を見開きながらレースの生地を股間から引き剥がしてしまった。

(いやぁ、やめて、見ないでくださいっ)

反射的に内腿を強く閉じ合わせて抵抗する。しかし、パンティはいとも簡単にさげられて、ふっくらとした恥丘が露出した。

「ほう、これが奥さんの陰毛か。顔に似合わず濃いんだな」

牛島は嬉しそうにつぶやき、パンティを片方のつま先から抜き取ってしまう。かろうじて反対側の膝に絡まっているのが、かえって淫靡な雰囲気となっていた。

「ううっ……うむううっ」

由香里は顔を真っ赤に染めあげて、たまらず左右に打ち振った。

恥丘に茂っている陰毛を指先で弄ばれ、おぞましさがひろがっていく。縦溝をねちねちとなぞられたときは、股間をガードしようと太腿を全力で閉じ合わせた。

「そんなことしても無駄だ。まずはじっくり見せてもらおうか」

両膝を掴まれたと思ったら、ググッと左右に割り開かれる。懸命に力をこめるが、あっさりとM字形に開脚させられてしまった。

「ひううっ!」

悲鳴はタオルの猿轡に吸いこまれる。由香里は思わず顔を背けて、大粒の涙を溢れさせた。

「これが夢にまで見たオマ○コか。綺麗なピンク色だ。人妻とは思えないな」

牛島は脚の間に這いつくばるようにして、股間に顔を寄せてくる。夫にさえこれほどじっくり見られたことはない。激烈な羞恥が由香里の心を引き裂いていた。

(いや……いや……)

涙で霞んだ視界の向こうに、浩志の寝顔が見えている。一生を添い遂げると誓った愛する人の寝顔だった。

下手に抵抗すれば、夫が傷つけられてしまう。それだけは、どんなことをしても避けなければならなかった。でも、このままだと夫を裏切ることになってしまう。胸のうちで葛藤していると、鮮烈な刺激が背筋を駆けあがった。

「ひむぅっ……」

剥きだしの性器にフーッと息を吹きかけられたのだ。全身がビクッと反応して、内腿に力が入った。

自分の股間を見おろすと、男の口が今にも触れそうになっている。その瞬間を想像しただけで、全身の皮膚がぞわぞわと粟立った。

「それじゃあ、いただきまぁす」

牛島の声が聞こえた直後、割れ目をヌルリと舐めあげられた。

「ひぐううっ……」

まるでナメクジが這うような刺激に、たまらず腰を震わせる。タオルを噛み締めて耐えようとするが、汚辱感はあまりにも強烈だった。

「すごい反応だな。クンニが好きなのか?」

牛島が股間に顔を埋めたまま話しかけてくる。そして舌先を器用に蠢かして、肉の合わせ目を舐めまわす。触れるか触れないかの微妙なタッチで、焦れるような妖しい刺激を送りこんでくるのだ。

(そんなところ舐めないで、ああっ、いやぁっ)

由香里は腰を震わせながら首を振っていた。女性器を舐められるのなど初めての経験だ。背後で拘束された両手を強く握り締めて、舌が踊るたびに電流のように突き抜ける感覚に耐えていた。

「ううっ……ひううっ……ンひううっ」

「あんまり声を出すなよ。旦那に見られてもいいのか?」

そのひと言で背筋がスーッと冷たくなる。股を大きく開かれて、女の源泉を舐めまわされているのだ。こんな姿を見られたらと思うと、気が遠くなりそうな羞恥と恐怖が湧きあがった。